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大口 貞雄 院長、大口 志央 先生の独自取材記事

大口医院

(日進市/赤池駅)

最終更新日:2023/05/22

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院 main

ショッピングセンターの2階という利便性の良い場所に位置する「大口医院」は、院長の大口貞雄先生が1994年に開業して以来、長い年月を地域とともに歩んできた。「循環器疾患に限らず内科全般を診る全身医療」をモットーに、的確な検査からの見立て、治療提案に努めているという。加えて、病院と連携を取ることで専門機関への橋渡し役も担いながら、地域住民のかかりつけ医としてしっかりと根を下ろしてきた。2022年8月から息子である大口志央先生が診療に加わり2人体制となった同院。今は来年度に予定している移転開業に向け、医院継承の準備期間中だそうだ。父から息子へ思いを引き継ぎ、先も地域住民の健康を守り続けようとする大口医院の2人のドクターに今後の展望など話を聞いた。

(取材日2022年12月2日)

来年度の移転開業に向け、医院継承の準備を開始

現在は医師2人体制で診療を行っていらっしゃるそうですね。

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院1

【貞雄院長】はい、2022年8月より、月曜、火曜、土曜については志央医師と2人体制で診療にあたっています。 
【志央先生】これまで勤務してきた基幹病院でも診療を継続しつつ、今は当院で引き継ぎの準備中というか、患者さんたちに顔や人となりを知ってもらっているという時期ですね。

継承の準備段階ということですね。2人体制になって変わったことはありますか。

【貞雄院長】2人とも同じ循環器科の医師ではありますが、それぞれの専門は違いますので、来院された患者さんの症状などによっては、相談したりしながら幅広く対応できるのがいいですね。また、検査など少し時間の必要な患者さんを診る場合、これまではほかの患者さんを長くお待たせしてしまっていましたが、そのような場合は、もう一人が診療に回れるので、患者さんにとっては受診のための時間を短縮できているという利点もあるのではないかと思います。
【志央先生】私の専門は不整脈で、これまでは基幹病院で専門性を高めることに注力してきました。でも、当院ではもっと患者さんの全体を診る、ということが必要になるので、一般内科の経験が豊富な父と一緒に診療にあたり、近くで学ぶことができるのがありがたいですね。今来院されている患者さんたちが、末永く通ってくださるように、しっかりと信頼関係を築きながら継承していきたいと思っています。

現在の患者層や主訴について教えてください。

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院2

【貞雄院長】開業当時は、若い世代の患者さんや子どもの患者さんが多く、患者さんの半分ぐらいは小児でしたが、時を経て、私も地域の皆さんも年を重ね、患者さんの年齢層も高くなりました。加えて、昨今の新型感染症の影響もあります。ショッピングモール内という場所柄、発熱症状の患者さんを診る外来を設けることができなかったため、急な発熱が多い小さいお子さんの来院が減り、ご高齢の方が中心になりました。患者層の変化に伴って増えたのが、生活習慣病の患者さんですね。中でも高血圧症、糖尿病、不整脈、心房細動などが多い印象です。加えて、在宅医療のニーズも非常に増えてきています。マンパワーが足りずに当院では対応しきれず、在宅医療を専門に行っている医院へご紹介するケースもあります。

丁寧に話を聞き、生活背景も含め「患者全体」を診る

診療の際に大切にされているのはどんなことですか?

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院3

【貞雄院長】やはり丁寧に話を聞く、ということです。生活背景、仕事のこと、食事の内容など症状以外の部分もしっかり話を聞いて、アドバイスをしています。生活習慣病というのは、その名のとおりで若い頃からの生活習慣の影響がとても大きいですから。かかりつけ医というのは長くお付き合いするものなので、だんだんにお互いのことがわかってきますが、特に最初はじっくり話を聞き、信頼関係を築くことに注力します。そして、全身、全体を診て当院でカバーしきれない場合は、地域の機関とも連携をしていく。地域全体で患者さんの健康を守るという意識で見立てをしていくことも、開業医の大切な役割ではないかと思いますね。
【志央先生】開業医としてはまだ手探りの状態ですが、一番大切にしているのは患者さんに寄り添い、いい人間関係を築くことです。将来的には、患者さんからも、連携する基幹病院からも信頼される存在になりたいですね。

こちらは長く勤務されているスタッフさんが多いそうですね。

【貞雄院長】そうですね。常勤、非常勤合わせて10人ほどのスタッフがいますが、10年以上勤めてくれているスタッフが非常に多いです。患者さんのニーズに応えるため、平日は19時まで開院し、日曜の午前中も診療を行っています。この診療体制になった当初はスタッフの人数を維持するのが大変でしたが、働き世代の皆さんからの反響は大きかったですね。ここまで続けてくることができたのは、ひとえにスタッフの協力があってのことだと思いますので、ありがたく思っています。
【志央先生】長く勤務してくれているスタッフが多いのは本当に心強いですね。スタッフのこれまでの経験をしっかり、この先へとつなげていけるような体制をつくって、もっと一人ひとりの強みや能力を引き出してチームとして進化していきたいですね。

志央先生のご経歴と得意分野を教えてください。

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院4

【志央先生】大学卒業後、いくつかの基幹病院で勤務経験を積んできました。専門は不整脈の治療でカテーテル治療を得意としています。カテーテルアブレーションという治療がまだ今ほど充分に浸透していない頃から関わり、普及にも務め、研鑽を積んできました。これからも大きな病院の中でその道のスペシャリストとしてまい進していく道もあったのですが、最終的にはもっと全体を診ることのできるゼネラリストをめざしたいな、と。それには、もっと一般内科的な経験を積むことが必要ではないかと考えるようになり、今に至ります。

専門性を生かしたチーム医療で地域の健康を守り継ぐ

志央先生が開業医の道を選ばれたのは、患者さんの全体を診ていきたいという想いがあるからなのですね。

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院5

【志央先生】はい。もっと患者さんにしっかり向き合いたいという想いと、症状だけではなくもっと全人的に診るということをしていきたい、という想いからでしょうか。これまで基幹病院に勤務をする中でカテーテル治療など専門性と技術を高めるということに注力してきました。でも、自分の中にある理想の医師像というものを考えた時、もっと患者さんの近くで、患者さんに寄り添って、全人的なお付き合いをできるような医師でありたい、専門性を生かしながらも、もっとトータルマネジメントができるようになりたいと考えるようになりました。病気のことだけでなく世間話などもして、医療とは関係ないことも相談にも乗るような、そんな身近な存在の医師でありたいと思い、医院の継承を決めました。

今後の展望をお願いいたします。

【貞雄院長】移転後は、志央医師が院長となりますが、患者さんのご希望があれば、私もいつでも診療できるようサポートをしていくつもりです。また、これまでよりは時間が取れるようになると思うので、その際には、もう少し在宅医療に尽力できるようにしたいとも思っています。
【志央先生】医療は医師一人でできるものではないので、各スタッフにもっと前に出てもらって、それぞれの強みを生かしてもらえるような環境をつくっていきたいと思っています。例えば、医師には話しにくいことを看護師ならうまく聞き出すことができるという場合には、うまく連携することで、より患者さんの希望に沿う医療のご提供が可能になります。それぞれの強みを生かしながら診療をより深いものにしていきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

大口貞雄院長、大口志央先生 大口医院6

【貞雄院長】ご来院の皆さまにはご迷惑のないようスムーズに引き継いでいくべく鋭意努力をしております。来年の冬に現在の医院からも近い、日進市岩崎台に移転を予定しておりますが、今までどおり地域の皆さまに信頼いただける町のかかりつけ医として、変わらぬ診療を行ってまいりますのでどうぞご安心ください。
【志央先生】地域の人たちに信頼されるホームドクターになっていきたい、と思っています。これまで研鑽を積んできた不整脈の治療など、自分の強みである循環器の専門領域を生かした診療を今の潮流に合わせてご提供しながら、患者さんともしっかりと向き合っていきたいなと思っています。何か気がかりなことなどあればいつでもお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃がん検査/3万8,500円~、循環器疾患に関する検診/1万5,000円~

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