矯正期間の短縮化をめざす
外科的処置を併用した歯列矯正
銀座矯正歯科
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/04/05
- 自由診療
「矯正治療は受けたいけれど、矯正期間が長いのが嫌……」という人は、結構多いのではないだろうか。一般に、成人の矯正治療は1~3年はかかるといわれる場合が多い。しかし、それは必ずしも常識ではないと教えてくれたのが、「銀座矯正歯科」の中嶋亮院長だ。「早くきれいに矯正したい」という患者ニーズに応えるべく、外科的処置を併用した歯列矯正を取り入れ、実践している中嶋院長に、矯正期間の短縮化にもつながる先進の歯列矯正について詳しい話を聞いた。
(取材日2019年2月7日/更新日2024年3月22日)
目次
「早くきれいに矯正したい」という患者のニーズに寄り添い、治療後の後戻りも少ない次世代の矯正を提供
- Q外科的処置を併用した歯列矯正とはどのようなものですか?
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A
歯を効率的に動かしやすくするためインプラントアンカーを用いた外科的処置を併用することで、矯正期間の短縮をめざすという方法です。また、矯正にあたって外科処置が必要な場合、他にコルチコトミーという処置も行います。どちらも専門性の高い技術が必要で日本ではあまり知られていませんが、アメリカや韓国などでは注目されています。当院の顧問の深澤真一先生は、この方法を全体矯正に導入した、米国ロマリンダ大学の日本人歯科医師の寿谷一教授と、外科矯正の分野で知られるスイス人の歯科医師トリアッカ先生から直接指導を受け、診療に取り入れました。そうして患者さんのニーズに合った期間での矯正実施が可能となったと考えています。
- Qこちらで行っている外科的処置を併用した矯正の特徴は何ですか?
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A
歯を動かす力の支えとなる点にインプラントアンカーを用いる矯正法を採用し、矯正期間の短縮化を図っています。また必要に応じて、コルチコトミーにも対応しています。コルチコトミーは、歯を支えている歯槽骨の表面の一部を外科手術で取り除くもので、抜歯せずに済むケースが多いなどのメリットがあります。
- Q実際の治療はどのように進むのですか?
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A
まず処置の説明やカウンセリングを専門に行うスタッフと歯科医師によるコンサルテーションを行います。精密検査、診断、治療計画の立案とその説明、矯正前処理として虫歯や歯周病の治療を行うのは一般的な矯正治療と同じです。前処理が終わったら、まず矯正装置を装着し、外科的処置を行います。歯の移動が終わったら矯正装置を外し、インプラントアンカーの除去手術を行って、約1~2年間、歯の後戻りを防ぐために保定装置を装着します。矯正期間は、患者さんによって異なりますが、実際に歯を動かすのが4~8ヵ月程度、カウンセリングや精密検査などすべてを含めればおよそ1年が目安となります。
- Q痛みや腫れはないのでしょうか?
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A
歯槽骨に施す外科的処置で感じる痛みや腫れは、親知らずの抜歯と同程度のものだと私は考えています。手術にかかる時間は約1時間ほどで、手術後、30分ほど冷やせば帰宅できますし、入院などの心配もありません。手術が怖い方や緊張してしまうという方には、血管内に鎮静薬を注入する静脈内鎮静法をお勧めしており、ウトウトしている間に手術を受けてもらうことも可能です。もちろん、治療方法や、手術に関しては、事前に詳しい説明を行い、患者さんに納得していただいた上で治療を行っています。
- Q治療を受けるにあたって、患者側が気をつける点はありますか?
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A
残念ながら、こうした矯正法を習熟している歯科医師は日本ではまだ少ないですし、対応している歯科医院もごくわずかです。私はこの矯正法の研究会で、患者さんの健康増進への寄与を目的に、会員の先生方と日々矯正治療への研鑽を積んでいます。外科的処置を併用した方法は矯正治療に革命を起こしたともいわれる技術。だからこそ、さまざまな角度からの検証や患者さんへの丁寧な説明を行う、信頼に足る歯科医師のもとで受けていただきたいと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラントアンカーを用いた矯正/150万円~、コルチコトミーを行い、インプラントアンカーを用いた矯正/200万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。