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三宅 大策 副院長の独自取材記事

三宅歯科医院

(中間市/通谷駅)

最終更新日:2023/07/14

三宅大策副院長 三宅歯科医院 main

筑豊電気鉄道線通谷駅から車で約5分の場所にある「三宅歯科医院」は、親子2代の歯科医師が診療を行うクリニックだ。開業から約40年が過ぎ、外来だけではなく訪問診療にも対応するなど、歯科医療の面から地域住民の健康を支えている。また開業以来すべての患者のカルテを保管しており、経年での口腔内の変化、細かなトラブルも見逃さないスタンスを貫く。主に外来診療を担う三宅大策副院長は歯周病治療を中心に研鑽を重ね「口腔内の健康を守るために土台となるのが歯周病治療。メンテナンスなど定期的な通院を含め、予防面についても注力していきたい」と話す。歯科受診にハードルを感じる人のためにアットホームな雰囲気づくり、痛みに配慮した診療など、さまざまな患者に寄り添う工夫を取り入れた診療スタイルについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月10日)

時間をかけてでも丁寧な治療で再治療を防ぐことに注力

先生が歯科医師をめざそうと思ったきっかけを教えてください。

三宅大策副院長 三宅歯科医院1

父が歯科医師として開業していたので、小さい時からその背中を見て自然と歯科医師になると決めていたようです。父からは「自分のなりたい仕事に就きなさい」と強制されることもなかったのですが、患者さんに感謝されるやりがいのある仕事だと思っていたので迷うことはありませんでした。そして福岡歯科大学に進学し、卒業後は1年間九州歯科大学附属病院で初期研修を受けました。歯科治療においては歯周病治療がすべての土台になると考えていましたから、歯周病科に在籍して研鑽を重ねました。

その後のキャリアについても教えていただけますか?

初期研修が終わった後は、歯周病治療に力を入れている歯科クリニックで7年ほど勤務しました。いずれは家業の歯科を継ぎたいと思っていたので、大学病院に残って専門性を高めるというよりは、開業医のもとで幅広い診療に対応できる力を磨きたいという思いが強くありましたから。そのクリニックは丁寧な診療を非常に大切にしていたのですが、先生から教えていただいた「時間がかかっても良いからしっかりと丁寧に治療をすることが大切」という意識は今でも持ち続けています。結果、それが再治療を防ぐ質の高い医療につながります。2015年には当クリニックへと戻り、現在は副院長として外来診療を担当しています。

クリニックのコンセプトについてお聞かせください。

三宅大策副院長 三宅歯科医院2

私自身が歯の治療を先延ばしにしてしまい痛い目を見ているので、そうならないようにできるだけ通いやすいクリニックでありたいと思っています。やはり歯科は怖い、痛いというネガティブなイメージが強いものですからね。「お元気ですか、あなたの歯と歯茎」をテーマに、しっかりとした説明に基づいた親切丁寧な治療、そして患者さんを自分の家族だと思って治療にあたることを心がけています。もちろんアットホームな雰囲気づくりという点にも配慮しながら、患者さんたちが受診に感じるハードルを下げられればうれしいですね。そのアットホームさは地域の方たちと一緒に成長してきた私たちのクリニックの特徴でもあると思っています。

幅広い治療に対応することで地域住民のかかりつけに

診療において大切にしていることを教えてください。

三宅大策副院長 三宅歯科医院3

先ほどもお話ししたように、治療結果を長持ちさせるため精密で丁寧な治療を行うことでしょうか。受診のきっかけは歯が痛い、詰め物が取れたといった相談が中心になりますが、その問題を解決しながら一生涯にわたって自分のお口で食事ができるようなサポートをできればと考えています。ですから治療だけではなく予防面からも患者さんに関わっていくことを大切にしています。患者さんは痛みなどの異常がなければなかなか受診してくれないもの。機会をとらえてセルフケアの指導やメンテナンスによる定期的な通院を呼びかけていますし、口腔内写真やエックス線撮影画像などを実際に見てもらうことで自分のお口に興味を持っていただくことも重要です。

さまざまな患者さんがいらっしゃっていると思いますが、どんな主訴の方が多いのでしょうか?

虫歯や歯周病の治療をはじめ、歯並びを良くしたい、入れ歯が合わない、インプラント治療を受けたいなど、本当にさまざまな相談をいただいています。開業から40年ほど経過していますから、ご高齢の患者さんにもたくさん来ていただいていますし、またそのお子さんやお孫さんと3世代でご利用いただいているご家族もいらっしゃいます。通院が難しくなってしまった患者さんについても訪問診療でケアしているんですよ。特徴的なところとしては院長が歯科口腔外科出身なので、医科からのご紹介で睡眠時無呼吸症候群や顎関節症、口腔がんの検診を希望する患者さんがいらっしゃることも。大学病院と連携して症状改善に協力するなど、一般歯科や小児歯科、訪問歯科以外の診療にも取り組んでいます。

その中でも特に力を入れている診療はありますか?

三宅大策副院長 三宅歯科医院4

歯科治療の基本である歯周病治療には注力していきたいと思っているので、初期治療から歯周外科、歯周組織の再生療法にまで対応しています。以前の勤務先の先生から、「開業した歯科医師は陸上の10種目競技によく例えられるが、何か専門の部分だけが強かったとしても患者さんの悩みに応えられなければかかりつけ医とは呼べない」ということを教わりました。ですから虫歯や歯周病の治療だけではなく、入れ歯、インプラント治療、矯正、予防など、幅広い診療ができることに力を注いでいると言えるかもしれません。あとは保存領域にも力を入れていきたいと考えています。他院で抜歯が避けられないと言われたという方であっても、歯を残せるチャンスがないか選択肢を提供できるよう、勉強会で最新の知識・技術を学んでいきたいと思います。

患者の一生に寄り添う地域に根差したクリニックへ

スタッフ体制や院内設備についても教えてください。

三宅大策副院長 三宅歯科医院5

歯科医師は院長の父と私の2人体制で診療しています。基本的にクリニックで診療を行うのは私ですが、なじみの患者さんの治療や訪問診療については父に対応してもらっています。また、弟も歯科医師なのですが、大学病院で矯正歯科を専門的に学んでいるため、非常勤として当クリニックの矯正歯科を担当してもらっています。設備に関してはモニターを使いながら視覚的に患者さんに説明するためカウンセリングルームを設けているほか、精密な治療を行うために10倍のルーペを活用しています。あとは歯科に対して極度に緊張される方、強い恐怖心を持っている方のために笑気麻酔を備え、ご高齢の患者さんや全身疾患を持っている方の治療のため血圧・心拍数を測る機器を使用しながら診療することもあります。

あらためて歯科医師としてのやりがいについてもお聞かせください。

やはり患者さんに喜んでもらったり、感謝してもらったりすることが何よりのやりがいですね。どうしても難しい治療が必要になったり、症状が進行していたりすると治療期間が長くなってしまうのですが、それでも最後まで治療を頑張っていただき、その上喜んでいただけたら本当にうれしいものです。お子さんから高齢者まで幅広い診療ができるというのは当クリニックの強みでもありますから、今後もたくさんの人たちに適切なレベルの診療を提供できるよう学び続けていきたいと思います。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

三宅大策副院長 三宅歯科医院6

これからもアットホームで通いやすい歯科づくりに努め、通ってくださっている患者さんに一生寄り添うことができる地域に根差したクリニックにしていきたいと思います。近年は、虫歯がまったくないお子さんと虫歯が多いお子さんと二極化が進んでいる状況です。ですから予防の重要性についても訴えていきたいと思います。特に歯並びに関しては改善したほうが虫歯になりにくい環境づくりにもつながりますし、審美面が良くなれば人生だって変わるのではないでしょうか。歯科は何かトラブルが起きてから行くところではなく、異常が起きないように通うところ。お口の健康は健康寿命にも大きく関わってきますので、お口のトラブルがある方はもちろん、かかりつけのクリニックがないという方もぜひお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周組織再生療法/9万円~、インプラント治療/38万円~、矯正治療(成人全顎)/65万円~

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