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迎田 洋 院長の独自取材記事

むかえだ歯科クリニック

(江戸川区/瑞江駅)

最終更新日:2024/05/15

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック main

大通りに面して立つ「むかえだ歯科クリニック」は、明るいガラス張りの外観が印象的だ。多くの人でにぎわう瑞江駅からほど近いにもかかわらず、院内には喧噪とは無縁の落ち着いた雰囲気が漂う。そして十分に差し込む陽光とアロマの香りが、緊張や不安を拭い去ってくれそうだ。迎田洋院長が大切にしているのは、丁寧なカウンセリングに基づいたこまやかな診療。どんな質問にも言葉を尽くして答えてくれる迎田院長の人間性と、あらゆる訴えに対応し得る技術は、歯科医院の多い町でも多くの人の心をつかんでいる。プライベートではドライブや山登りなどアウトドアを楽しむほか、英語の勉強にも励んでいるという迎田院長に診療への想いを聞いた。

(取材日2016年1月14日/情報更新日2022年1月31日)

子どもからの人気をきっかけに、家族で通うケースも

医院づくりでこだわった点を教えてください。

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック1

第一に、できるだけ外の光を取り入れられるよう、ガラスを多用したことですね。入り口は2面ガラスなので、かなり明るく感じられると思います。次に、一つ一つの設備に十分なスペースをとって、圧迫感をなくしたこと。最後に、プライバシーに配慮して診療室を半個室にしたことです。患者さんは近隣の方が多いので、隣同士が知り合いになる場合もあります。会話が漏れると、「あの人、入れ歯だったんだ」「あんなに歯が汚かったんだ」ということになりかねません。特に女性は、隣の人の存在を気にされます。治療が終わって「入れ歯を戻しますね」とご説明しただけでも、「入れ歯のことは誰にも知られたくないので、声に出して言わないでほしい」と仰る方もいるんですよ。そうした気持ちを尊重してあげられるよう、それぞれの個室にドアをつけて、安心して治療を受けられる空間を作りました。

瑞江で開業されたのには、何か理由がおありですか?

もともとは、妻の実家がある千葉で開業を考えていたんです。しかし、思うような物件が見つからず、都心に向かって少しずつ動いていく中で、東京都に入った瑞江で良い場所に出会ったので開業を決めました。歯科医院の多い地域ではありますが、駅から近い場所の1階で開業している歯科医院はなく、通りに面した角地にあるこの土地を見て「ここだ!」という直感があったんです。勤務医として最初に勤めた歯科医院が江戸川区にあったので、江戸川区に親しみを感じていたのもあったかもしれません。何よりも、当時一緒に働いていたスタッフが何人か江戸川区に住んでいて、開業を手伝ってくれると言ってくれたのが大きかったですね。気心の知れた仲間で固めたような感じで、安心してスタートを切ることができました。

子どもの患者さんが多いそうですね。

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック2

普段の診療でも全体の3分の1はお子さんで、夏休みなど長期休みに入ると半分以上になります。大学の小児歯科に残るか悩んだ経緯もあって、開業当初から子どもを診たいと思っていたので、今の環境にはとても満足していますね。お子さんには、まず歯科医院嫌いにならないことを第一に、一人ひとりに合わせた柔軟な対応と、長期的な視点での診療を大切にしています。少しでも怖がっているようなら、無理に治療はしません。実は、子どもを診たいという気持ちはありながらも子どもと接するのは苦手だったんですよ(笑)。ずっと嫌われないよう気を使っていたのが思いがけず奏功し、「この先生、厳しいことを言わないな」「優しいな」と子どもたちのほうから寄ってきてくれるようになりました。今では、目線を合わせて威圧感をなくし、友達感覚で接するよう心がけています。子どもが安心して通う姿を見て、ご家族みんなで来院してくれることも少なくないですね。

美容院のような気遣いで、一人ひとりにきめ細かく対応

患者さんの主訴はどのようなものですか?

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック3

お子さんの場合は定期検診です。大人の患者さんは、歯がしみる、痛い、といった症状での来院が多くを占めていますね。だいたいの患者さんは「なぜかわからないが、痛いので治してほしい」と言って来院されますが、痛みの原因がわからなければ再発につながりますし、どのような治療がなぜ行われるのかも知っておく必要があると考えます。そのため、初診時のカウンセリングには特に時間をかけて、口腔内の現状とそれを解決するための選択肢を提示してご説明し、「やるかやらないか」「どの治療にするか」を患者さんご自身に選んでいただくようにしています。

そうした方針は、どのように培われたのでしょう?

開業にあたって大きな影響を受けたのは、最初に勤めた歯科医院の先生ですね。その先生は、治療から経営のことまですべて伝授してくださいました。さらに、自身が経営する別の歯科医院で、院長としての経験を積んでから開業できるよう道筋をつけてくださったんです。その先生の経営方針が独特で、まるで美容院のようでした。「痛い」と聞いてすぐに削るのではなく、カウンセリングをしっかり行い、納得と合意の上で治療する。待合室でお待たせするのは良いが、治療スペースでは決してお待たせしない。少しでもお待たせするなら、すぐ雑誌をお渡しして飽きない工夫をする。「ラーメン屋に行って外で待つ分には文句はないけど、カウンターに座って長時間待たされたら誰でも文句を言うだろう」と言われ、納得した覚えがあります(笑)。この教えが今の経営方針の基盤となっていますね。「患者さん」というより「お客さま」として、こまやかな対応を心がけています。

では、一番力を入れておられる分野というと何でしょうか?

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック4

僕は、それがないんですよ。というのは、本当に昔ながらの町医者のように、どんな症状でも分け隔てなく治療できる歯科医院でありたいからです。満遍なく診療できる歯科医師でありたいという考えから、「この治療が得意です」「こういう症状ならぜひ」というようなことは言わないようにしてきました。インプラント治療は需要に応じて、矯正歯科については週2回、専門の歯科医師が来院して担当するようにしていますので、それ以外はジェネラリストとして僕が満遍なく診るというのが開業時からの体制ですね。

大切なのは、「自分に合う歯科医院」を見つけること

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック5

歯科医師である父の影響が大きかったと思います。地方のアットホームな歯科医院だったので、診療時間外にインターホンを鳴らして治療を頼みに来る患者さんもいて(笑)。たとえ休みの日であっても、手が空いていれば快く依頼を受けて一生懸命治療にあたる姿は、幼心にも印象的でした。学生時代は歴史や天体に興味があったのですが、やはり幼い頃の記憶によるものなのか、次第に歯科医師の仕事に惹かれるようになって今に至ります。

日々の診療で、やりがいを感じる瞬間を教えてください。

例えばご高齢で、歯がほとんどなくなってしまった患者さんの歯を一本一本治療していくとき、「ご飯がおいしく食べられるようになったよ」とおっしゃっていただけたならうれしいですよね。歯がない方は食べたいと思ったものを何でも食べられるわけではなく、食べられるものを選んで口にするという形なので、日々の食生活は僕らが思っている以上に質素なんです。トーストを牛乳に浸して柔らかくしたものを毎日食べていた、というような方が、素材の硬さを気にせず食べられるようになると、本当においしく感じられるのではないでしょうか。「食事がおいしくて、つい食べ過ぎてしまう」とおっしゃる、幸せそうな患者さんの顔が見られたら、本当によかったと心から思えますよね。あまりに急激に太りすぎるのもよくないとは思いますが(笑)。

今後の展望と、読者へのメッセージをお聞かせください。

迎田洋院長 むかえだ歯科クリニック6

開業以来、多くの患者さんに来ていただき、非常にありがたい思いです。一方、私1人では手が回りきらず、初診や飛び込みの方を診きれていないのが実情です。近年は感染症対策として院内の人数制限を設けています。それにより予約が取りづらく、皆さんにご迷惑をおかけしているのが心苦しいところです。歯科衛生士をはじめスタッフたちはとても頑張ってくれているので、私と同じ考えと方向性を持った歯科医師を育て、お断りすることなく治療できる体制を整えていきたいですね。そして、皆さんには、それこそ美容院のように「自分に合う歯科医院」を探していただきたいと思います。もし良い歯科医院に出会えたら、自宅でのケアを含めて色々と相談してみてください。歯ブラシ一つとっても、一人ひとりの歯に合った形状のものを使用するか否かで大きな違いがあります。専門家のアドバイスを上手に利用して、健康な歯を維持していきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

基本矯正(金属)/60万9千円、インプラントオペ代/21万円

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