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下痢や腹痛などのおなかの症状
放置した場合の危険性について

上野消化器内視鏡クリニック

(台東区/上野駅)

最終更新日:2024/03/15

上野消化器内視鏡クリニック 下痢や腹痛などのおなかの症状 放置した場合の危険性について 上野消化器内視鏡クリニック 下痢や腹痛などのおなかの症状 放置した場合の危険性について
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腹痛のない下痢や、ねっとりと黒い「タール便」など、排便に関するトラブルを抱える人は多い。気にはなるものの受診を怠り、気がついた時には消化器系のがんに進行していたという事態を避けるために大切なのが、内視鏡検査だ。上部消化管内視鏡検査では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんや食道がん、十二指腸がん、胃炎や胃ポリープの有無、胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の有無を確認する。一方、大腸内視鏡検査では、大腸がんや大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室症、過敏性腸症候群などがわかることも。気になる症状がある人や、受けるべき年代の人に向けて積極的に検査を促す「上野消化器内視鏡クリニック」の三好耕太郎院長に、内視鏡検査を受けないリスクについて話を聞いた。

(取材日2024年2月14日)

腹痛のない下痢やタール便などの気になる症状、そのまま放置した場合に考えられるリスクとは

Qどのような症状があったら内視鏡検査を受けるべきでしょうか?
A
上野消化器内視鏡クリニック おなかの不調を感じたら、検査を受けよう

▲おなかの不調を感じたら、検査を受けよう

ご質問の意図とは少しずれるかもしれませんが、胃や大腸の内視鏡検査を一度も受けたことがなければ、仮に無症状であっても検査を受けることをお勧めします。なぜなら胃がんや大腸がんは初期段階では無症状であることが多く、症状が出た時にはすでに進行している恐れがあるからです。早期の段階で見つけられれば、手術や抗がん剤治療を行うことなく、内視鏡で治療が行えるケースもあります。ですので、当然、おなかが痛い、下痢が続いている、血便が出るなどの胃や腸に関する症状があれば、これは間違いなく内視鏡検査を受けたほうが良いと考えられるでしょう。無症状の場合と比べて、病気が見つかる可能性は非常に高いと思います。

Q検査をせずに症状をそのままにしておくリスクを教えてください。
A
上野消化器内視鏡クリニック 大きな病気に進行してしまう前に、早めの検査を

▲大きな病気に進行してしまう前に、早めの検査を

怖いのは、原因となる病気が重症化してしまうリスクですね。例えば、大腸ポリープが大腸がんになってしまったり、ピロリ菌の感染によって胃潰瘍になり、その後、胃がんに発展してしまったりする危険性が考えられます。これまで「もう少し早く内視鏡検査を受けてくれていたら、治療しやすかったのに」と思ったことが何度もあります。ですから、早め早めの検査をお勧めします。胃がんや大腸がんであっても、早期であれば内視鏡治療で処置が可能ですが、重症化すると開腹手術や抗がん剤治療が必要となる場合も。手術と内視鏡治療では、治療後の生活への影響も大きく違いますので、まだ小さいうちに見つけて治療したいというのが医師の思いです。

Qがんが重症化した場合、どのようなことが起こりますか?
A
上野消化器内視鏡クリニック 内視鏡検査のハードルを下げ、がんの早期発見・治療をめざす同院

▲内視鏡検査のハードルを下げ、がんの早期発見・治療をめざす同院

大腸がんや胃がんは進行することで命に関わる病気となります。また、たとえ命を取り留めることができても、大がかりな手術を行った場合は、先ほどもお話ししたように、体に多大な負担をかけ、その後の日常生活やQOL(生活の質)にも大きく影響を与えるでしょう。例えば、大腸がんの場合は人工肛門が必要となることがあります。人工肛門は毎日のケアが必要ですし、なにより体のイメージが変わることで精神面に負担を抱える場合があります。一方、胃がんの手術では、多くの場合、胃の3分の2以上を切除することになりますから、食事などに注意が必要になり、日常生活への負担が大きいのです。

Q症状がなくても検査を受けるべきでしょうか?
A
上野消化器内視鏡クリニック 自覚症状がなくても、ぜひ一度検査を受けてほしいと話す

▲自覚症状がなくても、ぜひ一度検査を受けてほしいと話す

まず胃カメラは、無症状でも早めに一度受けておくことをお勧めします。胃がんの多くはピロリ菌の感染が原因といわれますが、胃カメラであれば、ピロリ菌の有無や重症度まで判断できますので早めの検査が大切です。一方、大腸カメラは40歳前後が検査を受けるべき年齢の目安になります。40歳を過ぎてまだ一度も内視鏡検査をされたことがない人は、ぜひ受けてください。また、「家族が胃がんや大腸がんを患った」「ピロリ菌の治療をした」など家族歴のある方も要注意。家族は生活環境が似ていますから、自覚症状がなくても、ぜひ検査を受けましょう。また、早期の胃がんや大腸がんは、内視鏡検査以外ではまず見つけられないこともポイントです。

Q定期的に検査を受けることも重要ですね。
A
上野消化器内視鏡クリニック リラックスして過ごせるよう配慮された院内

▲リラックスして過ごせるよう配慮された院内

検査の間隔は、患者さんの胃や大腸の状態で変わってきます。例えば、胃にピロリ菌がいた方は、胃がんになるリスクが高いので胃カメラを毎年受けたほうが良いのですが、ピロリ菌のいない方は必ずしも毎年受ける必要はありません。また、大腸ポリープができやすい方に関しては、1年に1度大腸カメラを受けたほうが安心です。大腸がんは年々増えていますので特に注意が必要でしょう。とはいえ、毎年検査を受けるのは大変ですよね。当院であれば、検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除が可能ですので、検査と治療が一度の受診で済みます。また胃カメラと大腸カメラを同時に行うこともできるので、時間的な負担を減らすこともできます。

ドクターからのメッセージ

三好 耕太郎院長

内視鏡検査は少し敷居の高い検査と思われている方が多いと思います。実際に大腸内視鏡検査は検査中に痛みなどの苦痛を伴うこともありますが、実はこの苦痛を非常に少なくできることは知っておいてほしいですね。当院では鎮静剤や鎮痛剤を適切に用い、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の私が、痛みを減らせるよう丁寧に検査します。また、検査前の下剤も大きなストレスですが、当院では患者さんごとの専用下剤服用スペースと専用トイレを設置しています。院内Wi-Fiもありますので、動画を観たりしながらリラックスして検査の準備をされる方も多いです。ほかにもさまざまな工夫をしていますので、難しく考えず一度ご相談ください。

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