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馬場 健 先生の独自取材記事

MYメディカルクリニック田町三田

(港区/田町駅)

最終更新日:2024/01/15

馬場健先生 MYメディカルクリニック田町三田 main

田町駅西口からペデストリアンデッキを歩いて2分の「MYメディカルクリニック田町三田」。同院は、健康診断を軸とした医療を行うMYメディカルクリニック4拠点のうちの1つで、日帰り手術専用の先進設備が整う手術室を新設し、グループの総院長を務める馬場健先生が外科医としてのキャリアを生かして中心となり、奮闘している。馬場先生は、東京慈恵会医科大学で10年以上にわたり血管外科分野で難症例も含めて多く研鑽を積んできたドクター。これまでの経験に基づきカテーテルを用いた下肢静脈瘤の手術や透析患者へのバスキュラーアクセスの作製および血管内治療も同院では日帰りで行う。「今後とも対応できる手術の数は増やしていきたい」と力を込める馬場先生。一人の外科医として末永く患者の健康に貢献したいという思いなどを話してもらった。

(取材日2023年12月27日)

血管外科で医師としてのアイデンティティーを確立

まず、医師になったきっかけやご経歴をお聞かせください。

馬場健先生 MYメディカルクリニック田町三田1

小さい頃は病気がちで頻繁に病院のお世話になっていて、中でも耳鼻咽喉科の器具類に興味津々でした。先生と仲良くなり、鼻鏡などを触らせてもらい、心躍らせていたことを鮮明に覚えています。漠然と、人を救う医師という職業に憧れていましたが、中学から高校までは勉強よりもサッカーに夢中でしたが、当時の思いを初志貫徹し東京慈恵会医科大学に入学しました。大学4年生くらいまでは耳鼻咽喉科の志望でしたが、初期研修を受けたNTT東日本関東病院で外科のダイナミックさにすっかり魅了されました。誰かの人生にダイレクトに関わる大きな手術もできるからこそ挑戦してみようと思ったんです。中でも血管外科の手術にやりがいを感じたのは、ステントグラフト術や大動脈瘤切除術など、良性疾患特有の手術成否が外科医の手技に直結すると感じたためです。執刀した手術の成功が患者さんのその後の人生に直接大きく影響することは何よりも医者冥利に尽きます。

大学病院でも10年以上にわたり研鑽を積まれました。

母校でもある東京慈恵会医科大学附属病院では血管外科の世界的権威で、現在は当院顧問でもある大木隆生先生のもとで貴重な経験を重ねました。難しい症例の患者さんが全国から集まってくるような場所で、どうにかすべてを勝ち戦にしていかなくてはいけない厳しい現場でした。やりがいもありましたが、常にやりきる覚悟も必要でした。手術は経験と下準備が大事と思い知る日々は今でも忘れがたいです。病状が進展してからの紹介頂いた症例をたくさん経験したこともあり、健康診断に注力する当院に参画する一つのきっかけではありました。でも、それだけではありません。むしろ、これからも一人の外科医として患者さんに貢献していきたいと思っています。

グループの総院長になられた経緯を教えていただけますか。

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当法人の水谷佑毅理事長とは高校時代からの同級生で、10代の頃からの友人なんです。7〜8年前からクリニックの経営や医師派遣に関する相談を受けていました。渋谷、大手町、横浜みなとみらいに続き当院を開院するとなった時、4つ目の拠点にして当法人初の日帰り手術室を設けることになり、外科医である自分が役に立てるのではないかと考えました。理事長とは将来的に急性期病院を立ち上げ、緩和医療にも取り組みたいという夢を語り合うこともあります。健康診断で重大な病気が見つかった患者さんを他院に委ねるのではなく、手術も含めて治療が行えるようにしていきたいんです。また個人的には、患者さんからの感謝をいただいた時と同じくらい、今までの自分の経験を誰かに伝えることができた時、医師としての充実感と達成感を感じます。一つ一つの事業を大きくして3〜4年後には若手医師が集う場にして、指導にあたることができるようにしていきたいです。

下肢静脈瘤をはじめとした多彩な日帰り手術に対応

現在、こちらの施設ではどのような治療が受けられますか。

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私の専門である血管カテーテル治療の技術を生かした手術をメインに行っています。具体的には下肢静脈瘤のレーザー手術、血液透析を行うためのバスキュラーアクセスの作製やメインテナンス、中心静脈栄養や抗がん剤投与のためのCVポートの留置術などが可能です。その他、胃瘻造設などもできるのでお困りの方はご相談ください。現在、内視鏡は胃カメラに対応しています。手術室には、透視装置、無影灯、超音波診断装置、内視鏡など先進的な機器を備えることにこだわりました。今後は対応可能な手術の種類も増やしていきたいと考えています。

今後、どのような手術ができるようになるのでしょうか。

まず、2024年4月からは大腸カメラも導入し、大腸ポリープの切除や痔の手術なども行う予定です。さらには、一般外科も対応可能です。包丁やスライサーで指を切ったというような外傷や、ペットに噛まれたという咬傷など、小さな傷の縫合処置も対応可能です。また、脂肪腫、粉瘤などの良性腫瘍に関しては、小さな傷(キズ)で切除します。医療技術は日々進化を続けていて、日帰りでできる外科手術もどんどん増えています。当院での手術は基本的にその日のうちに職場にも復帰できるようなものばかりなので、近隣のオフィスに通う働き盛り世代や学生さんもぜひ活用してほしいです。

診療にあたって大切にしていることは何ですか。

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外科医としての仕事に面白さを感じながらも「いかに手術をしないで済むか」を常に大事にしています。患者さんはどなたも、できれば手術はしたくないですよね。そのためにも、しっかり予防にも取り組みたいですね。ただ、どうしても手術が必要な患者さんもいます。その時は患者さんに判断を無責任に委ねないことが大切だと考えています。患者さんの気持ちに寄り添うあまり、バイアスがかかって正常な判断ができなくなるようではだめです。自分の診断に自信を持ち患者さんに伝えて、手術の同意をしてもらい、手術をすると決めたら固い気持ちでやり通すようにしなければいけません。どれだけ不安なく手術室に入ってもらえるかというところから気配りはスタートします。以前は、手術中にもよく話していましたが、最近は静脈麻酔で夢心地の患者さんも多いですね。目が覚めてきたあたりでどう声かけするか等、患者さんが手術室を出るまでは全く気は抜けません。

インバウンドの患者にも積極的に対応していきたい

今後の展望についてお聞かせください。

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ぜひ、インバウンドの患者さんをお迎えしたいと思っています。いずれは、この日帰り手術専用の施設も利用してほしいですが、まずは健康診断からですね。日本の健診システムは国際的にもめずらしいもので、そのクオリティーの高さから興味を持つ外国人観光客は少なくありません。優れた日本の医療サービスをもっと世界に広めていきたいです。当院には英語はもちろん中国語での対応や通訳ができるスタッフもいるので、たいへん心強いです。

お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか。

ランニングですね。1時間と決めてところどころは歩きながら無理をしないペースで続けています。季節の移ろいを感じたりタウンウォッチングを楽しんだりしながら、気分転換をしています。ゴルフも好きですが、子どもとできるだけ過ごすようにしたいので最近はまったく行っていないですね。家族みんなでドライブしてショッピングなどに出かけるのも楽しいひとときです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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健康診断と充実した日帰り手術で、忙しい毎日を過ごす皆さんの健康を守りたいと思っています。健診は受けるだけではなくアフターフォローもぜひ活用してください。「まだ症状が出ていないから」と油断は禁物です。症状を自覚するようになる頃にはかなり進行している病気も少なくありません。そうなる前に生活習慣の改善などを一緒にしていきましょう。一方、日帰り手術は今後ともさらに拡充していく予定です。従来は入院手術が必要だった疾患に関しても、どんどん日帰り手術ができるようになっています。これまでの経験を生かしたカテーテル関連の手術はもちろん、内視鏡下でのポリープ切除などにも力を入れていくつもりです。けがの縫合などもしていますので、気軽に通えるかかりつけとして是非利用していただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万9500円~、内視鏡検査(健康診断と合わせて受診の場合)/1万9800円~

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