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「当たり前」を取り戻すための
生活に密着したリハビリテーション

志摩整形外科

(松山市/伊予和気駅)

最終更新日:2022/12/26

志摩整形外科 「当たり前」を取り戻すための 生活に密着したリハビリテーション 志摩整形外科 「当たり前」を取り戻すための 生活に密着したリハビリテーション
  • 保険診療

けが、疾患の後遺症、加齢による運動機能の低下や痛みに対し、再び元の生活が送れるように機能回復と痛みの緩和を図るリハビリテーション。松山市の城北エリアで40年近く地元の人々の健康を見守り続けてきた「志摩整形外科」でも、リハビリテーションを必要とする患者へのフォローに力を入れている。「日常の“当たり前”を取り戻したいという患者さんの思いに寄り添いつつ、普段の日常生活を何よりも第一に考慮した治療を行いたい」と話す志摩隆之院長は、ケガや疾患の治療に対し、「手術をしない選択肢」としてリハビリテーションを提案することもあるという。リハビリテーション部主任の安田一平さんに、リハビリテーションが必要となるタイミングや、その種類を解説してもらうとともに、同院の取り組みについても語ってもらった。

(取材日2022年3月16日)

患者の生活背景に基盤を置いたリハビリテーションを提供

Qどんな時にリハビリテーションが必要になるのでしょうか?
A
志摩整形外科 明るく開放感のあるリハビリスペース。理学療法用のベッドが並ぶ

▲明るく開放感のあるリハビリスペース。理学療法用のベッドが並ぶ

リハビリテーションを必要とする状態は、簡単に言うと「今までできていたことが、できなくなってきた時」です。具体例として代表的なのが、関節の痛みや動かしにくさのせいで、歩く、座る、階段を上るといった日常生活動作に支障を来すようになった時です。日常生活動作だけでなく、スポーツなどの趣味活動に関しても同様です。以前は自然にできていた動作をもう一度当たり前にできるように援助する、それがリハビリテーションの目的であり、同時にこの状態を求める人がリハビリテーションを必要とする対象と言えるでしょう。

Qリハビリテーションにはどんな種類があるのでしょうか?
A
志摩整形外科 大きい窓から光が入り、明るく開放感のある待合スペース

▲大きい窓から光が入り、明るく開放感のある待合スペース

医療リハビリテーションの手段には、理学療法・作業療法・言語療法がありますが、当院ではその中の理学療法を行っています。理学療法には運動療法と物理療法があり、それぞれアプローチが異なります。運動療法には、マッサージやストレッチで筋肉や軟部組織の柔軟性を高めながら関節の動きを正常に近づけていく方法や、一人ひとりの身体状況に応じた筋力トレーニングや体操により動作能力の向上を図る方法があります。それに対して物理療法は、さまざまな器具を用いるのが大きな特徴です。当院では電気治療器やけん引器、マイクロ波治療器、ウォーターベッドなどをそろえ、これらを活用して関節や筋肉の痛みの緩和、機能回復をめざします。

Qこちらのクリニックにはどのような患者さんが来られていますか?
A
志摩整形外科 にこやかにほほ笑む院長、安田さんとスタッフたち

▲にこやかにほほ笑む院長、安田さんとスタッフたち

お子さんから高齢者まで幅広い年代の方にご利用いただいています。小中学生などはスポーツ障害や骨折、年配の方ですとロコモティブ症候群などが主訴となるでしょうか。リハビリテーションを行う理学療法士が対応する患者さんは肩、腰、膝などの慢性痛の方が多いですね。また、ご自身の体調やメリット・デメリットを考慮した上で「手術を受けない」選択をし、リハビリテーションで時間をかけてゆっくり回復をめざす方も多くいらっしゃいます。

Qこちらで行っているリハビリテーションの特徴を教えてください。
A
志摩整形外科 院内にオープンMRIを導入している

▲院内にオープンMRIを導入している

まず1つは完全予約制である点でしょうか。一人ひとりの患者さんに十分な時間を確保し、個々人の訴えや希望に応じたリハビリテーションをじっくり提供できるように体制を整えています。そしてもう1つは、綿密な治療計画も大きな特徴でしょう。各患者さんの症状に合わせた治療計画のためには、より正確な診断結果を出すこと、そして何より医師とスタッフの連携が非常に重要です。院長の診療では、これらを補完するためにオープン型MRIを導入し、日頃から院長含めスタッフ全員で綿密にコミュニケーションを取り情報を共有しています。対個人でなく医院全体で患者さんを支えるイメージですね。

Q施術において大切にしていることを教えてください。
A
志摩整形外科 リハビリスペースと診療スペースが入り口で分かれている

▲リハビリスペースと診療スペースが入り口で分かれている

一番は「患者さん自身が納得してリハビリテーションに取り組めること」です。そのために患者さんの希望や意図をより正確かつ本質的に把握し、体の状態を確認した上で、今後の方針や目標を一緒に相談することを心がけています。さらに患者さんからのヒアリングの際には「ここが痛い」「違和感がある」などの症状についてだけでなく、普段の生活での困り事や、患者さんご自身の個性や性質、生活背景についても可能ならば踏み込むよう努めています。なるべく不自由なく日常生活を送れるようにすることが、リハビリテーションの最終的な目標だと考えているからです。

ドクターからのメッセージ

志摩 隆之院長

当院では、長年にわたって多くの方々の健康を支えてきた経験をベースにし、一人ひとりの患者さんに密着した治療計画の提案やリハビリテーションを行っています。また、先代の父の代から病院に勤め続けているスタッフも多く、これまで積み重ねてきた経験とスタッフ間のスムーズなリレーションも、患者さんに寄り添うための一助となればと考えています。無理のない通院治療や、普段の生活の質の改善という身近な目標で、今後も多くの患者さんの暮らしに寄り添いながら伴走していきたいですね。日常生活の中でふとした瞬間に感じた体の痛みや違和感についても、ぜひ気軽に相談してもらえればと思います。

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