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宮原 潔 院長の独自取材記事

宮原内科医院

(呉市/呉駅)

最終更新日:2023/08/03

宮原潔院長 宮原内科医院 main

呉市役所に程近い場所に位置する「宮原内科医院」。院長の宮原潔先生は、父親の先代院長から同院を引き継いだ2代目。埼玉医科大学病院と富士吉田市立病院で勤務後、2008年に同院に戻ってきた。患者一人ひとりと向き合い、丁寧に話を聞くことを心がけている宮原院長。循環器内科が専門で、同院でも心電図や心臓超音波検査(心エコー)などの設備を導入し、これまでの経験を生かし診療を行っている。院内は窓を広く取っているため明るく、診察室には看護師が育てる熱帯魚が泳ぐ。熱帯魚は患者とのコミュニケーションのきっかけになっていて、宮原院長の癒やしの存在でもあるそう。「地域の皆さんにできるだけ健康にいてもらえるようにサポートできるクリニックでありたい」と語る宮原院長に、地域のかかりつけ医としての思いなど、幅広く聞いた。

(取材日2023年6月23日)

地域医療に貢献する父の姿を見て医師をめざす

まずは先生のご経歴から伺えますか?

宮原潔院長 宮原内科医院1

埼玉医科大学医学部を卒業後、埼玉医科大学病院の循環器内科で長く勤務をしていました。その後、1年くらい山梨県にある富士吉田市立病院で勤務をしていたのですが、2008年に、広島で医院を開業していた父が年を重ね、入院することも多くなってきたため、そろそろ戻らないといけないなと思い帰ってきました。ここはもともと父が開業した医院で、私の実家でもあります。広島に戻ってしばらく父と一緒に働きながら引き継ぎをしました。

医師をめざされたのは、お父さまの影響ですか?

そうですね、父の背中を見て育ったからだと思います。夜中でも熱を出した子どもなど、患者さんがいらっしゃれば診療をしていたのを今も覚えています。そういう父の姿を見て、医師というのは大変だけれども尊敬できる仕事だなと思いました。

循環器内科を専門にされた理由を教えてください。

宮原潔院長 宮原内科医院2

父の後を継ぐつもりでしたので、内科というのは前提にありました。大学を卒業して入った病院で最初に配属されたのが循環器内科で、6ヵ月ほど勤務したのですが、心不全や心筋梗塞といった循環器の病気の場合、症状が急に現れるため、時間など関係なく夜中も突然呼び出しがあったりするんですね。呼び出しが頻繁にあるので体力的にも本当に大変でした。でもその一方で循環器内科の診療は、治療によってどのように症状が変化したかもはっきりとわかるところがあるので、やりがいは感じていましたね。また、急性期と慢性期の病棟は雰囲気が違うのですが、循環器の先生方と自分の考え方が似ていることもあり、気が合う先生が多かったので循環器内科を専門に選びました。

患者の話を丁寧に聞き、最善の治療を提供したい

患者さんはどのような方が多いのですか?

宮原潔院長 宮原内科医院3

父の代から通ってくださっている患者さんもいらっしゃいますし、親子2代にわたってお越しいただいている患者さんもいらっしゃいます。歩いて来られるような近隣にお住まいの方がほとんどで、年齢層で言うと、高齢の方が中心となります。

地域のかかりつけ医のような存在ですね。

そうですね。だから、専門の診療科に分かれている大学病院とは違って幅広い知識が必要になります。こちらへ来るまでは専門の循環器の患者さんを診療していましたので、当初はほかの分野についてわからないことも多かったですね。あとは、一人の患者さんにかける診療時間も違います。高齢の患者さんが多いということもありますので、話を丁寧に伺って、その方にとって一番良い治療方法を考えてあげないといけません。病気には直接関係のないようなことであっても、患者さんが話されることは聞くようにしています。ただ戻ってきてすぐは、そうしたことは気にせずに診療をしていたので、良くなかったなと反省しています。

診療をされている中で、最近気になる症状はありますか?

宮原潔院長 宮原内科医院4

不眠で悩んでいる患者さんがいらっしゃることもあるのですが、精神科の先生だったら治療方法をよく知っていらっしゃるんでしょうけど、専門外なので悩むこともありますね。薬を処方する際は、依存性のある薬や強い薬を出すことは避けて、弱いものから処方するようにしています。どうしても強い薬を希望される患者さんの場合は、慎重に少ない量から処方します。できるだけ自然に眠れるような治療が良いと思いますので、そのためにも話をなるべく聞くことが大事かなと思いますね。

これからも、かかりつけ医としてできることを続ける

外来での診療のほかに、訪問診療も対応されていると伺いました。

宮原潔院長 宮原内科医院5

当院に通っていらっしゃった患者さんで、足腰が弱くなって通院ができなくなってしまったので家に来てもらえないかと、患者さんご本人やご家族の方から依頼があり、それを機に訪問診療をするようになりました。今は週に1~2回、患者さんのお宅を訪問しています。ただ、当院は医師が私1人なので、手いっぱいなのが現状です。子どもたちは別の仕事に就いていますし、後を継ぐ者がいないので、これ以上医院の規模を広げていくことは考えていません。今の状態を維持しながら、地域の皆さんの健康を支えていきたいと思っています。

お一人で診察をされていてお忙しいと思いますが、お休みの日は何をされていますか?

車が好きなのでドライブが趣味です。最近は行っていませんが、吉和によく出かけていました。私は広島市に住んでいて、自宅から当院までは車で1時間くらいかかるため、毎日の通勤でドライブ気分を味わっています。あとは、広島市にあるバスケットボールのコミュニティーに参加していて、週末にみんなで集まって練習をしています。チームには30人ほど所属していて、職業などそれぞれ異なる20代から50代くらいのバスケットボールが好きな人たちが集まっています。仲間と一緒に汗を流すと、リフレッシュできますね。

バスケットボールは学生の頃からされているのですか?

宮原潔院長 宮原内科医院6

大学生の頃からです。埼玉医科大学のバスケットボール部に入っていました。この年齢まで続けているということは、それだけ好きなんでしょうね。ただ、1年前くらいに両膝を痛めてしまって。整体に通ったり、ストレッチなどを一生懸命やったりしています。でもなかなか調子は戻らないですね。今も15分くらい歩くと膝が痛くなってくるんですが、バスケットボールの練習にはハードでガッチリとしたサポーターを巻いて参加をしています。100%の力が出せないのでちょっと寂しいですが。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

地域のかかりつけ医として、気になる症状があれば気軽に相談にお越しください。たまに脈がドキドキすることがあるとか、冷えの症状があるといった循環器系の病気の疑いがあれば、心電図や心臓超音波検査(心エコー)などでしっかりと検査をいたします。また私の専門外のことであれば、呉共済病院をはじめ、近隣の専門の先生をご紹介しています。とりあえず何かあれば宮原内科医院へ行こう、と思っていただければうれしいですね。お越しいただいた患者さんにはできるだけ満足していただけるよう、こうしてほしいといった希望はお伺いするようにしています。とにかく丁寧にお話を聞いて、周りの方々にできるだけ健康でいていただけるよう、これからもサポートしていきたいと思っています。

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