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木曽川平野内科リウマチ膠原病クリニック (一宮市/新木曽川駅)

平野 大介 院長の独自取材記事

一般内科に加えて、専門分野の診療をしている地域の医院の存在は貴重だろう。2022年11月に開院したばかりの「木曽川平野内科リウマチ膠原病クリニック」は、医院名にあるとおり、リウマチや膠原病の診療も行っている。自己免疫によって起こるこの病気は30代以降の女性に多く「早期発見と治療が大切」と院長の平野大介先生は語る。医院のロケーションは東海北陸自動車道・一宮木曽川ICに近く、駐車スペースも広いので、車での通院にも便利だ。真新しい医院建物はバリアフリーで、高級感と落ち着きのある待合室があり、骨密度や関節の検査機器や感染隔離室も用意されている。滑舌の良い話ぶりと爽やかな笑顔で、病気についてわかりやすく論理的に説明する平野先生に、専門の膠原病のことや診療する上での心がけなどを聞いた。

リウマチや膠原病の患者が来院しやすい医院を開院

開院されたばかりとのことですが、とても落ち着きのある、すてきな医院ですね。

私は一宮市の出身で、いつかは地元で開院したいと思っていました。ここはもともと祖父母が事業で所有していた土地だったんですよ。医院づくりでは、私は一般内科とともに、専門の膠原病も診療したいと考えていましたので、主な患者層である30~50代の女性が安心して来られるような空間づくりを設計士さんと相談して決めました。全体的にベージュ・グレー系の落ち着いた色合いにして、植物の緑も壁面に取り入れています。開院したばかりなので、今のところは風邪やワクチン接種などの患者さんが多くいらっしゃいます。実際の患者層としては、この辺りは新旧の戸建て住宅が混在しているので、小さいお子さん連れの若い世帯と、高齢者の方がちょうど半々というイメージですね。

設備や検査機器としては、どんなものがありますか?

設備としては直接外から入れる「感染隔離室」を用意し、感染症の疑いのある方が気兼ねなく来院できるように配慮しました。また検査機器としては、関節用の超音波検査機を設置しています。この検査機は、膠原病の一つであるリウマチを診断するときにはもちろん、その後の治療経過を判断するのに役立つものです。MRIの画像検査法もあるのですが、特殊な造影MRIで撮影しなければならないので、その都度検査すると費用がかさむんです。だから医院では超音波検査のほうが優位性があると思っています。そして、膠原病の患者層を考慮して、内科としては珍しいかと思いますが骨粗しょう症を診断できる骨密度測定機も導入しています。

医院名にも「リウマチ膠原病」とありますが、こだわりがおありなのですね。

リウマチを含む膠原病は、免疫が自分自身を攻撃して全身の各所に慢性的な炎症を起こす病気です。膠原病の中でも関節が腫れたり痛んだりするリウマチは最も患者が多く、整形外科でもリウマチ科を掲げています。確かにリウマチが進行して人工関節や手術になると、整形外科が連携を取りやすい一面はあると思います。ところが最近は治療の主体が薬物へと移りつつあって、特に内臓に併存疾患がある場合は、内科のほうが治療や鑑別をしやすい面があるんです。内科ならば全身を診るので、一箇所でカバーしやすいのではないかと思います。膠原病の中には治療が難しい病気もあり、膠原病以外でも関節の痛みを伴う病気もありますので、きちんと診断して薬で上手にコントロールしていく必要があります。当院ではこれらの初期診断をお受けし、場合によっては病院をご紹介します。その後症状が安定した患者さんのかかりつけ医としてもお役に立てればと考えていますね。

遺伝子や免疫への興味、膠原病の診療に可能性を感じて

なぜ医師になられたのですか?

高校生の頃、遺伝子とか免疫とか生物学の分野に面白さを感じていました。そして、私の父も医師で、一宮市内で医院を開院していたので、その影響もあるのかもしれません。子どもの時は、父に注射を打ってもらいにいくのがとても嫌だったんですけどね(笑)。でも、地元の患者さんとうまくコミュニケーションを取って診療していた父の姿はよく覚えています。高校生になるまで自分が医師になることはほとんど考えていなかったんですが、自然に将来の職業として医師を考えるようになりました。現在、父の医院は弟が継いでいますし、父はこの医院の顧問を務めてくれています。

膠原病やリウマチを専門にされたのはなぜですか?

やはり遺伝子や免疫の分野に興味があったからです。あれは医学生になって、病院実習で感染症内科、今のリウマチ・膠原病を扱う内科へ回った時のことです。それまで医学部の勉強では、リウマチはあまり薬が効かないというイメージがありましたが、ちょうどその頃に生物学的製剤を使った新しい治療が始まったんです。その製剤を注射して関節の痛みが早期に引くことが期待できることを知り、とても感銘を受けました。内科の治療でそのような変化があると聞くことはありませんでしたから。膠原病は比較的若い世代の患者さんがかかる病気なので、全員に効くわけではありませんが、この生物学的製剤で若い患者さんが病気とうまく付き合って、QOL(生活の質)を上げることができるようになるのではないか、うまくマネジメントできるようになるのではないかと、この分野にとても可能性を感じました。

これまでも病院で、多くの膠原病の患者さんを診て来られたのですね。

膠原病を専門とする医師の常勤は少ないので、大学病院の医局に所属しながら、岡崎市民病院、豊田厚生病院などでも膠原病を診療してきました。膠原病といっても全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎など30以上の病気があり、難治例もあります。治療によって回復を見込める場合もあれば、反対に、治療をしても回復されない患者さんもいらっしゃって、もっと早くに治療を開始していたらと悔やまれることもあります。特に皮膚筋炎で間質性肺炎になると、体力のある若い方でも急性増悪して危険です。ですから膠原病でもいろいろなケースがあることを皆さまにも広く知っていただきたいと思っています。

医院の環境を生かして、患者の満足度向上をめざす

日頃、診療で心がけていることを教えてください。

これは私の中で明確にあります。私の基本的な立ち位置は内科ですし、膠原病はいろいろなところに症状が出る病気なので、特に初診の患者さんの場合は頭のてっぺんから足先まで、しっかり観察するようにしています。リウマチの疑いがある場合には指を診ていきますが、乾癬という皮膚病でも関節炎を発症することがあるので、鑑別するために爪や髪の生え際も診ることがあります。乾癬性関節炎だと爪が水虫のように白く濁って横溝ができたり、髪の生え際などに特有の発疹が出ることがあるからです。当院では一般内科の医師として幅広く診療をしていきますが、このように膠原病診療の経験も生かしたいと思っています。おかげさまで開院間もないのですが、市外からもリウマチや膠原病の患者さんに来ていただいています。

忙しいと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

もうすぐ2歳になる子どもと家で遊んだりしていますね。あとは仕事のことを考えず、ぼうっとするために、街中をドライブしたりしています。残念ながら子どもはまだ小さくてチャイルドシートも必要ですし、一緒にドライブすることはできません。以前、用事があって子どもを乗せたことがあるのですが、高速道路を走っている時は大人しくしていたのに、渋滞で車が止まると泣いてしまい、とても困ったことがありましたから(笑)。

では、これからの抱負と読者へのメッセージをお願いします。

これからは患者さんの満足度を上げられるような取り組みをしていきたいです。例を挙げるなら、リウマチの疼痛評価をしっかり患者さんの口から聞くということですね。血液検査結果が良くても患者さんが痛みを訴えることがあります。エックス線で調べてみると関節の変形が進んでいたなんてこともあるんです。病院時代とは違って、医院では比較的診療時間が取れるので、そのあたりのことはしっかりやっていきたいです。今後は内科がベースの「かかりつけ医」として、もう一方ではリウマチ・膠原病を専門的に診る内科として、地域の医療に貢献していきたいと思っています。リウマチや膠原病は早く治療をすれば悪化しないケースもあるので、関節痛や原因不明の微熱、倦怠感がありましたら、ぜひ気軽にご相談いただきたいですね。

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