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理学療法士と作業療法士による
整形外科のリハビリテーション

澤田整形外科医院

(堺市南区/泉ヶ丘駅)

最終更新日:2021/10/12

澤田整形外科医院 理学療法士と作業療法士による 整形外科のリハビリテーション 澤田整形外科医院 理学療法士と作業療法士による 整形外科のリハビリテーション
  • 保険診療

高齢になっても寝たきりにならず、身の回りのことは自分でできるように。筋力強化を図り、運動機能の回復・維持をめざすために行うリハビリ。正しくはリハビリテーションというが、高齢化が深刻化するわが国において、今後ますますリハビリの役割が重要となるのは間違いないだろう。澤田出(いずる)先生が院長を務める「澤田整形外科医院」では、デイケアセンターたんぽぽを併設し、理学療法士と作業療法士による専門的な通所リハビリを提供。在宅医療にも力を入れてきた同院では、これまで外出が難しくリハビリを諦めていた人が充実したリハビリが受けられるように、訪問リハビリにも対応している。今回、理学療法士の辻井由夫氏に、同院で受けられるリハビリの内容やリハビリを継続するメリットについて話を聞いた。

(取材日2019年7月9日)

医療保険から介護保険のリハビリへの移行もシームレスに。間口を広げ、リハビリをもっと受けやすく

Qリハビリにはどのような種類がありますか?
A
澤田整形外科医院 広くとられたリハビリフロア

▲広くとられたリハビリフロア

日常生活動作(ADL)の向上をめざし、医師の指示のもと理学療法士と作業療法士が協力して、専門的な立場からリハビリを行っていきます。理学療法では、基本的な動作能力の改善・回復や筋肉の収縮予防を目的とした、バランス訓練、歩行訓練などの運動指導が中心となります。電気、温熱、けん引力、レーザーを用いての物理療法のほかにマッサージを行い、トレーニングマシンを使ったパワーリハビリでは、年齢や状態に応じて負荷をかけていきながら筋力強化を図ります。一方、作業療法は手先を使った作業の訓練となります。食事動作や服のボタンをはめる動きといった生活に即した細かい作業ができるようにトレーニングしていきます。

Q通所リハビリはどのような人が受けられますか?
A
澤田整形外科医院 設備も充実

▲設備も充実

要介護、要支援の認定を受けていて、自立して歩行できる方が通所リハビリの対象となります。医療保険でのリハビリは、最長5ヵ月間という制限があります。ところがその期間を超えても、リハビリが必要な方や継続を希望する方がおられます。当院はデイケアセンターたんぽぽを併設し、医療保険が適用されなくなった方が、これまでと同じように介護保険でリハビリが続けられる流れになっています。介護認定を受けていない方も認定を受けることで、スムーズにリハビリが継続できます。医療でも介護でも、リハビリの内容が大きく変わることはありません。通所リハビリは送迎車がつき、3つの1時間コースと4.5時間コースを用意しています。

Q訪問リハビリはどのような場合に受けられますか?
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澤田整形外科医院 理学療法士の辻井由夫氏

▲理学療法士の辻井由夫氏

一人暮らしや高齢でなかなか外に出られない方や、脳梗塞や頸部骨折などの疾患によって通所リハビリに通うのが難しいという方に、訪問リハビリで対応しています。実際の生活環境の中で、自宅のトイレや階段の上り下りが一人でできるように、患者さんの生活に即した実践的なリハビリを行っていくほか、必要な福祉用具の提案をさせていただくこともあります。僕たちが帰った後も一人でトレーニングができるように、家の中にある椅子や机を使った運動のアドバイスを行っています。訪問リハビリで基本的な動作を確立させて、通所リハビリに移行された方もいらっしゃいますよ。所要時間は40分で、週2回を目安に訪問しています。

Qリハビリメニューはどのように決められるのでしょうか?
A
澤田整形外科医院 患者のレベルに合わせたリハビリが行える

▲患者のレベルに合わせたリハビリが行える

さまざまな生活動作が一人でできることをめざし、痛みを訴えている方はそれを緩和するためのストレッチなどを取り入れながら、その人に合ったプログラムを考案します。歩くことは動作の基本となりますので、医院の周りを実際に歩き、筋力をつけるだけでなく、外に出て歩くという感覚や自信を取り戻す歩行訓練を実践しています。3ヵ月に一度プログラムの見直しを行う際は、患者さんとご家族、院長、理学療法士、ケアマネジャーなどが集まってリハビリ会議を行い、現状を確認した上でそれぞれの意見を参考にしながら、今後のリハビリメニューを決めていきます。患者さん一人が頑張るのではなく、たくさんの人で支えていくのが当院のスタンスです。

Qリハビリによってどのようなことが期待できるのでしょうか?
A
澤田整形外科医院 リハビリは継続が大切

▲リハビリは継続が大切

一番の目標は運動機能の回復・維持ですが、リハビリを通じて人に接する機会が増えることで、社会性を取り戻すきっかけにもなります。最初は無口だった人が次第によく話すようになり、笑顔が増えていく方もおられますよ。定期的に患者さんと接することで体調の異変に気づきやすく、病気の早期発見につながることもあります。リハビリは同じ動作訓練の繰り返しに見えますが、その積み重ねが無駄になることはありません。脳梗塞の後遺症のある方や、頸部骨折後ほとんど家から出られなかった方が、一生懸命リハビリに取り組む姿も実際に見てきました。リハビリは諦めずに継続することが大切です。

ドクターからのメッセージ

澤田 出院長

平均寿命が延びても介護期間が長くならないようにするには、リハビリテーションが大切な役目を果たします。当院は早くからリハビリに力を入れ、訪問リハビリも20年ほど前から行ってきました。介護保険の対象でない方や今は自分が元気だと思っている方も、要介護にならないために日頃からご自分の体を気遣ってほしいと思います。当院では月に一度、医院から目的地まで歩いて行って帰ってくる「ノルディックウォーキングの会」を開催しています。診療とは関係なく地域貢献するために行っているもので、地域の方が高齢になっても幸せな人生を送れるように、今後もこうした健康維持に向けた取り組みを積極的に続けたいですね。

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