大腸ポリープの切除も可能
苦痛の少ない大腸内視鏡検査

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q大腸がんを予防するためには、まず何をすれば良いのでしょうか？

A

まずは健康診断を受けましょう。国内の2人に1人ががんを患うといわれている現代において、特に大腸がんの罹患数は男女合わせてみるとがん全体の1位を占めています。命にも関わる病気ですから、早期発見・早期治療がとても大切。そのための第一歩が便潜血検査です。職場で定期的に受ける方も多いでしょうが、症状がなくても毎年きちんと受けていただきたいですね。大腸の病気は大腸がんだけでなく、がんになる手前の大腸ポリープや、潰瘍性大腸炎などの可能性もあるんです。もし便潜血検査で陽性反応が出た場合、その原因を突き止めて適切な治療につなげるためにも、放置せずに内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。

Q内視鏡検査に伴う「痛み」が不安という人も多いようです。

A

当院では、鎮静剤の使用や医師の技術により痛みを緩和できるよう努めています。鎮静剤を用いて挿入時の痛みの軽減を図るほか、腸管を膨らませるために空気ではなく炭酸ガスを使用。これは酸素と比べて吸収が早く、その後は二酸化炭素として体外に排出される仕組みです。おなかが張る不快感を感じにくいかと思います。そして当院で検査を担当するのは消化器内視鏡専門医。安心してお任せください。内視鏡室は院内の奥にあり、プライバシーの保たれた空間。内視鏡検査専用のお手洗いや、検査後に休息を取るベッドも4台完備。このようなリラックスできる環境で検査を受けられるのも、痛みや不安の軽減につながるのではないでしょうか。

Qポリープが見つかった場合は切除もできるのでしょうか？

A

はい。当院では検査前に患者さんのご希望を伺った上で、大腸ポリープの切除にも対応しています。ポリープのうちに切除できれば大腸がんの予防につながりますから、とても重要です。病理検査の結果が出る1週間後に再度ご来院いただき、必要に応じて再切除を行うこともできます。粘膜を超えて粘膜下層に入り込んだ病変は病院での対応となりますが、それ以外はほぼ当院内で切除が可能。その他にも胃と大腸の同日検査など、忙しい方でも利用しやすいよう検査内容を取りそろえながら、外来・健康診断を含めて働く世代の健康を広くサポートしています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1問診と事前説明

外来では初診時に、健康診断の際は検査前に問診と事前説明がある。問診では医師より、既往歴や手術経験、普段飲んでいる薬、家族に消化器疾患の既往歴があるかなどが確認される。医師の判断に基づき検査の実施が決まったら、ポリープ切除の希望についても確認され、看護師より下剤の服用方法など検査の流れや注意点について説明がある。

2検査前処置

外来検査の場合は自宅で、健康診断の場合は院内で下剤を服用。受付後は検査着に着替えて鎮静剤の点滴を受け、看護師が血圧や血中酸素濃度のモニタリングの準備を行う。同院の場合、これらの処置を行う空間もゆったりと設計されており、リラックスして検査を待つことができる。

3大腸内視鏡検査

検査時間は、ポリープ切除を除いておよそ15分。同院ではスムーズに挿入を行った後に、大腸のひだの裏にある病変も見逃さないよう、丁寧に観察を行うことを心がけているという。ポリープがあった場合、事前の確認内容に応じてその場で切除される。鎮静剤を使用している場合は、この間の痛みや不快感も感じにくいという。

4リカバリールームで休憩

検査後はリカバリールームで20～30分程度休息を取る。ベッドは4台でプライバシーに十分に配慮されており、周りの目を気にせず体を休めることができる。患者の様子は看護師が随時確認。休息し特に問題がなければ診察室に移動して、医師より検査結果の説明を受ける。

5検査結果の説明

大腸内視鏡検査のみでも、胃と大腸の同日検査でも、検査結果は当日に出る。そして画像を見ながら医師より説明を受ける。ポリープ切除を行った場合には当日の食事制限などの説明も受け、病理検査の結果確認のために1週間後に再度受診する。その後は医師の指示通りの頻度で検査を受けながら、健康管理を行っていく。