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リハビリテーション体制を強化し
理学療法士による運動療法を開始

第一整形外科

(横浜市金沢区/京急富岡駅)

最終更新日:2024/05/13

第一整形外科 リハビリテーション体制を強化し 理学療法士による運動療法を開始 第一整形外科 リハビリテーション体制を強化し 理学療法士による運動療法を開始
  • 保険診療

腰痛、膝痛、肩凝り、四十肩。あるいは、傷や骨折の治療後のフォロー。多くの人が抱える体の痛みや不具合の解決には、医師による治療と理学療法士によるリハビリを組み合わせることが有用だとされている。京急富岡駅近くにある「第一整形外科」東親吾院長は、父である先代院長から同院を継承するにあたって、理学療法士による運動療法を導入するために医院の建て替えを行い、広いリハビリ室を設置。2024年4月から理学療法士2人が診療に加わり、本格的な運動療法がスタートした。運動療法を積極的に取り入れ、地域住民の健康寿命を延ばしたいと意欲的な東院長と、その人柄や熱意に惹かれて入職した理学療法士の本田博基さんと土屋佳奈子さんに、同院のリハビリの特徴や、運動療法に取り組む思いを聞いた。

(取材日2024年4月24日)

理学療法士による運動療法が本格始動。治療と運動療法を組み合わせて、地域住民の健康寿命の延伸を

Q医院を建て替え、リハビリの体制を強化されたそうですね。
A
第一整形外科 2023年11月にリニューアルオープンした院内

▲2023年11月にリニューアルオープンした院内

【東院長】2階のリハビリ室に設備を整え、4月からは2人の理学療法士による運動療法を行っています。まだ仕組みを整えつつある段階ですが、これによって患者さんの生活の質の向上につなげていければと思います。今まで私が診療の中で運動や筋力トレーニングを指導しても、実行するかどうかは患者さん次第でした。しかし、理学療法士の指導のもと適切なストレッチやトレーニングを行うことができるようになり、実行までできる環境が作れたことは大きなメリットです。運動療法を経験することによって、患者さん自身の意識が変わり、自宅でもやってみようかと思うようになるなど、良いサイクルが生まれていったらうれしいですね。

Q理学療法士が在籍するメリットとはどのようなことでしょうか。
A
第一整形外科 地域住民の健康寿命を延ばしたいと話す東院長

▲地域住民の健康寿命を延ばしたいと話す東院長

【東院長】例えば、痛み止めの注射をした場合、今まではそこで終わりだったわけですが、今は理学療法士の指導で関節などを動かすトレーニングができます。注射の後、運動療法を行うことで治療効果を高めることが期待でき、これはとても良いコンビネーションだと思っています。医師と理学療法士の専門的な視点から一人ひとりに合わせた運動療法の計画が立てられ、具体的に実践することもできるようになりました。また、歩き方や座り方、階段の上り方というような、普段何げなく行っている動作の一つ一つについて、患者さんそれぞれの体にとってより良い動かし方を指導することもでき、理学療法士が在籍することのメリットは非常に大きいです。

Q理学療法士として患者さんに接する際の心がけを教えてください。
A
第一整形外科 理学療法士やスタッフによる丁寧な対応も医院の魅力

▲理学療法士やスタッフによる丁寧な対応も医院の魅力

【本田さん】まず大切なことは、痛みや動きが悪いというような悩みを解決すること。そのために、患者さんの状況や生活の様子をよくお聞きして、その中で無理なく実行できるような指導やアドバイスをするように心がけています。 【土屋さん】運動療法になじみのなかった方も多いと思うので、まずはそれを浸透させるということと、患者さんのお悩みや思い、本音などを引き出すことを大切にしています。理学療法士は体を動かすのが仕事ですが、学生時代、「体を動かす前に心を動かせ」と恩師に教わりました。信頼関係がないと効果的な運動療法はできないということを肝に銘じて、まずは信頼していただけるようにと常々心がけています。

Q院長先生との情報共有や院内の連携についても教えてください。
A
第一整形外科 適切な治療を提供するため、コミュニケーションを大切にしている

▲適切な治療を提供するため、コミュニケーションを大切にしている

【本田さん】カンファレンスでリハビリに関する情報共有を行うことはもちろん、院長先生は距離感が近いので(笑)、医院全体でよくコミュニケーションが取れています。だからこそ、患者さんが治療やリハビリに取り組みやすい雰囲気になっているのだろうなと感じています。 【土屋さん】看護師など他のスタッフもリハビリに協力的でチームワークも良く、それが患者さんの症状の改善にもつながっていくと思います。また、当院には先代院長の時代から築き上げてきた実績があり、地域の皆さんからの期待や信頼も感じます。その期待に応えられるように私たちも自己研鑽を怠らず、他のスタッフとも協力しながら頑張りたいと思っています。

Qそもそもどういった場合にリハビリを受けると良いのでしょうか?
A
第一整形外科 医師と理学療法士が連携し、リハビリを行う

▲医師と理学療法士が連携し、リハビリを行う

【本田さん】痛みがある、手足が動きにくいなど気になることがあれば、早めに相談していただければと思いますし、スポーツのケガなどもご相談いただきたいですね。運動療法は、痛みや不具合の解消だけでなく、転倒や外傷の予防にも役立ちます。地域の方が安心して生活できるように、その方の生活や状態に合わせて、運動療法という面から貢献したいと思います。 【土屋さん】痛み止めの注射の後に適切な運動療法を行うなど、治療を組み合わせることでより良い状態を追求することができ、良いサイクルも生まれると思います。またお子さんの姿勢が悪いとか、座り方や歩き方が気になるといった成長期のお悩みの場合も、ご相談いただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

東 親吾院長

整形外科医師は痛みや症状の原因となる局所を見極めますが、理学療法士は局所だけでなく、全身のバランスや立ち方など全体的に把握していくのが特徴です。患者さんの痛みや不具合を解決するという目標は同じですが、理学療法士の視点や知識は、医師と異なる部分も多く、学ぶべきことが多いと感じています。まだ理学療法士による運動療法を始めたばかりなので、さらに環境を整えて、もっとリハビリのキャパシティーを広げていきたいです。将来的には通院が難しくなった方々のための訪問リハビリも行いたいと考えています。整形外科診療と運動療法を活用して、地域の皆さんの健康寿命を伸ばすことをめざしたいですね。

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