全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 新潟県
  3. 新潟市東区
  4. 大形駅
  5. 医療法人社団 明生堂アイクリニック
  6. 松田 隆作 院長

松田 隆作 院長の独自取材記事

明生堂アイクリニック

(新潟市東区/大形駅)

最終更新日:2021/10/12

松田隆作院長 明生堂アイクリニック main

新潟空港の南側に位置する「明生堂アイクリニック」は、30年近く地域の人々の目の健康を支え続けている眼科のクリニックだ。2代目となる松田隆作院長は東京医科大学で学び、同大学病院に勤務した経験を持つ。得意とする治療は難治性ぶどう膜炎や神経眼科疾患および小児眼科疾患だ。「皆さんが人生の最後の瞬間まで視力を失わないのが願い」と語る松田院長に話を聞いた。

(取材日2021年7月9日)

高齢の患者も理解できるよう、わかりやすく説明

古くからあるクリニックだと伺いました。

松田隆作院長 明生堂アイクリニック1

僕の家は医師の家系で、祖父も父も医師です。もともとは祖父が明生堂という診療所を開院して働いていて、父が眼科医として開業する際、その名前を借りてアイクリニックと名前をつけました。僕は東京医科大学を卒業後、東京医科大学病院に勤務していましたが、新潟に戻って父の後を引き継ぎましたので、明生堂アイクリニックの2代目ということになります。

どのような患者さんが多く来院されますか?

ご高齢の方も多く、視力が良くても症状を訴えて来られる方が多いですね。視力低下が主症状である一方、涙が出る、異物感があるなど気になる症状があって受診される方が中心です。あとは、小児眼科を受診されるお子さんもいます。大学病院で診療していた頃は、早急な手術や化学療法などが必要な重症例も多くあり、できるだけ早くクリニックで早期発見し、早期治療をめざすことが重要となっています。皆さん悩まれて来院されているので、それを改善するために力を尽くしています。

小児眼科の患者さんはどのような訴えで来院されるのでしょうか。

松田隆作院長 明生堂アイクリニック2

結膜炎や弱視が多いです。目の成長はおよそ6から8歳までなので、それまでに病気を見つけ、弱視にならないようにすることが大切です。小さい子どもがいる家庭では、年に1回きちんと検診を受け、悪いところがあれば早く眼科を受診してください。また、最近ではスマホやタブレットなどの電子機器の使用頻度が多くなっている傾向があり、お子さんをよく観察し、斜視に注意してください。電子機器を使用するときは、近くで見ないようにできるだけ離して、時々休みを入れることが大切です。

患者さんと接する際、心がけていることがあれば教えてください。

いかにわかりやすく伝えるかを重視し、理解しやすい説明ができるよう心がけています。当院の患者さんはご高齢の方も多く、なぜこの病気になったのかというところから、ご納得いただけるように話しています。

白内障や緑内障などの手術が可能なクリニック

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

松田隆作院長 明生堂アイクリニック3

当院では、白内障をはじめとした目の手術に対応しています。新潟県では白内障の手術ができるクリニックの数が少ないのが現状です。当院では白内障・緑内障・眼瞼下垂・腫瘍など、硝子体以外の手術は可能です。また、白内障の日帰り手術をはじめ、積極的にさまざまな治療を行い、薬も豊富なバリエーションの中から患者さんに合ったものを処方しています。大学で診療をしていた時と同じスタンスで治療を行っていますので、先進的な治療が受けられる新潟の眼科クリニックだと自負しています。

スタッフの皆さんはどのような方々ですか?

スタッフは昔から長く勤務してくれている人たちです。視能訓練士4人、受付3人、看護師2人、事務スタッフが1人います。皆とても真面目できっちりと仕事をしてくれるので頼りになります。

患者さんに接する中で、気になることはありますか?

松田隆作院長 明生堂アイクリニック4

当院初診時に糖尿病網膜症や緑内障をすでに発症してしまっている患者さんが多い傾向です。それらの疾患において、自覚症状があるということは、かなり進行した状態といえます。自覚症状が出てからでは遅いので、症状がなくても通院して定期的に検査を受け、早期発見をすることがとても大事です。初期なら進行を止め遅らせるための治療ができますので、糖尿病および緑内障を伴っている方は、定期的に眼科に通院していただくことが重要です。

先生の得意な治療について教えてください。

僕の専門はぶどう膜炎と小児眼科、そして神経眼科です。ぶどう膜炎はクリニックだとなかなか出会わない症状です。以前、東京医科大学でぶどう膜炎専門の外来で診療を行っていた経験があり、適切な診断および正しい薬の使い方を指導しております。重症なぶどう膜炎は点眼治療では抑えられず、ステロイドなどの内服や化学療法を必要とします。ぶどう膜炎は再発・再燃を繰り返すため、炎症を抑えて発症させないようにすることを目的に治療が行われます。ぶどう膜炎についてはさまざまな症状、所見があるため、ほかの医師にも情報を共有したいと思っています。神経眼科では、視神経、目の動きに違和感がある方の治療に対応しています。

気になる症状があればすぐに来院を

研修医時代にさまざまな経験を積まれたそうですね。

松田隆作院長 明生堂アイクリニック5

研修医時代は2・3ヵ月ベースでいろいろな科を回ります。救命と神経内科が印象に残っていますね。新宿で勤務していましたので、いろいろな患者さんが来ました。研修では、まれな疾患もいくつか経験し、救命救急では、持病はもちろん自殺・薬物中毒・事故・事件に関連する方々が運ばれ、さまざまな医療を経験しました。僕たちの世代はいろいろな科を回って経験を積んでから自分の専門を決めるので、一通りの科を経験しています。ですから、自分の専門の科を越えた症状についても経験しているので、広い視野で診断ができるのが強みだと思います。

健康のためにしていることはありますか?

仕事では座っている時間が長いので体重が増えてしまい、ダイエットのために運動をしています。野菜を多く食べてトレーニングをして減量に成功したので、今は体形維持に努めています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松田隆作院長 明生堂アイクリニック6

患者さんにはいつも「気になる症状が1日でもあれば、来院を引き延ばさず、すぐに来てください」と伝えています。眼科は症状がない病気も多いので、検査を受けて病気をきちんと見つけることが大切です。例えば、「1ヵ月前からこの症状があるんです」と言って来院される患者さんがいた場合、白内障のように治療ができる病気ならそれでも良いのですが、そうではない場合、その1ヵ月前に来ても手遅れというケースもあります。僕もできるだけ治せるように努力するのですが、早く治療をしないと視力回復が期待できない場合も多々あります。なので、すぐに来院していただきたいです。早期の治療が本当に大切なことをご理解いただき、おかしいと感じたらまずはいらしてください。

Access