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初めての胃カメラでも怖くない
丁寧な検査で、痛みや苦しさを軽減

河村内科医院

(北九州市八幡西区/穴生駅)

最終更新日:2024/04/09

河村内科医院 初めての胃カメラでも怖くない 丁寧な検査で、痛みや苦しさを軽減 河村内科医院 初めての胃カメラでも怖くない 丁寧な検査で、痛みや苦しさを軽減
  • 保険診療

「胃(上部)内視鏡検査はきつい」というイメージはいまだに根強い。ファイバースコープが咽頭部を通る際に起きる嘔吐反射は誰にでもあり、以前は鎮静剤を使用せずに検査を行っていたこともあって、検査に恐怖感を抱く人も多い。そのような患者の思いに寄り添い、具体的なアドバイスをしながら手技で「楽な検査」をめざしているのが、「河村内科医院」の院長、河村大輔先生だ。「胃がん・食道がんの発見に有用なだけでなく、日常生活で感じる上腹部の症状の原因を見極めて治療へ移行し、QOLの向上に貢献できるのが内視鏡検査の魅力です」と語る河村院長に、検査を受けるそもそものメリット、検査時の苦痛軽減のためのさまざまな工夫について話を聞いた。

(取材日2022年8月18日)

胃がん・十二指腸潰瘍の早期発見に役立ち、胃の不快な症状の原因究明へ。QOL向上にも貢献する内視鏡検査

Qなぜ胃の内視鏡検査を受ける必要があるのでしょう?
A
河村内科医院 「患者さんの最初の入り口でありたい」という思いで診療にあたる

▲「患者さんの最初の入り口でありたい」という思いで診療にあたる

胃がんや食道がんの早期発見はもちろんですが、胃がんの原因となるピロリ菌の発見にも内視鏡検査は大いに力を発揮します。このほか、上腹部に不快感がある、胃酸の逆流があるという方は受けてみる価値がある検査です。正確な診断・治療を行うためには胃の状態を正しく知る必要があり、高精度なカメラを通して胃の内部を直接見られる点が、内視鏡検査の大きなメリットです。胃がんや食道がんのほか、ピロリ菌の感染や十二指腸潰瘍を早期に見つけ、適切な治療へスムーズに導いていくためにも、内視鏡検査は定期的に受けていただけたらと思います。

Q鼻からカメラを入れる経鼻内視鏡検査も可能だと聞きました。
A
河村内科医院 希望者には鎮静薬を使用しての内視鏡検査も可能

▲希望者には鎮静薬を使用しての内視鏡検査も可能

当院では、経口・経鼻、両方の検査にも対応しています。希望者が多いのは経口での検査ですが、いずれも患者さんの負担を軽くするために経鼻用の細いファイバースコープを使用しています。経口内視鏡もありますが、こちらは通常の検査よりもより細かい点を調べる際、例えばがんがすでにあるとわかっている場合などに使用します。胃の内視鏡検査に対してはやはり「つらい・きつい」というイメージがいまだに強いですから、希望される方には鎮静剤も使用します。「終わりましたよ」と声をかけると「え、もう終わったんですか?」とびっくりされるのが理想的な検査の流れだと考えています。当院では8割ほどの方が眠った状態で検査を希望されます。

Q検査時の負担を減らすための工夫について教えてください。
A
河村内科医院 患者に恐怖感を抱え込ませないよう、丁寧な声かけを行っている

▲患者に恐怖感を抱え込ませないよう、丁寧な声かけを行っている

検査中に深呼吸をしてもらうタイミングを事前にお伝えしています。いざ検査が始まってしまえば、「深呼吸してください」と言っても鎮静剤を使用しているとすぐには対処できないので、先にイメージトレーニングをしてもらう感じです。内視鏡検査のどのタイミングで苦しくなり、それに対してどうファイバーを動かすと楽になるか、についてもかなり研究してきました。勤務医時代から内視鏡検査に数多く携わっていてコツをつかんでいると自負していますし、若い方ほど嘔吐反射が出やすい傾向があることも把握しています。まずはリラックスすることが一番なので、そのためこまめに声がけすることを心がけています。

Q内視鏡検査の流れについて教えてください。
A
河村内科医院 患者の負担を軽くできるよう、工夫をこらす

▲患者の負担を軽くできるよう、工夫をこらす

当院の場合、予約に空きがあれば翌日の検査も可能です。診察時にご相談いただいてもいいですし、電話でも予約を受けつけています。食べ物や服薬に関する説明はその際に行います。検査当日は受付後、鎮静を希望される方は鎮静剤を投与。検査開始までリラックスしてお待ちください。検査にかかる時間は病変が見つかればその分時間がかかりますが、何もなければ10分ほどで終了します。鎮静剤を使用している方はそのままベッドで休んでいただき、その後、歩行にふらつきがないのを確認したら診察室で検査結果を説明し、終わりです。検査内容や検査後の状態にもよりますが、トータルで1時間半ほどかかると考えていただくとよいでしょう。

Q先生が検査で大事にしていることは何でしょうか?
A
河村内科医院 経口・経鼻、両方の内視鏡検査に対応している

▲経口・経鼻、両方の内視鏡検査に対応している

病変を見逃さないのは当然のことですよね。それと同じくらい大事だと思っているのが、患者さんにつらい思いをさせないことです。特に初めての検査がとても苦痛を伴うものであれば、怖さが先に立って検査から足が遠のいてしまいます。その結果、がんの発見が遅れ、進行がんになってから見つかるということにもなりかねず、それは最も回避すべきことです。だから「大丈夫ですよ」と声をかけ安心してもらう医療者側の努力が大切なんです。時には笑っていただけるよう雑談もし、勇気を出した先で、「思ったよりも楽に受けられたので次もお願いします」と、今後の検査にも前向きになっていただければ本当にうれしいですね。

ドクターからのメッセージ

河村 大輔院長

胃の内視鏡検査は胃がんの発見を目的とする検査ですが、一方で不快な上腹部の症状に診断をつけ、日常生活を快適に送れるようサポートする大きな役割もあります。検査が怖いのは私もよくわかります。鎮静剤の効果が望みにくい方もおられますが、そういう方には看護師が背中をさすって「一番苦しいところはもう終わりましたよ」と声をかけるなど、患者さんの感じている恐怖感をその方一人に抱え込ませないようにしています。怖いと思うのは当然です。だからその思いを遠慮なく私たちにお伝えください。できるだけの対処をしますので、どうかご自身のため、ご家族のためにも、内視鏡検査を受ける勇気を持っていただければと思います。

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