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三上 高司 副院長の独自取材記事

三上内科

(枚方市/光善寺駅)

最終更新日:2024/05/13

三上高司副院長 三上内科 main

「三上内科」は、風邪などの日常的な疾患や生活習慣病、内視鏡検査などに対応する、地域に根差したクリニックだ。副院長の三上高司先生は、総合内科や胃腸科、内視鏡など幅広い専門分野を持ち、2023年に副院長として同院に入職。現在は父の三上欽司院長、母の三上和子先生の医師3人体制で診療を行っている。高司副院長がめざすのは、予防医療を意識した診療と、訪問診療の強化。早期発見、早期治療によって患者の健康寿命を延ばし、訪問診療により、患者が生涯安心して暮らせるよう地域を支えたいと考えている。父から受け継ぐクリニックの歴史と診療方針、将来に向けた展望について三上副院長に話を聞いた。

(取材日2024年3月22日)

両親とともに医師3人体制で地域を支える

こちらは、先生のお父さまである院長が開業したクリニックなんですね。

三上高司副院長 三上内科1

そうですね。院長である父が開業して、もう30年以上になります。私は大阪医科大学、今の大阪医科薬科大学で医学を学び、卒業後は兵庫県の市立病院や日本生命病院で経験を積んだ後、母校の大学病院に入局しました。実を言うと、勤務医時代は、実家であるこのクリニックに戻ってくるつもりはありませんでした。同じく医師の兄が当院を継ぐだろうと思っていたので、自分はどこか別の場所で開業しようと考えていましたが、諸事情があり、私がクリニックに戻ることになりました。誰かが引き継いでいかなければ、通っていただいている患者さんの行くあてがなくなってしまったり、地域を支える医療機関が不足したり、いろいろな問題が考えられました。地域のためにも私でできることがあればと思い、2023年4月から、私が副院長を務めることとなりました。

地元に戻ってこられて、患者さんから声をかけられることなどもありますか?

私は18歳までこの場所に暮らしていたので、特に長年通っていただいている患者さんからは、院長の息子さんだねと声をかけていただくことがよくありますね。当院を長きにわたって温かく支えてくださっている皆さまの存在を感じて、なんだかほっこりとした気持ちになりますね。現在は院長の父と、副院長の私、そして同じく副院長の母と、医師は3人の体制で診療をしています。これまで培ってきた患者さんとの信頼関係を引き継ぎつつ、私なりの経験を生かしたプラスの貢献ができればと思っています。

クリニックの主な患者さんの層、治療内容について教えてください。

三上高司副院長 三上内科2

この地域が、今から60年以上前にできたいわゆるニュータウンと呼ばれるような集合住宅が多くある場所なので、当院の患者さんもそちらに住んでいらっしゃる方が多く、高齢化が進んでいるのを感じます。現在は、6割から7割くらいの患者さんが70歳以上の方ですね。診療内容としては、もともとは糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、それから風邪などの急性疾患のご相談が多かったのですが、私が副院長としてこちらで診療するようになってからは、私の専門である消化器系のご相談もだんだん増えてきています。これは私が受けた印象になりますが、土地柄の特性なのかとも思うのですが、肝炎ウイルスに罹患されている方はかなり少ない印象であるものの、逆に食道炎・胃炎・大腸ポリープをお持ちの方が多い印象を受けました。

予防医療と訪問診療で、患者に生涯の健康と安心を

クリニックとして特に力を入れている治療は何かありますか?

三上高司副院長 三上内科3

私が特に力を入れているのは通院が難しくなった患者さんへの訪問診療と、予防医療と呼ばれる、早期発見・早期治療につなげるための診療です。まず訪問診療に関しては、お伝えしたように当院でも患者さんの高齢化が進み、通院が難しくなる方が増えてきています。そうした患者さんを継続して診ていくために、また、加えて高齢化が進んだ地域のインフラとしても、訪問診療を担う医療機関は今後ますます必要になっていくはずです。また訪問診療では、患者さんの話をゆっくり時間をかけてお聞きするように心がけています。患者さんの希望をできる限り尊重し、長年住み慣れたご自宅で、その人らしく過ごすためのサポートをすることを大切にしています。皆さんに安心していただき、そして地域に少しでも貢献できればと思っています。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

悪くなる前にケアをする、いわゆる予防医療についてはどのようにお考えでしょうか。

勤務医時代、消化器疾患の治療に専門的に携わる中で、胃や大腸、肝臓、膵臓などのがんで残念ながら亡くなる患者さんを数多く見てきました。こうした病気は、定期的な健診や必要に応じた検査を行い、早い段階で見つけることができれば、重大な結果となる前に治療につなげることができます。当院では胃や大腸の内視鏡検査をはじめ、超音波検査などの検査に対応しております。私は日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医を取得しています。これらの分野の専門家としての観点から、しばらく検査をしていないという患者さんや、消化器系疾患のリスクが高い方には、都度検便や内視鏡検査を勧めるようにしています。

内視鏡検査は苦手という方も多いと思いますが、苦痛を和らげるために工夫していることはありますか?

三上高司副院長 三上内科4

胃の内視鏡検査に関しては、喉の麻酔を使いますが、その麻酔自体に苦味があるのでつらいという方も多いんです。当院では患者さんになめていただくあめ状の麻酔を使用し、そのあめにフレーバーをつけて、患者さんが苦味をできる限り感じないように工夫をしています。その方法を紹介している論文や、導入しているクリニックのことを知り、当院でも取り入れてみようと、スタッフみんなでどのフレーバーが合うかなどを試行錯誤しながら作りました。大腸内視鏡検査に関しても同じく、鎮静剤や鎮痛剤を使用し、できるだけ腸を伸ばさずに内視鏡を入れるなど、苦痛の少ないやり方を取り入れています。

小さな兆候を見逃さず、病気の重症化を食い止める

どういったタイミングで受診すれば良いのでしょうか?

三上高司副院長 三上内科5

症状のある方はもちろんですが、胃の内視鏡検査に関しては、胃がんを患っている方が家族内にいる方、バリウム検査で異常を指摘されている方。そして大腸内視鏡検査に関しては家族内に大腸がんの方がいる、大腸がん検診で異常を指摘されている、40歳以上で一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない、という方はぜひ検査を受けていただきたいです。何かきっかけがないと検査を受けようとならない方も多いと思うので、当院での受診が病気の早期発見、早期予防につながる一つのきっかけになればいいですね。

医師として診療する際に気をつけていることは何ですか?

病気の初期の段階のちょっとした兆候を見落とさず、大きな病気を見つけて治療につなげることです。例えば毎月検査をしている患者さんのちょっとした数字の変化やサインを放置しないことが大切です。患者さんによくよくお話を聞いてみると「そういえば最近……」という気がかりなことが出てくることがあるんです。各種検査は当院で対応させていただいておりますが、必要があれば専門の医療機関を紹介するようにしています。早めのアラームを鳴らすことは、皆さんと日常的に接する私たちのような町のクリニックの大事な役割だと思っています。

クリニックの今後の展望と、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

三上高司副院長 三上内科6

お伝えしたような予防的な医療を通じて患者さんの健康寿命を延ばし、そして訪問診療によって生涯安心して暮らせるように生活を支える、そんなクリニックにしていきたいと思っています。新たに私が副院長に就任したことで、消化器に関する専門的なアドバイスや内視鏡検査などもさらに力を入れて行えるようになりましたので、開業当初から通っていただいている患者さんはもちろん、新しい方にも気軽にご相談いただき、地域の皆さんの健康を守っていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/9000円~
大腸内視鏡検査/9000円~

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