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感染や再治療のリスクにも配慮
マイクロスコープを使った根管治療

稲城にじいろ歯科・矯正歯科

(稲城市/稲城長沼駅)

最終更新日:2023/12/15

稲城にじいろ歯科・矯正歯科 感染や再治療のリスクにも配慮 マイクロスコープを使った根管治療 稲城にじいろ歯科・矯正歯科 感染や再治療のリスクにも配慮 マイクロスコープを使った根管治療
  • 保険診療

メンテナンスの間隔が大きく空いてしまったり、虫歯の治療を受けずに放置してしまった場合、歯の神経にまで菌が入り込んでしまうことがある。そのような汚染された神経や膿を取り除くのが根管治療だが、歯の奥は複雑な形状で、目視で治療を進めることは難しいという。「稲城にじいろ歯科・矯正歯科」の山本真豊院長は、そのようなケースにマイクロスコープを活用している。ルーペの何倍もの拡大率で患部を確認できることに加え、撮影機能を備えている点も利点だ。さらに同院では根管治療の際に、唾液や細菌の侵入を防ぐラバーダムや、柔軟性に優れて折れにくいニッケルチタンファイルを使用。感染や再治療のリスクの軽減を図りながら、繊細さを要する治療を丁寧に進めている。今回は山本院長に、マイクロスコープの特徴や同院の根管治療について聞いた。

(取材日2023年11月24日)

マイクロスコープを使って進める繊細な根管治療。ラバーダムなどの工夫で、感染や再治療のリスク軽減も図る

Qマイクロスコープはどのようなシーンで用いる機器ですか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 マイクロスコープを活用した治療について話す山本院長

▲マイクロスコープを活用した治療について話す山本院長

マイクロスコープは、歯の神経や膿の除去などで使うことの多い医療機器です。歯の根の部分には神経があるのですが、虫歯が悪化すると菌が神経にまで到達します。そうなると神経を抜かなくてはならないのですが、これがとても複雑な形状をしているんですね。また、放置し続けて歯の根に膿がたまってしまった場合にも、その除去が必要です。このような根管治療を行う際に、マイクロスコープが役立ちます。また当院では重度の歯周病に対する歯周組織再生療法も手がけており、その際にもマイクロスコープを使用することがあります。

Qマイクロスコープを使うメリットを教えてください。
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 先進のマイクロスコープを用意する

▲先進のマイクロスコープを用意する

歯の根の部分を肉眼で確認することは難しく、歯科用ルーペで数倍に拡大することはできますが、それでも神経や膿を漏れなく除去することは難しいでしょう。一方、マイクロスコープを使えばルーペの何倍もの拡大率で患部を確認することができ、精密な治療が可能になるのです。撮影機能も備えていますから、画像に残して患者さんと一緒に確認できるのも利点ですね。画像は鮮明で、歯の奥に残った治療器具の小さなかけらも見逃しません。CT画像で患部の状態を知り、マイクロスコープの撮影画像でどのような治療を行ったかを確認する。これらは患者さんの安心感にもつながるのではないでしょうか。

Qマイクロスコープを使った場合、保険は適用されるのでしょうか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 マイクロスコープを活用し、日々の診療に生かしている

▲マイクロスコープを活用し、日々の診療に生かしている

当院では、虫歯や根管治療といった保険診療においては、マイクロスコープを使った場合でも変わらず保険が適用されます。その治療の精度を上げるために使うツールの一つ、とお考えください。マイクロスコープのデメリットをあえて挙げるならば、慣れるまでは操作が難しいこと。顕微鏡のようにのぞいて確認しながら、手元では機器の操作が必要です。私は大学病院でもマイクロスコープを駆使して治療にあたってきました。今も必要に応じて積極的に活用し、できる限り効率的に治療を行えるよう努めています。

Q他にも、根管治療でこだわっている点があれば教えてください。
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 マイクロスコープを使用する診療室は完全個室としている

▲マイクロスコープを使用する診療室は完全個室としている

治療時は、患部以外をゴム製のシート「ラバーダム」で覆います。これは、歯の奥に唾液や細菌が入らないようにするためのものです。また繊細さを要する治療ですから、軸径が0.06ミリメートルという極細の器具を使い、器具が破損しないように丁寧に治療を行っています。マイクロスコープで隠れた根管や亀裂を見逃さないように細心の注意を払い、柔軟性に優れて折れにくいニッケルチタンファイルを使用。このような一つ一つの工夫でリスクの軽減に配慮しているのが、当院の根管治療の特徴です。

Q根管治療を受けた後に気をつけるべきことはありますか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 歯科衛生士がメンテナンス

▲歯科衛生士がメンテナンス

これは根管治療に限ったことではないのですが、良い状態を保ち再発を防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。もし根管治療で神経や膿の取り残しがあった場合、そこからまた再発してしまう可能性が高まります。たとえ取り残しがなく完全に除去できたとしても、何らかの刺激で歯にヒビが入り、そこから唾液や細菌が侵入してしまうこともあり得ます。治療の良しあしに関わらず、リスクを0にすることは難しいですから、定期的にチェックして異常を早期発見することが大切ということですね。

ドクターからのメッセージ

山本 真豊院長

ルーペの何倍もの大きさで患部を確認でき、撮影して記録も残せるマイクロスコープは、治療の精度を上げるのに役立つ素晴らしいツールです。ですがマイクロスコープが必要な状況になる前に、早期発見・早期治療をすることが大切だと私は考えています。日頃からホームケアをしっかり行い、定期的にメンテナンスを受けていれば、マイクロスコープの出番はあまりないはずなんですね。皆さんには根管治療やマイクロスコープについて知っていただいた上で、ご自身の歯を大切に毎日を過ごしてほしいと思います。そしてもし根管治療が必要となった場合には、当院では感染や再治療のリスクを一つずつ考慮しながら、精密な治療を提供いたします。

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