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大澤 彰 院長の独自取材記事

大沢眼科

(豊島区/東池袋駅)

最終更新日:2024/04/09

大澤彰院長 大沢眼科 main

池袋駅から徒歩8分。東池袋駅からは地下通路でつながっている超高層ビルの7階に「大沢眼科」はある。開業から45年以上にわたって近隣に住む人たちや池袋で働く人たちの健康に向き合い、現在の院長である大澤彰先生は2016年に父からクリニックを引き継いだ。院内にはさまざまな検査機器などが整然と並べられ、豊富な知識と専門性の高い技術によって、多くの患者の目の悩みに寄り添っている。先進の医療機器を駆使した先端の医療を提供することを信条とし、白内障や霰粒腫、眼内コンタクトレンズなど、さまざまな手術も執り行う。「患者さんにはわかりやすく説明することが大切」と言う大澤院長に、診療に対するこだわりなどについて話を聞いた。

(取材日2024年3月11日)

先進の医療機器を用い、先端の医療を丁寧に伝える

まずはクリニックの特徴を教えてください。

大澤彰院長 大沢眼科1

主訴としては、ものが見えにくいといった眼精疲労、白内障、緑内障、網膜疾患などがあり、多焦点眼内レンズを使った日帰り白内障手術にも対応しています。当院は手術に力を入れていることが特徴で、2023年1月から12月に行った手術は白内障手術が235件で、うち多焦点レンズ38件、乱視用レンズ59件。そのほかに霰粒腫の手術が141件、眼内コンタクトレンズの手術が44件でした。手術は診察から術後の経過観察まで、一貫して私が担当し、当院で対応できない治療や手術に関しては連携している大学病院を紹介します。医師の仕事は、主に知識や技術を提供することだと思っていますので、患者さんの思っていることをくみ取り、それに対して専門的な知識と技術による提案やアドバイスをできるだわかりやすく伝えることを心がけています。

患者さんとのコミュニケーションにおいて、重視されている点は何ですか?

昔から、患者さんにわかりやすく説明することにはこだわってきました。例えば、糖尿病網膜症は進行すると完治をめざすことが難しい病気なので、症状の悪化を防ぐための治療を行いますが、その際に病気を山火事に例えてお話しするのです。「火元を直接消火するのは難しく、鎮火させるために火元の周りの木を間引いていきます」と、眼底を焼くレーザー治療(網膜光凝固術)の説明をします。重篤ではない場合は、症状を丁寧に記した用紙を渡して、「よくある症状なので安心してください」といったお声がけをします。また、自分でインターネットでいろいろ調べた結果、誤った先入観を持って不安になる患者さんもおり、正しい情報を提供して不安感を取り除いてあげることも重要だと思っています。

先進の医療機器を多数そろえられているそうですね。

大澤彰院長 大沢眼科2

当院にどんな医療機器があるかを調べた上で来てくださる患者さんもいますので、なるべく先進の医療機器を備えるようにしています。緑内障や黄斑変性の検査に使うOCTは、MRAによる血管造影と同じような網膜・脈絡膜血管内の血液の様子も可視化できるアンギオグラフィー機能を搭載しています。角膜などの前眼部を立体的に撮影する前眼部OCTは、円錐角膜などの角膜疾患の検査や白内障手術前の検査も可能です。また白内障手術ガイドシステムは、乱視用の眼内レンズを挿入する位置を正しく表示するため、軸ズレなどなく正確に合わせるために役立ちます。当院のある豊島区は子育て支援に力を入れており、私は4つの保育園の園医をしています。そのため、6ヵ月以降の乳児でも非接触で近視や遠視、乱視、斜視などの検査が10秒くらいでできる視力検査機器も導入しました。

眼内レンズの選定は、患者に喜んでもらうことを重視

白内障手術の内容はどのように決められているのでしょうか?

大澤彰院長 大沢眼科3

眼内レンズの種類は、患者さんの生活やニーズなどを考慮して決めていきます。眼鏡をかけるのは煩わしいという人には多焦点眼内レンズがお勧めですが、選定療養のためレンズ代などが自己負担になり、コントラスト感度と呼ばれる見え方の質が低下するデメリットもあります。見え方にこだわる人には、連続焦点型眼内レンズという良好なコントラスト感度を維持することがめざせる眼内レンズも用意しています。しかし、40~60cmくらいの距離、つまり読書やパソコンの操作などにおいてしっかり見えれば、意外に事足りるものです。実は単焦点眼内レンズでも、明視域といって見える距離の幅があるので、日常生活はそれほど不便ではありません。「外出するときだけ眼鏡をかけるのはどうですか?」と提案するなど、患者さんに喜んでもらうことを最も大事にしています。

昔と比べて東池袋のイメージは随分変わりました。患者さんの層や主訴にも変化はありますか?

タワーマンションが増え、造幣局東京支局の跡地は広大な公園になりました。当院の患者さんは昔から来ている方々が多いのですが、父の代と比べると若い人たちや子育て世代が増えたという印象です。私は小学校の校医もしているので、親御さんから「子どもを診てほしい」と頼まれることもあります。文部科学省の「2022年度学校保健統計調査」によると、裸眼視力が1.0未満の中高生の割合が過去最多を記録したそうです。スマートフォンの操作など、近い距離を見ることが増えたことが一因と考えられます。当院では子どもの環境要因・遺伝的要因をふまえて、指導と治療を行っています。21歳以上の患者さんには眼内コンタクトレンズの手術も行っており、以前と比べると「見えること」に主眼を置いた治療や手術を希望される方の来院が増えています。

眼内コンタクトレンズの手術について詳しく教えてください。

大澤彰院長 大沢眼科4

レンズを目の中に入れる手術を行い視力を矯正することを図る治療法です。レンズは半永久的に使用でき、近視の戻りが少ないことが見込めるのが特徴です。角膜を削らないため優れた見え方が期待でき、ドライアイもほとんどありません。将来目の病気になったときは、レンズを取り外して元の状態に戻せるため、例えば白内障治療の選択肢が狭まるようなことはありません。最近はクチコミによる需要が増え、中にはわざわざ遠くから来てくれる患者さんもいます。白内障手術と同様に、相談から手術、アフターフォローまで私一人でやっており、日帰りで手術を行うことが可能です。

これまでに身につけたものを地域に還元することが宿命

医師をめざしたきっかけと、眼科を専門に選ばれた理由を教えてください。

大澤彰院長 大沢眼科5

祖父も父も医師だったことが、私が将来を描く際に大きな影響を受けました。父も私も豊島区生まれで、中学生まで区内の学校に通っていました。父の代からこの地域に根づいてきたので、地域医療に貢献したいと思ったのが医師をめざしたきっかけです。眼科を選んだのも父が眼科の医師だったからですが、人間が受け取る情報の80%は視覚から入ってくるといわれ、それだけ目は重要な器官です。超高齢社会の日本において、生活の質を高めることはとても重要で、体と心だけが健康であれば良いわけではありません。生活のクオリティーが伴って、初めて健康といえるのではないでしょうか。白内障手術を受けた患者さんが、目がよく見えるようになったと喜ばれている姿を見れたら、眼科医になって良かったと思えます。

クリニックを継がれたこととも深く関わっていそうですね。

私が大学まで進学できたのは、父のクリニックに多くの患者さんが来てくれたからだと思っています。大学で医療を学んで医師になり、たくさんの手術ができるようになれたのも、地域の人たちのおかげです。だから、自分が培ってきた知識や技術を地域に還元することは宿命だと思っています。これまでに何千回と手術を行ってきましたが、今でも手術の前日はイメージトレーニングをしたり、模擬眼を使うなどして訓練をし続けています。患者さんとは、距離を感じさせない関係を築けるのが開業医の良いところで、できるだけ患者さんがリラックスできるように心がけています。患者さんが求めるのは安心感なので、「大丈夫ですよ」という一言を伝えられる医療が大切だと思っています。

これから新たに取り組みたいことはありますか?

大澤彰院長 大沢眼科6

ドライアイに悩まれている人が多いので、特殊なレーザーを使ってマイボーム線から油分の分泌を促し、ドライアイの改善を図るIPL(Intense Pulsed Light)という治療法を導入する予定です。当院にはマイボーム線を観察するマイボグラフィー機能を搭載した検査機器がすでにあり、前眼部OCTでもドライアイの状態がある程度わかります。医療は絶えず進化し続けているので、新しい知識や技術を身につけることには、これからもチャレンジしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを使用した白内障手術/保険診療代+13万円~
連続焦点型眼内レンズを使用した白内障手術/保険診療代+31万5000円~
眼内コンタクトレンズ(乱視なしの場合)/両眼62万円、片眼31万円

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