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RYO DENTAL CLINIC (広島市中区/胡町駅)

永井 亮 院長の独自取材記事

広島市の中心部まで徒歩数分。「RYO DENTAL CLINIC」のある地域は生活に便利な地域で、同院の向かい側には大型ショッピング施設もある。永井亮院長はこの地域を大学時代から生活圏内にしている。永井院長は幼少期に病院嫌いだったこともあり、歯科クリニックが苦手な患者の気持ちはよくわかると話す。そのため通いやすいクリニックづくりに尽力しているほか、口腔環境悪化の原因である歯周病治療を同院の中心に据えている。噛めない歯を噛めるようにするための咬合再構成にも注力しており、患者によって柔軟な対応ができるよう努力している。虫歯を削って治療するだけというイメージもある歯科医師だが、実際は歯科医師にしかできない仕事があると、永井院長は語ってくれた。

病院嫌いだったからこそ、歯科医師をめざした

なぜ歯科医師になろうと思われたのですか?

小さい頃、僕は病院が大嫌いだったんですよ。歯科クリニックも例外じゃなく、歯は虫歯まみれでした。治療するにも嫌がって暴れるから近くの歯科クリニックでは治療できず、大学病院で処置してもらうことも多かったです。そんな僕が、5歳の時に内科的な疾患で入院することになりまして。珍しい病気ではなかったんですが、手術は必要だと言われました。病院嫌いの僕が入院なんて、多分親はゾッとしたと思います。でも結果的に、僕は入院中も手術も泣かなかったんです。主治医の先生がとても優しくて、不思議と先生の前だと病院への怖さがなくなったんです。経過観察も終わってもう通院は必要ないと言われたんですが、中3までその先生のもとに通いましたね。医療系をめざそうと思ったのは、それがきっかけでした。こんな先生になりたいと思いましたね。どうせなら一般的にも怖いといわれている歯科医師になろうと思って、歯学部を選びました。

ここで開業するきっかけというのは何かありましたか?

大学で勉強している頃から開業する気持ちはありました。6年ぐらい勤務したら開業しようと考えていたんです。ただ開業しようとしていろいろなところと話をしていた時に新型コロナウイルス感染症が流行し、それまで進めていた話がすべてストップしてしまって。そんな時に、ここで開業していた歯科クリニックが閉院するため、新しく入ってくれる人を探していると聞きました。この場所は僕の生活圏内ですし、愛着もある場所だったので、ここに開業することを決めました。

開業してみていかがですか?

中区という、多くの人が住む地域ですから、自由診療や難しい治療を求める患者さんが多いことは予想していました。予想外だったのは、高齢の方の割合が比較的高いということです。年齢層のギャップに驚きましたね。以前ここにあったクリニックから通ってくださる患者さんも少なくないので、カルテは引き継がせていただいています。前の院長先生が「この患者さんが来たらこうしてくれ」「この患者さんはこれが苦手だから」といった情報を残してくださったんです。

歯周病治療を中心に、医原性疾患に注意した治療を

開業する前はどのようなことを学ばれていましたか?

歯周病治療に注力して学んでいました。というのも、歯周病というのは虫歯や口腔環境を悪化させる原因だと僕は考えているんです。家づくりと同じように口腔環境もしっかりとした地盤を作っていくことが大切です。その地盤作りが歯周病治療だと思っています。いくら虫歯を治療しても、歯周病が残っていれば、食べ残しや磨き残しで虫歯は再発すると以前勤めていたクリニックで学びました。ですから当院でも同じように、治療は歯周病治療を中心にしています。ただ歯周病治療は根気が必要な治療のため、患者さんには何度も通院していただくことになります。患者さんの状態を見ながら、無理なく通院できるような方法を考えています。

印象に残っている患者さんとのエピソードがありましたら、教えてください。

歯科医師として勤務し始めて、2年ぐらいの頃ですかね。重度の歯周病と虫歯で、周囲のクリニックでは治療を断られた患者さんが来院されたんです。歯科医師になって間もなかったこともあり、難しい治療はだいたい院長が対応していたんですが、院長がその患者さんを僕に任せてくれまして。すべての治療が終わるのに5年かかりました。歯科治療で5年はかなりの期間です。矯正もしましたからね。患者さんも頑張ってくれました。そういう姿が見れるとうれしいですね。

治療する上でのモットーはありますか?

医原性疾患という言葉をご存じでしょうか。例えば虫歯の治療で、詰め物をしたとします。しかしその詰め物が歯のサイズに合っていなかったり出っ張っていたりすると、デンタルフロスが引っかかったり食べかすが詰まったりするんです。するとそこからまた疾患が起きるんですね。これが医原性疾患です。当院では、医原性疾患を引き起こさないような診療を心がけています。手を加える以上は、二次災害を起こさないようにしなければならないと、常に気をつけるようにしていますね。

自身の経験を生かし、通いやすいクリニックをめざす

歯周病治療が基本だと伺いましたが、他に力を入れている診療はありますか?

歯がボロボロになって噛めなくなった患者さんを、また噛めるようにすることに注力しています。咬合再構成というんですが、これは虫歯や歯周病の治療だけをするのではありません。場合によってはインプラントや矯正といった、複合的に絡んだ治療が必要になってきます。口腔環境全体を診て行う治療ですね。木を見て森を見ずじゃないですけど、全体を診ることは以前勤めていたクリニックで学びました。それからこれはメンテナンスに関わることですが、当院ではデンタルフロス指導に力を入れています。ほとんどの虫歯や歯周病は歯と歯の間にできるものなので、デンタルフロスが大事なんです。

今後の展望について教えてください。

虫歯や歯周病を抱えている人はもちろんですが、口腔環境に何の問題もない人でも通えるクリニックをめざしていきたいです。最近は予防の意識が高い人も増えてきていますからね。疾患がなくても、メンテナンスとして積極的に来院される患者さんは増えています。メンテナンスの場合は、だいたい3ヵ月に1度を目安に通院していただければいいと思います。そのためにもストレスなく来院でき、また来たいと思えるような環境づくりをしていきたいです。治療やメンテナンスを続けて、患者さんの生活の質を上げていけたらいいですね。それが医療としての役目だと、僕は考えています。

最後に、メッセージをお願いします。

子どもの頃は病院嫌いだったので、歯科クリニックが苦手な人の気持ちはとてもよくわかります。だからこそ、歯の治療が苦手な患者さんでも通いやすいようなクリニックにしていきたいと考えています。僕の性格上、かっちりとした治療方針は決めていません。決めてしまうとそれにとらわれてしまうので。来てくださる患者さんに合わせて、柔軟な対応をしていくつもりです。患者さんの中には、虫歯を放置して重症化し、気まずそうに来院される方もいらっしゃいます。できてしまった虫歯は仕方ないですから、「恥ずかしい」とか「怒られる」と思わず、気軽に来院してください。もちろん、怒るなんてしませんよ。一緒に治療を頑張っていきましょう。

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    広島市内中心部まで徒歩数分。 2022年開業の院内は、木目調をベースとしたデザインです。 落ち着いた雰囲気で業務ができます。 患者層は若い世代から高齢者まで幅広いです。 同院の基本は歯周病治療であり、患者の状態をみながら継続的な通院や治療を進めています。 ・仕事に対して前向きな方 ・患者さんの不安な気持ちに寄り添える方 ・ブランディングやデンタルフロス指導がお好きな方 など、ご連絡をお待ちしています。

    職種(雇用形態) 歯科衛生士(正職員)
    給与 月給 23万円 〜 30万円
    勤務時間 08:30 〜 18:30
    最寄駅 胡町駅
    こだわり条件
  • ボーナス・賞与あり
  • 転勤なし
  • 社会保険完備
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