内視鏡検査とはどのようなことがわかる検査なのですか？

一般的に大事なのは胃カメラでは胃がんの有無、大腸カメラでは大腸がんがないかを確認することです。大腸に関しては、大腸がんになる前の早期病変である大腸ポリープの有無を調べます。胃のポリープはがん化の可能性はほとんどないので、ピロリ菌の感染を確認することが大事です。がん以外では、食道の逆流性食道炎や大腸の潰瘍性大腸炎などが見つかることもあります。また、下痢の原因がわからないという方が内視鏡検査を受け何も見つからなければ、過敏性腸症候群と診断する助けになります。腹痛や下痢、便秘などの原因は何なのか、検査しなければわからないことはたくさんあります。重要な病気を見落とさないためにも内視鏡検査は大切です。

内視鏡検査は怖い、痛いというイメージがあります。

内視鏡検査は、寝ながら受けれるよう鎮静剤を使用することができます。ただ、大腸カメラの場合、内視鏡の挿入が難しい人もいるので、すべての人が100％痛くないと言うことは難しいと思います。「たまに痛い方もいらっしゃいます」と、検査前にしっかりお伝えすることで信頼していただけるよう心がけています。ただ、鎮静剤を使った検査では、検査中のことを忘れる健忘作用があるので、検査終了後はほとんど覚えていないという人が多いと思います。検査中にどうしても痛いだろうと思われる箇所では「5秒ほど痛みがあるかもしれません。少しだけ我慢してくださいね」とお声がけして安心していただくようにしています。

こちらのクリニックで受ける内視鏡検査の特徴を教えてください。

検査時間が短くてもしっかりと精密な検査ができるよう努めているということですね。大腸カメラでポリープが見つかった場合、検査中に切除するのですが、これまで数多くの症例に携わって経験を積んできているので、ご安心ください。また、AI機能を搭載した先進の内視鏡やブルーライトを導入し、見逃しのない精密な検査に努めています。当院では、胃と大腸の同時検査も行っているので、2つの検査をトータル半日で終えることができますし、胃カメラは平日の朝9時から、胃カメラ、大腸カメラは土曜日も受けることができます。また、鎮静剤を使った検査後は、院内でゆっくりお休みいただけるよう専用のリカバリールームを設けています。

胃と大腸の同時検査も可能
短時間で精度の高い内視鏡検査を

医療法人社団佳雄会横浜綱島フォレスト消化器内科・内視鏡クリニック

(横浜市港北区／綱島駅)

最終更新日：2024/04/12

保険診療

有用なことは理解しつつもハードルが高いと思われがちな内視鏡検査。ただ、検査前と後とでは印象が変わったという声も聞かれる。内視鏡検査には、食道、胃、十二指腸までを観察する上部消化管内視鏡検査（胃カメラ）と、大腸および直腸を観察する下部消化管内視鏡検査（大腸カメラ）があり、上部消化管内視鏡検査では口から内視鏡を挿入する経口内視鏡検査と、鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査が選択できる。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の和田由大先生が院長を務める「横浜綱島フォレスト消化器内科・内視鏡クリニック」では、胃カメラと大腸カメラの同時検査も実施。また、精度の高い内視鏡検査を半日で受けられるように努めているという。そんな同院の内視鏡検査のポイントと流れについて聞いた。

（取材日2024年4月4日）

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！
検診・治療START！ステップで紹介します

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q内視鏡検査とはどのようなことがわかる検査なのですか？: A
一般的に大事なのは胃カメラでは胃がんの有無、大腸カメラでは大腸がんがないかを確認することです。大腸に関しては、大腸がんになる前の早期病変である大腸ポリープの有無を調べます。胃のポリープはがん化の可能性はほとんどないので、ピロリ菌の感染を確認することが大事です。がん以外では、食道の逆流性食道炎や大腸の潰瘍性大腸炎などが見つかることもあります。また、下痢の原因がわからないという方が内視鏡検査を受け何も見つからなければ、過敏性腸症候群と診断する助けになります。腹痛や下痢、便秘などの原因は何なのか、検査しなければわからないことはたくさんあります。重要な病気を見落とさないためにも内視鏡検査は大切です。

Q内視鏡検査は怖い、痛いというイメージがあります。: A
内視鏡検査は、寝ながら受けれるよう鎮静剤を使用することができます。ただ、大腸カメラの場合、内視鏡の挿入が難しい人もいるので、すべての人が100％痛くないと言うことは難しいと思います。「たまに痛い方もいらっしゃいます」と、検査前にしっかりお伝えすることで信頼していただけるよう心がけています。ただ、鎮静剤を使った検査では、検査中のことを忘れる健忘作用があるので、検査終了後はほとんど覚えていないという人が多いと思います。検査中にどうしても痛いだろうと思われる箇所では「5秒ほど痛みがあるかもしれません。少しだけ我慢してくださいね」とお声がけして安心していただくようにしています。

Qこちらのクリニックで受ける内視鏡検査の特徴を教えてください。: A
検査時間が短くてもしっかりと精密な検査ができるよう努めているということですね。大腸カメラでポリープが見つかった場合、検査中に切除するのですが、これまで数多くの症例に携わって経験を積んできているので、ご安心ください。また、AI機能を搭載した先進の内視鏡やブルーライトを導入し、見逃しのない精密な検査に努めています。当院では、胃と大腸の同時検査も行っているので、2つの検査をトータル半日で終えることができますし、胃カメラは平日の朝9時から、胃カメラ、大腸カメラは土曜日も受けることができます。また、鎮静剤を使った検査後は、院内でゆっくりお休みいただけるよう専用のリカバリールームを設けています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1問診と事前説明: 問診では、病歴や服用している薬、これまでに内視鏡検査の経験があるか、ピロリ菌の検査を受けたことがあるかなどを確認される。そして検査の内容や事前の食事制限、検査後の注意点などの説明を受ける。大腸カメラの場合、血液をサラサラにするための薬を服用している場合は一時的に休薬することや腸内がきれいになっていないと精密な検査ができないため、前日の食事制限と下剤服用といった前処置についてしっかり説明される。

2検査前日からの準備: 胃カメラの場合は、午前中の予約であれば前日の21時までに消化の良い食事を取り、それ以降は絶食。水と薄い色のお茶は制限なく飲める。大腸カメラの場合、数日前からキノコや海藻、こんにゃくの他、繊維の多い野菜は取らないよう注意。前日の食事は3食とも消化しやすいものを食べる。特に夕食は21時までに白粥や素うどんなどで軽く済ませる。夕食後、下剤を服用。同時検査の場合は、大腸カメラの準備に準ずる。

3検査当日: 胃カメラの午前中予約の場合、朝食を取らずに来院。午後の予約の場合は検査の6時間前までに軽く食事をして、その後は絶食となる。水や薄い色のお茶の飲水は制限なし。大腸カメラの場合、6時間前から自宅で下剤を服用。便意が落ち着いた時点で、検査予約時間の30分前には来院する。胃カメラの場合は、楽な服装でOK。大腸カメラの場合は、男女別の更衣室で検査着に着替える。準備が整えば検査室に移動する。

4内視鏡検査: 胃カメラでは、検査室に入室後、検査時の見落としを防ぐため胃の中の泡を消すための薬を服用。食道、胃、十二指腸を丁寧に観察した場合でも観察時間自体は5分程度、組織採取を行った場合は約10分。大腸カメラの場合、腸がきれいになったことを確認した後、点滴から鎮痛剤を注射し検査開始。検査時間は15分程度。ポリープを切除した場合でも30分を超えることはほとんどないという。同時検査の場合も時間的な差はあまりない。

5検査結果の説明: 鎮静剤を使った検査では、ストレッチャーに寝たままの状態でリカバリー室に移動。しっかり休んでから着替えを済ませ、結果説明を受ける。検査の所見や画像はプリントアウトして渡される。大腸カメラで組織採取やポリープ切除を行った場合は、病理検査の結果が出る約1週間後のタイミングで再度来院。鎮静剤を使った検査後の飲酒や自動車や運転は禁止、1週間は運動、飲酒、長時間移動を避け、排便時のいきみもできるだけ控える。

ドクターからのメッセージ

和田由大院長

胃がん、大腸がんが心配な人は必ず内視鏡検査を受けましょう。過度に心配する必要はありませんが、内視鏡検査を一度も受けたことがないという人、何らかの症状があるという人は受けたほうが良いと思います。「40歳以降は内視鏡検査を」とうたわれていますが、20代でも大腸がんを患う人はいますし、30代でもピロリ菌の保菌者はいます。若い方では頻度が少ないものの、便通やおなかの痛みなどの症状の中に、がんが隠れているケースもあります。それは検査を受けなければわからないことですから、積極的に内視鏡検査を受けていただきたいですね。また、以前、大腸ポリープを切除した、ピロリ菌の感染後などは定期的な検査をお勧めします。