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加藤 類 院長の独自取材記事

恵比寿いたみと内科のクリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2024/05/15

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック main

「恵比寿いたみと内科のクリニック」は、東京メトロ日比谷線・恵比寿駅の4番出口の目の前に位置している。院長の加藤類先生は、これまで麻酔科の医師として、ペインクリニックの外来での診療に加え、手術中の全身麻酔や緩和ケア、さらには無痛分娩にも携わってきました。この経験と知識を生かし、痛みに悩む患者の治療に専念するために2024年4月に開業。「誰もが通いやすいように」とアクセスの良さからこの場所を選び、風邪や腹痛などの一般内科の診療に加え、専門的な治療が行えるように高周波パルス治療器や低出力レーザー治療器を備えている。穏やかな人柄で、丁寧に患者に向き合う加藤院長。やわらかな照明が心地良い、まるでホテルのように落ち着いた雰囲気の院内で、同院の特徴や痛みに対するアプローチについて加藤院長に話を聞いた。

(取材日2024年4月22日)

落ち着いた雰囲気の院内で、幅広く「痛み」に向き合う

先生が「痛み」を専門分野に選ばれた理由をお聞かせください。

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック1

私は子どもの頃から、いわゆる頭痛持ちだったので、定期的に頭痛でつらい思いをしてきました。医師になって、麻酔科に入局し痛みの治療に興味を持つようになったのは、その経験があったからかもしれません。痛みの治療への興味から、麻酔科入局後もペインクリニックや無痛分娩、緩和ケアなど痛みに関わる診療に積極的に取り組んできました。痛みの治療を通じて、患者さんが元気を取り戻すための手助けができた時に、医師として大きなやりがいを感じます。

以前から開業を視野に入れていらしたのでしょうか?

そうですね。私は大学病院や総合病院では手術室での麻酔管理や脳神経系に関する基礎研究に従事してきました。同時にペインクリニックや無痛分娩、緩和ケアなどの痛みに関する診療にもやりがいを感じており、自分にとって重要な診療と考えておりました。大学病院や総合病院は急性期の患者さんを対象としており、一般的なペインクリニックの患者さんとの接点がない場合があります。また、受付や会計の待ち時間が長いなど、患者さんにとって不便なこともあります。開業すれば、患者さんと近い距離で診療が可能であり、待ち時間が少ないなどの良さもあります。当院は交通の便が良い恵比寿駅の直近にあるので、痛みを抱える患者さんだけでなく、一般内科の診療が必要な患者さんも広く受け入れることができればと思っております。

こちらのクリニックは、まるでホテルのような落ち着いた雰囲気ですね。

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック2

そのように感じてもらえるとうれしいです。実は、私自身が病院の独特の雰囲気やにおいがあまり好きじゃないんです。そのため当院の内装はなるべく病院らしさを感じさせない造りにして、来院した方が緊張せず過ごしていただけるように気をつけています。床はカーペットにして、照明の光はやわらかく壁紙も優しいニュアンスのものを選んでいます。不安や緊張は痛みを増長させてしまいますから、当院にいらした際はリラックスしてお過ごしいただきたいと思っています。

痛みが蓄積する前に、早めの受診が大切

ペインクリニックと、接骨院や整形外科との違いを教えてください。

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック3

クリニックなどの医療機関では、医師が医学的なエビデンスに基づいて治療を行う場所ですから、この点で整体院とは大きく異なります。また実際に行う診療行為も、薬剤を用いた治療や専門的な神経ブロック注射など、医師しか行えないことがメインになります。整形外科など他の診療科との違いは、対応する「痛み」の種類が多く、より専門的で多面的な治療を行える点かと思います。しかしペインクリニック単独では対応できない疾患もあるため、そのような場合は専門分野の先生と共同で治療にあたることもあります。

「痛みの蓄積」とはどのようなことでしょうか?

「痛みの蓄積」には2つの側面があります。1つは症状の悪化。神経や筋肉の状態が悪化してしまうということです。もう1つはネガティブな気持ちの積み重なりです。その「痛み」に対しての恐怖や負の感情が積み重なると、治療が困難になることもあります。我慢に我慢を続け、どうしようもなくなってからようやく受診される患者さんもいらっしゃいます。ですが痛みが蓄積してしまう前に早めに診てもらうほうが、より良い状態をめざせることが多いのです。痛みを我慢する必要はありません。

こちらで受けられる検査や治療についても教えてください。

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック4

患者さんの症状に応じて異なりますが、腰痛を例にすると、まず問診や触診で状態を確認し、また必要に応じて近隣の画像診断専門の医療機関と連携し、CTやMRIの検査も行います。その上で、飲み薬や貼り薬、パルス高周波法といった神経ブロック、低出力レーザー治療などを選択します。ペインクリニックでは、原因を探りながら根本的な改善をめざします。

「来て良かった」と思えるような、安心感を与える診療

先生は診療の際、どのようなことを心がけていますか?

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック5

ペインクリニックに携わる医師に必要な役割は、痛みを和らげることに加え、患者さんが安心できるような説明や治療を行うことだと思います。痛みへの不安や恐怖心は痛みに対する感受性を強めてしまいます。痛みの原因や治療方法がわかれば、それだけでも安心することができ、痛みへの感受性も改善することが考えられます。当院では痛みを取り除くことに加え、来院した方が安心して帰宅できるような診療をすることが大切だと思っています。

北海道から東京に移られたそうですが、その経験はどのようなものでしたか?

九州から北海道に移り、南北に長い日本のいろいろな風土や自然に触れることができました。北海道ではスキー場も近く、子どもも含めて家族でスノーボードを楽しむことができたのはとてもいい思い出です。また、九州から外に出ることで、生まれ育った故郷の良さを再認識することもできました。東京ももちろん楽しいところですが、日本各地の良さを知ることができたのは本当に良かったと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

加藤類院長 恵比寿いたみと内科のクリニック6

当院は一般的な内科診療に加え、さまざまな痛みに対して、専門的な診療が可能なクリニックです。ペインクリニックという科の知名度は低いですが、人口の3割近くの方が日常生活で痛みを感じているとする報告もあり、痛みで悩まれている方は決して少なくないと考えております。多くの方に当院を知っていただき、一人でも多くの方が痛みから解放され、快適な日常生活を過ごせるようになることを願い、診療に励んでいきたいと思います。

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