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薗田 憲司 院長の独自取材記事

そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2024/04/08

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院 main

JR山手線・渋谷駅のA2出口からすぐの場所に位置する、「そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院」。院長の薗田(そのだ)憲司先生は、SNSや動画サイトで糖尿病についての発信を行い、「血糖おじさん」として親しまれている。2023年12月に開業した同院は、糖尿病と甲状腺疾患に特化したクリニックだ。糖尿病の治療は継続的な通院が必要だが、待ち時間や滞在時間が長いことを理由に通わなくなってしまう患者も少なくない。患者にとって通いやすいクリニックをめざして徹底的にこだわったという薗田院長に、開業の経緯やクリニックについて、患者への想いについて話を聞いた。

(取材日2023年12月28日)

めざすのは、患者が通いたくなるクリニック

2023年12月に開業されたばかりですね。開業の経緯について教えてください。

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院1

開業まで比較的大きな病院で勤務していたのですが、糖尿病を重症化させてしまう患者さんのほとんどが、通院を中断したことがある方です。大きな病院は糖尿病や甲状腺疾患だけを診ているわけではないですし、血液検査が全項目出てから診察を行うスタイルの場合、おおよそ2~3時間、長ければ半日も待つことになってしまいます。そうなると患者さんの生活が圧迫されてしまって、どうしても通いづらさが出てしまう。糖尿病の治療をするなら、患者さんの通いやすさにこそアプローチするべきなのではないかと考えるようになりました。渋谷駅からすぐの場所に開業したのも、アクセスのしやすさを重視したからです。

通いやすいクリニックづくりでこだわったポイントはどこでしょう?

当クリニックは、糖尿病と甲状腺疾患に特化することで、他の症状の患者さんと重なることなく予約をお取りいただけます。1時間前までウェブ予約が可能ですし、メッセージアプリと連携させれば当日の朝に通知が届くので、クリニックに行きそびれてしまうことを防げます。とにかく待ち時間を減らすことを考えてオペレーションを組んでいますので、場合によっては受付後、診察室に入るまで3分かかるかどうかという早さです(笑)。もちろん診察はしっかり行いますが、受付後平均30~40分ほどでクリニックを出られるように工夫しています。また、糖尿病の診断に必要な血糖値やHbA1cの数値は最短90秒、甲状腺ホルモンは最短20分で検査結果がわかります。迅速かつ適切に診断できますので、患者さんにとって通いやすいクリニックになっていると思います。

SNSで糖尿病の啓発活動を始めようと思った理由を教えてください。

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院2

勤務医をしていた時に、通常の糖尿病診療だと、1時間で8~10人の患者さんを診察することが多かったのですが、そうなると1人あたりの患者さんに割ける時間は、単純計算で5分ほどになってしまいます。患者さんにとっては貴重な5分ですが、やはり5分では説明しきれないことも多く、歯がゆく思っていました。それで、動画を作り解説を残しておけば患者さんが空いた時間に見られるのではないかと考え、SNSでの発信を始めました。動画サイトへの投稿はその延長線上ですね。動画サイトに投稿したことで、広い層に情報を届けられるようになったと感じています。

糖尿病専門の医師として、患者の価値観に寄り添いたい

先生の診療方針を教えてください。

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院3

意識しているのは、患者さんの価値観に合わせることですね。最近はインターネットからの情報の影響もあるのか、薬を飲みたくないと思う患者さんも多いです。そうしたご希望を伺った時、頭から否定するのではなく、まずは患者さんの考えに耳を傾けるようにしています。薬に忌避感があるのであれば栄養指導や運動指導を行いますが、お話を伺った上で「どうして薬を飲みたくないのか」をひもとくと、患者さんがどんな価値観を持っているのかにたどり着けます。患者さんの考えをできる限り優先しながら、なぜ今薬が必要なのかをきちんと説明をすると、納得していただけるのではないかと考えています。糖尿病の治療は患者さんのモチベーションや病気への向き合い方も大切な要素です。患者さんに真摯に向き合うことで、治療への前向きな気持ちを一緒につくりたいと考えています。

患者さんと接する時に、心がけていることはありますか?

患者さんの行動を否定しないように心がけています。人の行動には何かしらの理由があります。行動の裏に患者さんの考えや気持ちがあることを忘れて安易に否定してしまうと、患者さんも治療が嫌になってしまうと思うんです。僕は「病気を診ないで人を診る」という姿勢を大事にしています。糖尿病の治療は、まず食事と運動指導、それから投薬の三本柱です。食事制限のお話をする時の反応で「この患者さんは食べることが好きなんだな」といったことがわかります。そうした小さな反応にも注意しながら患者さんの価値観を推察して、患者さんを尊重することを大切にしています。患者さんが治療を続けながら、人生を楽しめるサポートができるよう、お一人お一人に合わせた治療を提案しています。

糖尿病について、もっと知ってもらいたいと思うことは何でしょう?

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院4

糖尿病は、だらしない病気だというイメージが先行しています。糖尿病には、膵臓のβ細胞の破壊・消失によってインスリン分泌が少なくなったことで起こる1型糖尿病と、広く知られるインスリンの分泌が少なくなることとインスリンが働きにくくなることで起こる2型糖尿病があります。最近は少しずつ認知度が上がってきましたが、2型糖尿病は生活習慣よりも遺伝的要因のほうが強い病気です。ですが、「だらしないと思われるのが怖い」と周囲の人に治療のことを言えなかったり、友人の前でインスリンを打てなかったりして、孤独感から治療が嫌になる方もいらっしゃいます。糖尿病になったとしても、早めに治療を開始して血糖値の数値をキープしていけば、健康な人とほとんど同じ生活を送ることができます。遺伝的要因が強い病気ですので、ご自分を責めたりせず、まずはクリニックにお越しいただきたいと思います。

理念に共感してもらえるクリニックをめざして

スタッフの方をとても信頼していらっしゃるそうですね。

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院5

当クリニックは本当にスタッフに恵まれていると感じています。スタッフには、常々「クリニックの理念をぶれさせないこと」さえ意識してくれたらそれでいいと伝えています。理念にしっかり共感してもらい、あとは各々が患者さんのために何ができるのかを考えて、能動的に行動してくださいという方針です。併せて、スタッフが患者さんのことを思って動いたことであれば、非難することはないとも伝えています。もちろん、院長としてスタッフに適宜フィードバックしていかないといけないのですが、スタッフを信頼しているので、そこはあまり心配してはいませんね。クリニックのレビューでもスタッフを褒めていただくことが多く、うれしく思っています。

今後の展望について教えてください。

まだ開業したばかりですが、今後は当クリニックのシステムを使ったグループ院を展開していくことをめざしています。それというのも、SNSのメッセージで「東北でも待ってます」「海外も検討してください」という声をいただいています。それだけ糖尿病の患者さんにとって、当クリニックのシステムが求められているのだと思いますので、少しずつ準備を進めていきたいと考えています。そのためにも、まずは目の前の患者さんを大切にしながら、コツコツと診療を積み重ねていくことを大事にしたいですね。並行して、患者さんに面白いと感じてもらえる動画を作りたいなと思っています。動画の撮影は大変ですが、患者さんに親しみを感じてもらって楽しく治療を受けてもらうためにも頑張っていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

薗田憲司院長 そのだ内科 糖尿病・甲状腺クリニック 渋谷駅道玄坂院6

仕事や生活がある中で病気の治療を続けるのは、とても大変なことです。通院が日常生活の負担になるつらさを感じている方も多いのではないでしょうか。当クリニックは、そうした悩みにしっかり向き合い、糖尿病と甲状腺疾患に特化した診療を行うことで、治療のストレスの少ない環境を整えています。患者さんにとって通いたくなるようなクリニックをめざして適切なシステムを構築していますし、スタッフもすてきな人ばかりだと胸を張って言えます。患者さんに当クリニックの理念に共感して、ファンになっていただけるように、スタッフ一同真摯に努めます。安心して病気と付き合っていけるサポートをしますので、まずはぜひ一度お越しください。

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