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鷲見 将平 院長の独自取材記事

ひがしの森 内科クリニック

(各務原市/鵜沼駅)

最終更新日:2024/03/07

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック main

鵜沼駅から徒歩約5分以内、かつ駐車場も完備されておりアクセスしやすい場所にある「ひがしの森 内科クリニック」。院長の鷲見将平先生は幼少期からの夢をかなえ医師になり、2023年に同院を新規開業した。鷲見院長は日本循環器学会循環器専門医として、多くの大規模病院にて、主に心臓カテーテル治療やペースメーカー手術などに従事。心不全や急性心筋梗塞、不整脈などの専門的な診療のみならず、高血圧症や糖尿病に代表される生活習慣病の外来、健康診断などに幅広く取り組んできた。西洋医学のみならず漢方も取り入れ、患者一人ひとりの症状に応じた診療にあたる鷲見院長。医師をめざしたきっかけや日々意識していることなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年2月9日)

周辺のクリニックと協力し地域患者をサポート

新規開業されたきっかけを教えてください。

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック1

15年ほど勤務医として働いていましたが、開業は常に選択肢の1つとして持っていました。もともと、いずれは自分のクリニックを開業したいと考えていたんです。本格的に視野に入れ始めたタイミングで、「クリニックの院長になってくれないか」という話があり、良い機会だと思い引き受けたのが最初です。その後独立し、当院を開業して今に至ります。私自身「町のお医者さん」に憧れて医師をめざした背景があるんです。幼い頃は体が弱く、毎年のように入院していたんです。医療に関わることが多かったため、その頃から医師という職業に憧れていました。

幼い頃の背景から、自然と医師を志されたのですね。

やっぱり、「お医者さん」ってかっこいいですよね。大学病院へ入局する際、今はいろいろな診療科を巡り、最終的に所属するところを選ぶのですが、私たちの時代は直接診療科に入ってそこで経験を積むというシステムだったんです。その中である程度全身を診られるだろうということから循環器内科を選びました。心臓はやはり体の中で一番大事なところですしね。

開業にあたり、インテリアや設備にこだわった点を教えてください。

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック2

待合室も含め、居心地の良い場所になるように、ということを意識しました。落ち着いた雰囲気でお待ちいただけるように空間を広く取り、天井を高くし、木の風合いを生かした建物にしています。また、車いすの方もスムーズに通れるように広めの廊下にしたり、日の光がしっかり入るようにして院内を明るくしたりというのも考慮した点ですね。設備としては、循環器系の心電図やエコーなど、機器は特にこだわったものを導入しています。

周辺クリニックとの協力体制を整えているそうですが、それはなぜでしょうか?

「町のお医者さん」というと、なんでもできると思われることもありますが、現代では専門分化が進み、専門性のある分野で診てもらうほうが、患者さんにとってもメリットが大きいと考えられています。私も地域の周辺クリニックの先生との交流が盛んで、自然と連携が取れるようになりました。例えば、当クリニックでは全身エコー・超音波検査・24時間心電図・動脈硬化の検査など、循環器系の検査が可能です。他のクリニックでは、消化器内科の先生であれば胃カメラや大腸カメラができます。他のクリニックのほうが専門性が高いと判断した場合は紹介しますし、反対に心電図に問題があった場合は当クリニックへ紹介してもらいます。地域のクリニック全体で地域の患者さんを診ていく、といったイメージですね。

小児から高齢者まで幅広い年代層の患者を支えたい

新規開業後、小児の患者さんが増えているそうですね。

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック3

非常に多いですね。約半分ほどの患者さんがお子さんです。当院を開院する前に院長を務めていたクリニックから継続して来院してくださる患者さんもいますし、新規の方も多く来られています。患者さんのおじいちゃんやおばあちゃんが通ってくださることも多いです。これまでさまざまな病院に勤める中で、小児科の患者さんの診療も経験したことがあり、先生方にもいろいろご指導いただいていました。その経験を今後も生かしていきたいと考えています。お子さんの症状でいうと、風邪などの感染症はもちろんですが、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎、結膜炎などさまざまな方が来院され、幅広く対応しています。

多くのお子さんが頼りにして来られるということで、日々意識されていることがあれば教えてください。

どうしても待ち時間が発生してしまうので、その間、親御さんが困らないような工夫をしています。靴を脱いで入れるキッズスペースもあり、お子さんにも喜んでいただけていると思います。また、絵本を充実させているので、読み聞かせもできるかと。あとは私自身の考え方として、「来て良かったな」と思えるような診療ができたらと思っていますね。困って来てくださっているわけだから、モヤモヤせず納得して帰っていただけるように、しっかりと答えをお伝えすることを心がけています。例えば薬の処方はなしでもいいのですが、「様子を見ておいていいよ」だけではなく、「こうだから、このままいけばこうなっていくから、大丈夫ですよ」と具体的に伝えるようにしています。理由を添えて細かく説明すること、根拠や理由をきちんと伝えることで、「来たかいがあったな」と感じていただけるのではと思います。

ご専門である循環器領域の患者さんについてはいかがでしょうか?

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック4

70〜80代の方が一番多く、90代の患者さんも通ってくださっています。循環器領域の専門的な対応が必要な患者さんだけではなく、高血圧症や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の患者さんの来院も多いですね。なので、全身を診る上で、循環器領域も併せて診ていく、といった流れで診療を進めていきます。国内でも高血圧の患者さんが数多くいる状況ですが、当院も同様に高血圧に悩む患者さんは多いですね。

漢方で一人ひとりの症状に合わせた治療の提供をめざす

クリニックの特色を教えてください。

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック5

漢方を積極的に取り入れていることです。所属していた大学病院が西洋医学と東洋医学を併用することに精力的に取り組んでいたんですよ。私も大学病院での勤務時代、東洋医学についても幅広く研鑽を積みました。漢方だけにこだわっているわけではありませんが、選択肢の1つとして提案するようにしています。西洋医学だけでは届かない症状がある場合、漢方が有用なケースもあり、西洋医学と併用することで期待できる効果もあると考えています。薬は少ないほうが良いと思っているので、薬を減らせることが望めることも良いことだと感じています。さまざまな症状でいろいろな薬を飲んでいる方は多くいます。ですが、「病気」として必要な場合と、「症状」に対してのみに必要な薬があり、このような場合に2つの薬が1つの漢方に変えられたら良いのではと思っています。

漢方にはどんなメリットがあるのでしょうか?

西洋医学が第一と思っていますが、「かゆいところに手が届く」のが漢方だと思っています。熱冷ましなど「体を冷やすための薬」はあっても、反対に冷え症の方の「体を温めるための薬」は、実は西洋医学にはないんですよ。他にも「疲れやすい」という症状も、西洋医学で改善を試みるのは難しいのですが、漢方では得意分野です。西洋医学では、点滴や胃薬を出すなどの対症療法になってしまいますが、漢方ではさまざまな角度からいろいろなアプローチが検討できます。病気を治すことももちろんですが、その先に患者さんが元気になれるということが大事だと思っているんです。その1つの道具として、漢方もお勧めしています。

お休みの日はどのようなことをして過ごしていますか?

鷲見将平院長 ひがしの森 内科クリニック6

小学生の子どもと一緒に外で遊ぶことが多いです。私は昔から水族館が好きで、独身時代には全国の水族館巡りもしていました。行っていないのが北海道と四国のみで、それ以外ほとんど訪れたのではないでしょうか。最低でも30ヵ所以上は巡っていると思います。子どもも水族館や動物園など、自然や動物と触れ合える場所に行くのが好きなので、一緒に楽しめてうれしいですね。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

専門的な治療が必要な場合には適切な医療機関を紹介しますが、まずは「医療の入り口」として気軽に来院いただけるようなクリニックでありたいと思っています。家族皆で通えて、元気に過ごすためのサポートができるよう精進してまいります。これからの季節であれば、花粉症の検査や投薬でもお役に立てるかと思います。西洋薬がメインですが、漢方でも日常生活をサポートしていきますので、ぜひご相談ください。

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