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竹田 奈保子 院長の独自取材記事

リボーンレディースクリニック

(立川市/立川駅)

最終更新日:2023/06/13

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック main

立川駅北口から徒歩5分、曙橋交差点の横に建つビルの4階にある「リボーンレディースクリニック」。外の光の差し込む大きな窓やバラ模様の壁、診察室のドアに描かれたリボンなど、院内はとても優雅でリラックスできる雰囲気だ。そんな同院は乳がんや子宮がんの検診から月経異常、更年期障害など婦人科一般の診療で、あらゆる年代の女性の心と体のケアに取り組む「女性のための総合診療科」をめざしている。日本乳癌学会乳腺専門医でもある竹田奈保子院長は、「不安な気持ちを抱えたままにするのではなく、もっと気軽に相談に来ていただきたいですね」と優しい笑顔で語る。取材では竹田院長に同院ならではの検診コースや女性の健康に関する考えなどについて聞いた。

(取材日2019年6月14日/更新日2023年6月5日)

何度でも行きたいと思えるクリニックへ

院長に就任された経緯を教えてください。

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック1

実は、私自身の初めての乳がん・子宮がん検診を受けに訪れたのが当院だったんです。2005年の開院当時、私はまだここで働いていなかったのですが、将来は乳腺に携わる医師になりたいとずっと考えていました。それで、症状は何もなかったのですが、まずは自分で検診を受けてみないことにはと思って。理事長の井上先生に相談したら、当院が開院したばかりだから受診してみたらと言われて、ここへ訪れたんです。初めての来院で院内のデザインや雰囲気が大好きになって、検診はこういうところで受けたいと思えるクリニックだなと感じました。それから何年かたって当院に勤めるようになり、院長になることができたのは本当にうれしいことです。皆さんが私と同じことを感じられるような、何度でも来たいと思えるクリニックをめざしています。

最近の患者さんの傾向などはありますか?

最近は、乳腺の診察を希望される方がすごく増えたと思います。乳がんの罹患率が上がっているという理由の他に、芸能人の方が乳がんで亡くなったなどのニュースがあると、これまで検診を受けていなかった方や、不安な症状はあったけれどどこも受診していなかったという方がいらっしゃるようになりますね。乳房の悩みを持つ方は、まずは産婦人科の門を叩くことが多いと思います。しかし、産婦人科の医師の中で乳腺を専門にしている、乳腺を診ることができる先生は、実は本当に限られているのが現状なんです。当院では、乳がん治療を行うことができないため、乳がんと診断した際には外科に紹介しますが、日本産科婦人科学会産婦人科専門医かつ日本乳癌学会乳腺専門医として、乳がん治療中の婦人科検診や婦人科系トラブルの相談、妊孕性の相談などもフォローアップできるのが特徴だと思います。

クリニックならではの検診が多数用意されていますね。

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック2

当院では年代やお悩みに合わせてさまざまな検診コースをご用意しています。乳がん検診を行うピンクリボンコースをはじめ、婦人科に初めてかかる若い年代の方にお勧めのさくらコース、ご結婚を控えた方のためのホワイトローズコース、20代~40代向けの婦人科・内科に関する検診を行うひまわりコース、体力の低下を感じている方やダイエットを考えている方向けのオリーブコースなどがあります。また、お誕生日が検診を受けるきっかけになればと思い、お誕生日検診コースというコースも用意しました。ぜひ10年先、20年先のご自身のために、1年に一度は検診などで健康状態をチェックされることをお勧めします。

健康のため、運動や食生活などの見直しを

乳がん検診はマンモグラフィと超音波検査の両方がありますが、お勧めの方法はありますか?

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック3

患者さんから聞かれることもとても多い質問ですね。乳がん検診の目的は乳がんの死亡率を減少させることですが、日本人の乳房は高濃度乳房といってマンモグラフィでは白く写ってしまうことが多く、そのような場合はがんが見つけられないケースもあります。また通常の超音波検査は人が手を動かしながら行いますが、検者が問題ないと判断すれば検査は終わってしまいますし、判断力の差によって偽陽性が増えてしまうという問題点があります。ですので「個別化検診」と言いますが、その人によって必要なツールを選んでいくことが大切です。当院ではそれぞれの検査のメリットとデメリットをお話しして、その方に必要な方法を選んでいただけるようにしています。2つの検査を併用すれば、よりがんが見つけやすくなると言えますね。

ほかに、力を入れていることはありますか?

子宮がんや卵巣がんの検診にも力を入れていますが、最近多いのが更年期障害の相談ですね。私もそうですが、40代というのは女性にとってはものすごく揺らぐ年代で「曲がり角」が多い道を歩んでいくことになります。今までできていたことができなくなったり、自分の体に何か普通ではないことが起きていると思ったりすることが増えてきます。大きな「曲がり角」に来た時、一旦スピードを落としてゆっくり進み、そしてまた真っすぐの道が見えたら少しずつスピードを上げていく。そのようにして、うまく更年期を乗り越えられるようなお手伝いができたらと思っています。

女性への健康に関するアドバイスをいただけますか。

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック4

私は生活習慣や運動習慣で健康状態が変わってくると思っていて、以前に比べてすごく運動をするようになりました。例えば乳がんのリスクの一つに肥満がありますが、運動をよくする人は、しない人よりも乳がんになることが少ないともいわれています。食事については、大豆や乳製品の取りすぎは乳がんのリスクを上げるとか、ちょっと誤った知識が広まっているところがありますね。また更年期治療で行われるホルモン補充療法は乳がんのリスクを上げるともいわれますが、安全性を考慮した薬剤の選択なら、座ってばかりの生活や運動不足、肥満、アルコールよりリスクは高くないと考えています。女性ホルモンが減ってくる40〜50代はとても大切な時期ですから、患者さんにはまずは運動や食生活など、自分の生活習慣の見直しをしましょうとよく話しています。

小さなうちに乳がんを見つけるのが目標

診療の際に心がけていることを教えてください。

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック5

話しやすい雰囲気づくりと、患者さんがなるべく痛くなく、恥ずかしくなくすることですね。雰囲気づくりはやはり大切で、ほかでは十分に話せなかったけれど当院では話せたという方が結構いるんです。診察の際にはイエス、ノーで答えられる質問をするのではなく、まずは患者さんの話をじっくりと聞くことを意識しています。それに、一見関係ないと思うような内容でも、じっくり聞くようにしています。問診票にお子さんがいると書いてあれば、男の子なのか女の子かを聞いてみたり、学生さんだったら、部活は何をしているのか聞いてみたり。患者さんが答えてくれる限りはいろいろなことを質問して、それを診療にもつなげられるように心がけています。

どのようにリフレッシュしていますか?

普段からとにかく歩くようにしているので、靴はいつもスニーカーですし、自宅でも運動ができるように、ぶら下がり健康器やエアロバイク、ヨガマット、トレーニングチューブも持っています。子どもと一緒にジョギングもしていますよ。実は、数年前にたった1駅分を歩いただけで足が筋肉痛になって、そんな自分がすごく嫌になったんです。それで朝のラジオ体操から始めたのですが、そんなことからスタートしているので運動が苦手だという方の気持ちがよくわかります。だから患者さんに運動を勧めるときも、嫌とか苦手という人には「私もそうだったけどできるから、一緒に頑張りましょうね」と話しています。

最後にメッセージをお願いします。

竹田奈保子院長 リボーンレディースクリニック6

乳がんの罹患率は増加の一途をたどっています。一方で、乳がんは早く見つければ対処できると言っても過言ではない病気になってきていますので、触れないような小さなうちに乳がんを見つけることが目標です。罹患のピークは40〜50代で、まだお子さんが小さかったり働き盛りの世代だったりしますから、早く見つけてまだまだ元気な女性でいることのお手伝いをしていきたいですね。そして婦人科は、怖いとか敷居が高いと思われがちですけど、当院はまったくそんなことはありません。不安な気持ちを抱えたままにするのではなく、もっと気軽に相談に来ていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮頸がん検診/8800円~
乳がん検診(ピンクリボンコース)/7700円~
さくらコース/1万6500円
ホワイトローズコース/6万3800円
ひまわりコース/3万8500円
オリーブコース/1万9800円
お誕生日コース/5500円~
※詳細はクリニックへお問い合わせください。

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