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柴崎 裕 院長の独自取材記事

しばざき泌尿器クリニック

(品川区/西小山駅)

最終更新日:2024/04/19

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック main

東急目黒線・西小山駅の目の前のビル3階にある「しばざき泌尿器クリニック」。エレベーターを使って院内に入ると、バリアフリーの広々とした待合室が広がる。院長の柴崎裕先生は、昭和大学医学部を卒業後、関連病院などの泌尿器科勤務を経て同院を開業。インタビューでは、質問に対し一つ一つ考えながら丁寧な説明をしてくれた。そんな柴崎先生に、同院に来院する患者やその症状について、またどのような検査・診療を行っているかなど、話を聞いた。

(取材日2023年10月20日/情報更新日2024年3月13日)

症状に応じて大学病院と密な病診連携を行う

柴崎先生のご経歴を教えてください。

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック1

父親の兄弟が多く医師の仕事についていて、その影響もあり医師の道に進みました。そして昭和大学医学部を卒業して、同大学の泌尿器科教室に入局しました。もともとは外科志望だったのですが、腎臓から尿道まで、体の幅広い部分を診ることができる点に魅力を感じて泌尿器科を選びました。その後、昭和大学医学部の関連病院などである国立立川病院、村上記念病院、亀田総合病院、菊名記念病院に出向して、泌尿器科診療にあたりました。関連病院では、泌尿器に関わる手術を手がけることが多く、幅広い泌尿器科の病気を診てきました。その経験が現在の診療に生きていると思います。

開業のきっかけや、その時の思い出深い出来事はありますか?

西小山駅前に開業したのは、長く勤務していた昭和大学病院に近く、なじみがあったからです。2011年に開業したのですが、当時は東日本大震災が起きたばかりでした。医療機材が被災地を中心に全国的に不足していたため、開業の際に必要な設備、例えば便器など、当院に集めるのが難しかったことを覚えています。ちなみに、以前勤務していた昭和大学病院とは、現在も病診連携を密に行っています。

大学病院との連携は、具体的にどのようなときに行っていますか?

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック2

尿検査をはじめ、エックス線やエコー検査などは当院で行っています。ですが、例えばエコー検査で腫瘍の疑いがあり、精査が必要となれば、CTやMRIなどの検査が不可欠です。そういうときは、昭和大学病院に紹介し、その検査予約を当院で行うことができます。また、もちろん症状によって入院や手術が必要であれば、昭和大学病院に患者さんを紹介して、その後の診療をお願いすることも可能です。泌尿器科だけでなく、例えば腎臓病で人工透析が必要な方などは、腎臓内科に紹介することもできます。ちなみに私も勤務医時代には、人工透析に関わる手術の経験があり、シャントを作ったり、腹膜透析のカテーテルの埋め込み手術をしたりしたこともあります。また現在、当院でも、慢性腎臓病の方には、食事の指導などを行えます。

さまざまな患者の幅広い泌尿器の病気を診るクリニック

こちらのクリニックでは現在どういった患者さんが多く来院されていますか?

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック3

全体的にみて、男性が約7割、女性が約3割くらいです。全体の0.5%はお子さんです。当院では一般泌尿器科としてさまざまな病気を診ています。中高年以上の男性の方は年齢に伴う排尿障害の方、特に高齢の男性の方は前立腺肥大症や、前立腺がん、中枢神経や末梢神経に関わるさまざまな病気を背景とした神経因性膀胱などでお悩みの方が多いです。中高年の方では、慢性細菌性前立腺炎や男性の更年期症候群、骨盤内疼痛症候群が多く見受けられます。若い男性の方は大腸菌などを原因菌とした尿道炎が多いですね。女性の方も、やはり神経因性膀胱や、急な尿意を催す過活動膀胱、尿路感染症などがそれぞれ同じ程度に多いです。お子さんは、男の子の場合だと包茎や亀頭包皮炎が多く、また男女ともに夜尿症でお悩みの方も多く来院されます。

どういうことをきっかけに来院される方が多いでしょうか?

主に排尿時の痛みや、頻尿、排尿障害ですね。あと感染性の疾患によっては、熱が出ることなどもあります。腎盂炎、前立腺炎、精巣上体炎などがそれらにあたります。また症状がなくても、男性の方がブライダルチェックとして、これから婚活や妊活を行うというタイミングで、性感染症検査を受けに来ることもあります。例えば、淋病や、クラミジア、マイコプラズマの感染症の検査ですね。また、健康診断で血尿が見つかった方や、前立腺がんの検査を受けて、PSA(前立腺特異抗原)が高値で受診される方も多いです。そのほか別の疾患、例えば糖尿病にかかっていて、それを原因とする排尿障害で来院される方もいます。高齢の患者さんも多いので、高血圧症など基礎疾患をお持ちの方もいらっしゃいます。

失禁に悩まれて来院される方もおられるのでしょうか?

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック4

そうですね。男女ともにみられる過活動膀胱の方だと、それに伴う切迫性尿失禁があります。そういった方は急な尿意を催し、トイレに間に合わず失禁してしまうこともあります。そのほか、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁といって、慢性の排尿障害によって尿が膀胱に常時溜まってしまい、ある程度までたまるとためきれなくなり失禁してしまう症状もあります。これは尿道にカテーテルを入れて、たまっている尿を排尿させるようにするための治療を行う必要があります。

泌尿器の症状ということで、来院を躊躇される方もおられますか?

以前は、特に女性で抵抗のある方もおられたようですが、その時と比べると、現在それはあまりないような気がしています。各メディアなどを通じて泌尿器の病気も認知度が上がって、よくある病気と考えられるようになったからではないでしょうか。また検査のことを考えると、例えば残尿量を測定する時、以前は尿道にカテーテルを通す方法をとっていましたが、現在は超音波検査で測定できるようになっています。そういった点で患者さんの苦痛や負担も軽減されてきているので、来院しやすくなっているところもあると思いますね。

こだわりは、バリアフリー構造の待合室やトイレ

患者さんを診療する上で、柴崎先生が心がけていることはなんでしょうか?

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック5

カルテを執りながらだと、なかなか難しい場合もありますが、患者さんの目を見て話すということでしょうか。また、症状などを詳しく聞き取ることが大事ですので、初診ではお話しする時間を多く取ります。また、すでに何かの病気を治療している方は、服用しているお薬の種類によって、その後の治療に影響してきますので、初診時にお薬手帳を必ずお持ちいただくようお願いしています。

院内のトイレなど、バリアフリーにされていますね。

はい。待合室も含めてバリアフリーにしています。特にトイレは患者さんが車いすに乗ったまま、介助する方が一緒に入れるくらいのスペースがあります。当院を開院するときには、そこはこだわって改築しました。開業して13年、ずっと当院に通われている患者さんもいて、全般的に高齢化もしていますので、そういった患者さんに利用していただきやすくするためです。当院はビルの3階ですが、エレベーターもありますので、高齢の方や体が不自由な方でも問題なく来院いただけるかと思います。また、地域の高齢化社会の問題にも可能な限り対応したいと思います。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします。

柴崎裕院長 しばざき泌尿器クリニック6

これまで私が大学病院をはじめ複数の病院に勤務してさまざまな泌尿器の病気を診てきた経験から、幅広い病気を診ることができるということが当院の特徴です。また、すでにお話ししましたように昭和大学病院と密に連携をとって、当院だけでは治療が難しい病気の場合は、紹介して、精査や入院、手術をお願いすることが可能です。排尿障害をはじめとして、泌尿器に関わることでお悩みのことがあれば、まず当院へお気軽にご相談いただければと思います。

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