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河野 博彦 院長の独自取材記事

ひろ整形外科

(松山市/福音寺駅)

最終更新日:2022/02/22

河野博彦院長 ひろ整形外科 main

学生時代にスポーツ中のケガで整形外科の治療を受けた経験から「本格的なリハビリテーションを提供していける施設をつくりたい」と「ひろ整形外科」を開業した河野博彦院長。1992年の開業から30年という節目を迎えた同院には、腰痛や関節痛などの慢性疾患に悩む地域の患者から、スポーツ外傷・障害の治療で松山市内外より通うアスリートまで、今日も多くの患者が同院を訪れている。丁寧に診るという姿勢で正確な診断と痛みの軽減に努めるとともに、リハビリテーションによる日常動作訓練でQOLの向上をめざしている河野院長と同院のスタッフ。患者に寄り添う伴走者として走り続ける河野院長に、これまでの道のりや信頼を寄せる理学療法士たちのこと、診療における想いをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2021年7月1日)

整形外科とスポーツ医学の観点を取り入れた診療を展開

整形外科の医師を志したきっかけから開業されるまでの経緯を教えてください。

河野博彦院長 ひろ整形外科1

学生時代はラグビーに打ち込んでいたのですが、プレー中にケガをして、整形外科で治療を受けたことがあります。そのとき主治医グループのドクターにたいへんお世話になったことが縁で、整形外科医師を志しました。今でもスポーツを楽しむことができるのは、この時の治療とリハビリテーションのおかげです。日本大学医学部を卒業後、同大学の整形外科学教室での研修を経て、日本大学医学部附属板橋病院、駿河台の日本大学病院、春日部市立病院(現・春日部市立医療センター)、横浜中央病院に勤務。その後、故郷での開業を見据えて愛媛大学病院整形外科で経験を積み、1992年に開業しました。

ご専門の内容や、診療体制について教えてください。

私が専門としているのは膝や肘、肩などの関節疾患ですが、首や腰などの神経障害や筋疾患など、運動器疾患に対する幅広い診療を行っています。近年は、高齢者のサルコペニアによる筋肉量の減少が注目されていますが、当院にも加齢や疾患により筋力が低下し、身体機能障害や転倒のリスクが高まっているご高齢の患者さんが多く来院されています。そうした患者さんの健康寿命を延ばすための治療やリハビリに力を入れています。また、地域の患者さんからスポーツ外傷のアスリートまで、より幅広いニーズ、より幅広い年齢層にお応えするため、一般の整形外科とスポーツ医学の観点を取り入れた診療を展開しています。

クリニックの診療においてリハビリテーションは、どういう位置づけでしょうか?

河野博彦院長 ひろ整形外科2

当院のリハビリは、患者さんの症状に合わせて従来の物理療法の治療機器も9種類、約20台と豊富にそろえていますが、加えて20年ほど前より、IFOMPT(国際運動器徒手理学療法士連盟)の基準に準じた関節モビライゼーションや軟部組織の伸張などを行う徒手療法と、再発や日常生活での悪化を予防するための運動療法にも力を入れています。徒手療法を得意とする理学療法士を中心に、科学的根拠に基づく理学療法評価から治療、日常生活での指導を個別に行い、マンツーマンでサポートしています。また医師の私と理学療法士で患者さん一人ひとりの経過観察を大切にしながら、個人が悩まれている痛みの軽減や機能回復に取り組んでいます。

先生が考える運動療法の重要性について教えてください。

高齢になっても元気に生活したいと望まれている方が増えています。そうしたニーズにお応えするために、運動療法による予防を大切にしています。高齢者に対する運動療法は、転倒による骨折や進行性の運動器疾患を、リハビリによる運動療法を通して未然に防ぐ目的で行うもの。転倒させない、症状の悪化を食い止めるといった予防に対して注意やアドバイスを行っています。

スポーツ経験者だからこそ、患者の悩みに寄り添える

スポーツ医学を取り入れていることのメリットとは?

河野博彦院長 ひろ整形外科3

陸上競技や球技スポーツなど、スポーツの種目はさまざま。加えて、年齢や競技歴、競技レベル、ケガの程度も違います。当院では、医師の私も5人の理学療法士もスポーツ経験者です。地域スポーツ現場でトレーナー活動をしている理学療法士やトレーニングの専門知識を持った理学療法士も在籍しています。それぞれのスポーツ経験を踏まえ、初診から一人ひとりに合わせたリハビリメニューの作成と指導を丁寧に行います。また同じスポーツをしている人同士、分かり合える部分もあると思いますので、サッカー経験のある理学療法士はサッカー選手を、バレーボール経験のある理学療法士はバレーボール選手をと、種目に合わせて患者さんに寄り添うように努めています。

スポーツ選手の診療にも数多く携わられてきたのですね。

学生時代からずっとスポーツをしてきましたので、整形外科医師としてスポーツ外傷の治療に携わることには非常にやりがいを感じています。特に、成長期のお子さんがスポーツでケガをしてしまった場合、親御さんの心配も大きいと思います。そんな場面において、運動機能の回復やスポーツへの復帰、成長を妨げないためのアドバイスをスポーツに精通した経験豊富な理学療法士がいることでお役に立てると思うのです。当院の理学療法士は、手前みそですがとっても優秀です。一人ひとりが自分の経験を生かして患者さんのリハビリテーションに取り組むとともに、5人で協力し合い、日々技術の研鑽に励んでいます。

理学療法士の皆さんはとても意欲的に取り組まれているそうですね。

そうなのです。トレーニングに関する専門知識も豊富で、先進的な医療を学ぶことに対してとても意欲的ですし、それぞれ院外でのトレーナー活動にも積極的に取り組んでいます。スポーツ外傷や障害に対しては、スポーツ活動への復帰とパフォーマンスの向上を目的としたアスレチック・リハビリテーションを行い、再発を予防することが重要なのですが、そうした院外での経験を当院のリハビリテーションや治療に生かしてくれています。

治療からリハビリまで、スタッフ一丸となってサポート

先生が診療の上で大切にしていることを教えてください。

河野博彦院長 ひろ整形外科4

整形外科の疾患は、日常生活に大きく影響するものですから、まずはじっくりと患者さんのお話を聞くことを大切にしています。生活や仕事をする中で、どんなことに困っているか、どんな痛みが、どんなときに強くなるか、具体的な症状をお伺いするとともに、触診を行います。もちろん必要に応じてエックス線などの検査機器も用いますが、患部を触ることからわかることは多いので、丁寧な触診を心がけています。精密な診断から適切な治療につなげることで、患者さんの痛みや日常生活でのお悩みの改善に努めていますが、その結果「ありがとう」というお言葉をいただけた時の喜びは大きいですね。

趣味や息抜きなど先生ご自身について教えてください。

昔からスポーツは好きで、何かしらは続けてきたのですが、今は休日などにゴルフをしています。ゴルフは腰や肩周りを動かすので、運動不足解消にもいいと思います。また音楽も20年くらい続けています。医師仲間とバンドを組んでいて、私はベース担当。オリジナル曲も発表しているんですよ。現在はコロナ禍であまり演奏はできていませんが、以前はライブハウスなどでライブも行っていました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

河野博彦院長 ひろ整形外科5

慢性的な肩凝りや腰痛、関節痛に悩む方は、まず民間療法に頼りがちではないかなと思います。テレビやインターネットでもそうした情報があふれていますから、手軽に試してみたい気持ちはわかりますが、誤った方法を選んでいる患者さんが多いのも事実。いろいろな民間療法を試した結果、当院に来られたときにはすでに症状が悪化してしまっているということも多いのです。適切な治療を受けるためには、正確な診断が重要。ですから、まず整形外科でしっかりと診断を受けた上で、適切な治療を受けていただきたいなと思います。当院では、診断から治療、リハビリまでを一本化して、患者さん一人ひとりの生活をサポートいたしますので、どうぞお気軽にご来院ください。

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