歯周病の専門家の視点を重視した
インプラント治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qなぜインプラント治療の前に歯周病治療を優先する必要が？

A

細菌が原因で起こる歯周病は自覚症状のないうちに進行し、歯を支えている骨を溶かしてしまう恐ろしい病気。きちんと治療をしないまま手術を行うことで、インプラントの埋入部分にも細菌が感染してしまい長持ちさせることもできません。インプラントを良い状態で保つためにも、まずは歯周病治療を優先することが重要です。

Qインプラント治療のメリット・デメリットは？

A

入れ歯に比べて噛む力が強く、自分の歯と同じように生活できるのは大きなメリット。ただ、手術後にメンテナンスをしなければ逆に悪い状態になることもあります。再発しやすい歯周病のケアも含めた定期的なメンテナンスを続けることが非常に大切です。将来的なリスクや高額な費用、噛み合わせや治療時の年齢なども考慮し、その方のライフスタイルに合わせた治療法を選択することが重要です。当院では補綴や矯正の専門医師、専属の技工士、歯科衛生士とチームを組み、インプラントにこだわらず、患者さんに適した治療をご提案しています。

Qインプラント治療を行うクリニックはどのような視点で選ぶべき？

A

まず歯周病ケアまで含めたお口のトータルケアができるクリニックで、インプラントのメリット・デメリットをきちんと説明してくれる専門の医師がいること。他にも歯科用CTなどの院内設備があることや、連携が取れる技工士や優秀な歯科衛生士が在籍しているといいと思います。治療後のメンテナンスまできちんと面倒見てくれることも重要です。長いお付き合いになるでしょうから通院しやすく、「ここなら通える」といったフィーリングのようなものもとても大事になってくると思います。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリング後、詳しい検査や歯周病検査を実施

問診票をもとに現在の状況や悩み、治療に対する不安、希望など実際に口腔内をチェックしながら丁寧にカウンセリング。その後、インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査するため口腔内の型を取り、レントゲン撮影や歯科用CT撮影も行う。そして歯周ポケットの測定など精密な歯周病検査を行う。

2歯周病があった場合、まずは歯周病治療を優先

インプラント治療の確実な結果を得るため、どれだけ時間がかかってもまずは歯周病治療を最優先する。専門の歯科衛生士による丁寧なブラッシング指導はもちろん、歯の表面や根の部分についた歯垢や歯石を丁寧に取り除くような通常の治療でなかなか改善されない重度の歯周病の場合は、先端の「歯周組織再生療法」手術を行うことも。

3いよいよ手術。確実性を重視し、2回の手術が基本

骨を削ってインプラントを埋め込み、蓋を取り付けて粘膜を閉じるのが1次手術。後日、粘膜を開けて大きい蓋に取り替える2次手術を行う。骨や歯茎、歯周病の状態に問題がなければ1回の手術ですべて済むが、確実な結果を得るため基本的には2次手術まで行う2回法がメインだそう。何かリスクがある場合にも必ず2回法で行う。

4仮歯を作り、装着感などを確認

インプラントの状態が落ち着いたところで仮歯を作り装着。実際に使用しながら、形態や装着感などを確認する。もし噛み合わせや強度に違和感があれば、この段階ですぐに申し出ることを忘れずに。データを収集することで、より使い心地のいい本歯の作成につなげるのだそう。

5最終的な本歯を装着して治療は終了。メンテナンスへ

仮歯装着で得た情報をもとに最終的な本歯用の型を取り、歯並びや色合いをチェックし作成。本歯を装着して治療は終了となる。歯周病などのリスクが何もなければ、ここまで数ヵ月ほど。万が一、ほかの治療の必要性があると1年以上かかってしまう場合もあるそう。口腔内の状態を把握し、インプラントを長持ちさせるためにも、その後の定期的なメンテナンスは欠かせない。