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全年代で起こる「尿」のトラブル
排尿障害治療で生活の質向上を

寺川クリニック

(大東市/野崎駅)

最終更新日:2023/10/13

寺川クリニック 全年代で起こる「尿」のトラブル 排尿障害治療で生活の質向上を 寺川クリニック 全年代で起こる「尿」のトラブル 排尿障害治療で生活の質向上を
  • 保険診療

夜間に何度も起きてトイレに行く、尿が出きっていない不快な感じがある、おしっこをすると痛い、間に合わず漏らしてしまう……。男女問わず全年代で起こる尿のトラブルだが、「恥ずかしい」というイメージもあり、受診をためらっている人も多いはずだ。しかし現在はさまざまな薬が開発されており、排尿障害を改善できれば生活の質の向上にもつながることから、まずは一度相談してほしいと話すのが「寺川クリニック」の藤永卓治院長だ。どんな症状があったら泌尿器科を受診すべきか、どのような病気が考えられるのかなどを藤永院長にたっぷり聞いてみた。

(取材日2023年9月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q泌尿器科にはどのような症状のときに相談すればいいでしょうか?
A

男性・女性、年代を問わず、排尿に関して困っている症状があれば、まずはご相談ください。排尿に関する症状とは、例えば夜間に頻繁に尿が出る、急な尿意でトイレに間に合わない、残尿感、尿が出にくい・出ない、排尿時に痛みがある……といった排尿障害が挙げられます。尿の悩みは高齢者が中心と思われがちですが、小さいお子さんであれば包茎が原因の排尿トラブルもあり、乳児から高齢の方まで誰にでも起こる可能性があります。当院ではまずその原因を突き止め、服薬を中心とした治療を行い、症状緩和や生活の質の改善を図ります。なお、近年増加傾向にある勃起不全・勃起障害といった男性の更年期症状も泌尿器科の領域です。

Q排尿障害の原因には、どのような病気が考えられますか?
A

例えばご高齢の方に多いのが、夜中に目覚めて何度もトイレに行く夜間頻尿、加齢により前立腺が大きくなり尿道を圧迫する前立腺肥大症などがあります。尿失禁には、我慢しきれず漏れる切迫性と、くしゃみをしたり重い荷物を持ったりしたときに漏らす腹圧性の2種類があり、後者は出産経験のある女性に多い症状です。このほか中高年以降に増えてきますが、若い人でもなり得る過活動膀胱、特に女性に多い膀胱内で細菌が繁殖し炎症が起こる膀胱炎や尿の通り道で細菌感染が起こる尿路感染症、若い方に増えている性感染症による排尿痛などがあります。各種検査と、尿の頻度・残尿感・尿の勢いといった排尿習慣に関する問診をもとに診断を行います。

Qどのような検査を行いますか?
A

基本の問診票とは別に、患者さんのお悩みに応じて、夜間頻尿や過活動膀胱といった症状の特性に即した各種問診票にご記入いただきます。また尿検査、膀胱がんや前立腺がんを調べる血液検査のほか、尿路結石や腎臓・膀胱・前立腺はもちろん消化器領域も診られる超音波検査も必要に応じて実施しています。泌尿器科受診はその恥ずかしさから、心理的ハードルが高いとされています。そのため当院では、超音波検査や触診の際にはタオルで検査部位を隠すなどの配慮をしているほか、男性患者さんであれば診察室に女性スタッフを入れない、女性患者さんであれば女性スタッフが診療に立ち会うよう体制を整えておりますので安心してお越しください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診、診察
寺川クリニック 問診、診察

既往歴や生活習慣などを確認するための基本の問診票のほか、排尿習慣に関する専用の問診票の記入を行う。夜間の排尿回数やどういった場面で失禁するのかなど、悩みをメモして来院すれば伝え忘れがなく、より適切な診断につながるという。また常用薬が原因で排尿障害を発症している可能性もあるため、普段飲んでいる薬はすべて必ず伝える必要がある。薬剤名がわからない場合、お薬手帳や実際の薬剤を持参しよう。

2検査
寺川クリニック 検査

記入した問診表をもとに、さらに医師が詳しく症状を確認する。その上で尿検査や血液検査を実施するほか、必要があれば腎臓・膀胱・前立腺を中心に腹部超音波検査も行われる。医師が複数人在籍するため、セカンドオピニオン・サードオピニオンも気軽に受けられるのも同院の特徴。男性患者の場合は診療室に女性スタッフを入れない、女性患者の場合は女性スタッフが立ち会うなど、泌尿器科特有の「恥ずかしさ」にも配慮してくれる。

3検査結果の説明
寺川クリニック 検査結果の説明

検査結果の説明には細心の注意を払っているという藤永院長は、検査項目で異常があった場合は、患者がしっかりとその病気を理解できるよう、項目一つ一つを丁寧に説明。時には模型などを使って視覚的にわかりやすく解説することも。なお、超音波検査の場合はリアルタイムで画像を見せながら、病状の説明を行っているという。

4継続的な治療
寺川クリニック 継続的な治療

重症の場合は手術を選択する疾患もあるが、排尿障害の多くは服薬による保存治療が一般的。近年注目されている過活動膀胱なども新しい薬が開発されており、生活の質向上に役立つという。また服薬治療を行いながら様子を見て、状況に応じて手術を選択することも。手遅れにならないためにも、通院頻度なども含めて医師の指示をしっかりと聞き、継続した受診・治療に取り組もう。

5通院・経過観察
寺川クリニック 通院・経過観察

疾患や症状にもよるが、服薬治療開始時は1~2週間に1度を目安に通院し、薬が合っているかを確認。服薬治療が順調に行えるようになれば、通院は月1回ほどにペースダウンが可能。治療をしっかりと続けると同時に、排尿障害の症状緩和には生活習慣の改善も大切という。医師やスタッフの話をしっかり聞き、規則正しい生活に努めよう。

ドクターからのメッセージ

藤永 卓治院長

排尿障害は、寝不足になったり外出がおっくうになったりと、生活の質に大きく影響するため、人知れず悩んでいる人はとても多いと推測されています。注目されている過活動膀胱などは新しいお薬が次々に開発されていることもあり、適切な薬を用いることで、生活の質向上をめざします。夜間4~5回ほど必要だった排尿を夜1回にでもできたら、ぐっすり眠れて目覚めも気持ちいいでしょう。何回もトイレに行くことが不安で、諦めていた旅行にも気兼ねなく参加できるかもしれません。「恥ずかしい」イメージのある泌尿器科ですが、そのお気持ちにしっかりと配慮した診療を行っております。排尿のことで気になることがあればまずは一度ご来院ください。

藤永 卓治院長 寺川クリニック
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