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中川 美和子 院長の独自取材記事

中川眼科クリニック

(堺市堺区/堺東駅)

最終更新日:2023/07/26

中川美和子院長 中川眼科クリニック main

南海高野線・堺東駅から徒歩5分にある「中川眼科クリニック」は、1988年に開院し「町のかかりつけ医」として親しまれるクリニックだ。「最近では2世代で通ってくださる人も増えてきました」とうれしそうにほほ笑む中川美和子院長を中心に、目のかゆみや腫れ、痛み、かすみなどの目のトラブル全般の診療を行いながら、白内障・緑内障の早期発見、オルソケラトロジーやドライアイの治療にも注力しているという。「地元に貢献し、地域の健康を支え続けることが私の誇り」と語る中川院長の地域への愛情は深く、土日の診療やコンタクトレンズの処方などにも対応。スタッフの明るいあいさつや患者の作品で彩られた待合室など、家庭的で温かいクリニックをつくり上げる中川院長の診療ポリシー、また開業の経緯など、さまざまな話を聞いた。

(取材日2023年6月12日)

地元の堺に医療で貢献したい

眼科の医師をめざしたきっかけや、開業までのご経歴を教えてください。

中川美和子院長 中川眼科クリニック1

実は私が最初にめざしていたのは薬剤師でした。しかし、高校の先生から「薬剤師は医師の指示で患者さんに薬を出している。もっと主体的に取り組める医師のほうが君に向いているんじゃないのか」とアドバイスをもらい、医師をめざしました。眼科を専攻した理由は、目という一つの器官を極めてみたいと思ったことがきっかけです。高校の時の恩師は、物事にじっくりと取り組むことが好きな私の適性を見抜いていたのかもしれませんね。大学を卒業してから開業するまでは、大阪市立大学医学部附属病院や景岳会南大阪病院で、白内障の手術など外科的な処置を中心に担当していました。治療を終えて喜ばれる患者さんを見て、改めて医師という職業にやりがいを感じました。

開業のきっかけは?

1人目の子どもが生まれることになったのですが、やっぱり仕事をしながらの育児って大変でしょう。そこで、実家の近くならサポートが受けられるだろうと思って、地元で開業することにしたんです。1月に出産して、9月にはここのクリニックのオープンでしたから、それは大変でした。ですが、それでも仕事を続けたいと思えるほど、医師という仕事にやりがいを感じていました。幸い、義母は女性が働き続けることに対して理解のある人で、夫も子育てに関して主体的な人でした。2人には今でも感謝しています。おかげさまで、当院が開業してからもうすぐ33年です。地元の堺で長きにわたって医療で貢献できていることを誇りに思っています。

土曜日や日曜日にも診療をされているのですね。

中川美和子院長 中川眼科クリニック2

はい、お休みでないと来られない方もたくさんいらっしゃるでしょうし、症状が急変した時に地域で頼れるクリニックがないと困る人もいるだろうと、開業当初から土曜も日曜も開けています。最寄りの堺東駅は、地域住民だけでなく通勤や通学で利用される方も多い、大きな駅です。患者さんの層も小さなお子さんからビジネスパーソン、主婦、高齢者まで幅広いのでいつでも頼っていただきたいと思っています。来られている方の症状も広範囲に及びますが、目は繊細で特徴的な主訴も多くあるので、適切な検査やこまやかな対応を心がけています。

眼疾患の早期発見・早期治療に注力

来院される患者さんの主訴はどのようなものが多いのでしょうか?

中川美和子院長 中川眼科クリニック3

例えば、小さなお子さんですと、花粉症やアレルギーなどによる目のかゆみや腫れ。ご高齢の方ですと、急に視力が落ちてきた、涙目や飛蚊症といったお悩みが多く寄せられます。ほかにも、学校や職場での検診で引っかかったという方や、白内障などのご相談で来院されています。またコンタクトレンズの処方を希望する方も多く、昔に比べて年齢の幅が広がってきました。下は小学校の高学年くらいから、上は70代の中高年の方まで。コンタクトレンズの素材や機能の多様化によるものだと思います。最近ではメイクの一環として使用する方も増え、インターネットなどで購入する方も増えています。しかし、レンズケアを怠ったり定期検査を受けないのはトラブルのもとなので、注意していただきたいですね。

最近ではドライアイの患者さんも増えているそうですね。

ライフスタイルの変化もあって、ドライアイに悩む人が増えているなと感じますね。パソコンやスマートフォンを長時間使用する方、エアコンの風による乾燥、コンタクトレンズの使用などもドライアイの原因になります。「たいしたことない」と治療をせずに放置したり、市販の目薬でごまかしたりする人が非常に多いのですが、実は視機能の低下や目の表面に傷を伴うこともある立派な病気です。最初は市販薬でもいいかもしれませんが、目の乾きや疲れ、かすみ、不快感などを強く感じたらできるだけ早く受診し、専門的な治療を受けましょう。1回ですっきり治るというわけにはいきませんが、治療を続けることで徐々に改善を図ります。自分の大切な目を守るためにも、ぜひ早めの受診をお願いします。

診療の際に、患者さんに対して気をつけていることを教えてください。

中川美和子院長 中川眼科クリニック4

説明をしっかりと行うことですね。できるだけ、患者さんが理解しやすい言葉で話しかけ、治療内容に対して納得して受けていただけるように気をつけています。患者さんが訴えるお悩みに対して、検査や治療するのはもちろんですが、年齢によって気をつけなければならない病気もありますから、そういった症状の見落としがないよう細心の注意を払っています。例えば、小学生なら視力が低下して近視が進んでいないかどうかや、40歳以上の方に関しては緑内障を発症していないか、診察の際には必ずチェックするようにしています。他にも、日常生活に関するアドバイスも忘れず行っています。日々の紫外線対策や食生活など、健康は日々の心がけ。目が疲れているなと感じた時や十分な栄養量が取れていない時は、サプリメントを利用しても良いと思います。

患者の気持ちにも寄り添った丁寧な診療を

こまやかな診療を心がけているのは、なぜでしょうか?

中川美和子院長 中川眼科クリニック5

地域の健康を支えるのが私の仕事で、役割でもあると思っているからです。特に緑内障は中高年に多く、日本では40歳以上の方の約20人に1人が罹患しているといわれ、中途失明原因の上位に入るとされています。初期の自覚症状はほとんどなく、患者さんが見にくくなってきたと感じた時には既に視野障害が進行している場合が大半で、一度欠けてしまった視野は元には戻りません。ですので、早期発見して進行を遅らせることが重要なのです。また、状態によっては手術が必要な場合もありますが、その際は大阪市福島区の福島アイクリニックや、近隣の病院を迅速にご紹介しておりますので、ご安心いただければと思います。

待合室には、患者さんの折り紙や写真などの作品も飾られていますね。

ええ、そうなんです。患者さんの中には、上手に折り紙などの作品を作る人や、写真を撮ることが趣味の方もいらっしゃって。すてきな作品だったので、たくさんの方に見ていただきたくて待合室に飾らせてもらっていますよ。最初の問診でプライベートまで踏み込むことは少ないですが、たくさんお話ししていると、趣味などの話に花が咲くこともあります。時には私の趣味の野球の話で盛り上がることも。主人がもともと、横浜を本拠地にする球団のファンで、一緒に見ているうちに私まですっかり好きになってしまって。主人も開業医なので今はなかなか観戦に行けませんが、患者さんから情報をもらうのも楽しいです。もちろん趣味だけでなく、患者さんのことを知れば診療にも役立ちますから、患者さんとの交流やコミュニケーションは欠かせません。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

中川美和子院長 中川眼科クリニック6

当院はまもなく開業して35年目を迎えます。最近は、幼い頃から通ってくださっていた患者さんがご自身のお子さんを連れて通ってくれるようになりました。当初から、丁寧な診療をモットーとしてきましたが、患者さんのお悩みの傾向も長い年月で変化し、その変化に対応すべく、今まで以上により詳しく見落としがないように診察することを心がけています。最近では、手術をせずに視力の矯正を図るためのオルソケラトロジーを取り入れ、近視に悩む子どもたちの視力回復のためにも取り組んでいます。目の不調は軽視しがちですが、つまずいて転んでしまったり、交通事故を引き起こしたりと大きなケガに結びつくこともあります。どういった小さなお悩みでも構いませんので、いつでもお気軽に受診してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー
【初年度】
●適応検査&トライアル装用/5500円
●お試し装用(1ヵ月間)/5万5000円(片目3万3000円)
※お試し装用期間終了後、治療を継続しない場合(レンズ返却にて)検査費用の1万円を差し引いて返金
●治療費継続費/8万8000円(片目5万5000円)
●初年度治療プログラム合計/14万8500円(片目9万3500円)
  
【その他の費用】
●治療用レンズの紛失/3万3000円(1枚)
 
【2年目以降にかかる費用】
●定期検査代/1万3200円(年)
●治療用レンズの定期交換/3万3000円(1枚)
※最低でも2年ごとの交換を推奨

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