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予防が大事な骨粗しょう症
ピラティスを用いたリハビリテーション

小阪医院

(東大阪市/河内小阪駅)

最終更新日:2024/04/16

小阪医院 予防が大事な骨粗しょう症 ピラティスを用いたリハビリテーション 小阪医院 予防が大事な骨粗しょう症 ピラティスを用いたリハビリテーション
  • 保険診療

骨折リスクを高め、健康寿命にも大きく影響しかねない「骨粗しょう症」。特に閉経後の女性に多く起こる病気だが、体の痛みや違和感、生活上の支障などがなければ早期発見・治療につながりにくく、骨粗しょう症が原因の骨折が連鎖する「ドミノ骨折」という事態にもなりかねない。骨粗しょう症の予防・治療に力を入れる「小阪医院」では、薬物療法・リハビリテーション・食事の見直しという3つの方法のうち、特にリハビリテーションに着目。体の正しい動かし方に立ち戻るため、ピラティスの考えを取り入れた理学療法で予防・治療に取り組んでいる。小阪寿憲院長に、骨粗しょう症という病気について、また治療や予防の重要性、検査・治療方法など幅広く話を聞いた。

(取材日2023年12月12日)

骨粗しょう症予防・治療で健康寿命延伸へ。ピラティスを応用したリハビリテーションで健やかな日常をめざす

Q骨粗しょう症とはどのような病気でしょうか?
A
小阪医院 穏やかな口調で丁寧に説明してくれる小阪院長

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる小阪院長

骨粗しょう症は、骨折リスクが増大した状態です。特に女性は50代後半くらいまでに迎える閉経後は骨密度が急激に低下し、骨粗しょう症が起こりやすくなるといわれています。一方で男性患者さんは少ないのですが、飲酒量の多い方や喫煙者の方、病気の治療でステロイドを使っている方は、性別を問わず骨密度低下のリスクが高いとされます。生活習慣などお心当たりのある男性も意識していただきたいですね。骨粗しょう症が引き起こす脆弱性骨折は、高齢者の健康寿命を縮める要因となるため、予防や治療に取り組むことはとても重要になります。患者さんお一人お一人の病態を個別に、総合的に評価をした上で、予防や治療を行うことが大切です。

Qどのような検査・治療を行いますか?
A
小阪医院 骨粗しょう症の予防には適度な運動が大切

▲骨粗しょう症の予防には適度な運動が大切

まず検査は、採血や骨密度測定を行います。採血では骨を壊す破骨細胞と骨を作る骨芽細胞の働きを調べ、骨代謝回転の評価を行い、適した治療の選択や薬の効果判定を行います。骨密度の測定は、手首・腰椎・大腿骨近位部など測る場所は機器によって異なるものの、数分程度と短時間で終わり、刺激を伴わないので楽に受けていただける検査です。治療法としてはまず薬物療法が挙げられます。薬には内服薬と注射薬があり、骨密度の状態を考慮しながら患者さんごとに適切なお薬を選びます。このほか、適度な運動をする、ビタミンD・ビタミンK・カルシウムを意識した食事を取るなど、運動や食生活の改善も欠かせません。

Q治療や予防の重要性を教えてください。
A
小阪医院 バランスの良い食生活や適度な運動も予防につながる

▲バランスの良い食生活や適度な運動も予防につながる

骨折リスクが高まる骨粗しょう症の治療は「骨折の予防」が目的となります。特に大腿骨近位部骨折や椎体骨折は、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)を低下させ、重症になれば寝たきりに至ることも。また骨粗しょう症が原因で発生した骨折は、骨折の連鎖「ドミノ骨折」を引き起こしかねません。「ドミノ骨折」を防ぐためにも、骨折した方は再び骨折しないように、骨折したことがない方は骨折しないように、治療・予防に取り組むことが大切です。近年、薬物療法の進歩によって骨粗しょう症の骨折リスクの低下を図ることも可能になりました。これに運動と食生活の改善を組み合わせることで、二次性骨折の予防にもつながるでしょう。

Qこちらでは予防のためリハビリテーションも力を入れていますね。
A
小阪医院 理学療法と物理療法を取り入れ、患者に合わせたメニューを提案

▲理学療法と物理療法を取り入れ、患者に合わせたメニューを提案

骨粗しょう症の予防には、運動を習慣づけることも大切です。骨の強さは、歩行や立位で重力がかかる運動を行うことで強くなるともいわれていますが、歩行や立位では痛みや疲労感を感じる方もいます。当院では体を上手に使う方法を学ぶ「ピラティス」の考えを取り入れた理学療法と、超音波や干渉波などを用いた物理療法を組み合わせて、痛みや動きの改善に取り組むリハビリテーションを提供しています。院長の私と理学療法士がピラティスの専門知識を持っており、指導します。週1~2回程度のリハビリテーションで正しい体の動かし方を習得し、覚えたことをご自宅でも実践するなど運動を習慣化していただけたら、より効果が期待できると考えます。

Qところで、ピラティスとはどんなものですか。
A
小阪医院 ピラティスにも詳しい院長、理学療法士が指導を行う

▲ピラティスにも詳しい院長、理学療法士が指導を行う

当院がリハビリテーションに考え方として取り入れているピラティスは、1883年ドイツで生まれたエクササイズで、もともとは兵士に使用されていました。背骨の伸びを意識したり、胸椎を動かしながら、自分の身体と向き合い姿勢や動きの改善を図っていくもので、近年日本の医療にもその考え方が取り入れられるようになっています。ピラティスは筋力トレーニングのように体に力を入れるのではなく、しなやかに動かすため、終わった後に爽快感があります。リハビリテーションには姿勢の改善と筋力の向上が必要なので、体幹を鍛えながら姿勢を良くする「ピラティス」を活用して楽しみながら、患者さんの痛みや動きの改善を図りたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

小阪 寿憲院長

骨粗しょう症が引き起こす脆弱性骨折は、高齢者の健康寿命を縮めるため、骨粗しょう症の予防や治療に取り組むことは極めて重要です。骨折したいと思って骨折する方はどこにもいらっしゃらないと思います。なるべく早いうちから予防に努め、皆さんがいつまでも健康に日常生活を送れることができたらうれしい限りです。ご関心があればいつでも気軽にご来院、ご相談ください。

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