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渡邉 恵理 院長の独自取材記事

MYメディカルクリニック田町三田

(港区/田町駅)

最終更新日:2023/12/01

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田 main

2023年秋竣工の大型複合ビルの4階にて2023年12月1日にオープンした「MYメディカルクリニック田町三田」。都営三田線・三田駅A5・A6出入り口に直結し、JR山手線・田町駅ともペデストリアンデッキでつながるという便利な立地を生かし、周辺拠点で働くビジネスパーソンから旅行者まで、幅広い層に医療を提供するという。「医師として、クリニックとして、お困りの際にアクセスしやすい存在でありたい」と話すのは、渡邉恵理院長。健康診断を軸とする予防医療や総合診療を広く提供する傍ら、専門診療や渡航前医療相談も展開。海外の医療機関での経験や、外国人患者の診療経験を持つ渡邉院長にクリニックの特徴とめざす医療について話を聞いた。

(取材日2023年9月25日/情報更新日2023年12月1日)

予防医療と総合診療を軸に血管外科外来や渡航前相談も

まずは新規開院のクリニックの特徴を教えてください。

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田1

「MYメディカルクリニック」は、皆さまが心身ともに健やかに過ごすためのサポートを行うクリニックです。特に大事にしているのが働く世代の健康サポート。都会で就労されるビジネスパーソンとそのご家族に向けて、健康診断や予防接種を軸とした予防医療の提供や、内科を中心とする外来診療を行っていきます。現在、渋谷、大手町、横浜みなとみらいに3つ開院しておりますが、4つ目の拠点としてオープンしたのが「MYメディカルクリニック田町三田」です。予防医療、総合診療、専門の外来の3つの柱を設けております。内科の総合診療と健診部門に加え、血管外科外来を開設し、シャント手術や下肢静脈瘤手術などの日帰り手術も行う予定です。また、羽田や成田といった国際空港からのアクセスも良好な田町、各国の大使館がある港区という立地から、多言語診療が可能なグローバル対応も特徴としており、出張や旅行にあたっての渡航前相談にも対応していきます。

ご自身はどのような診療を担当されますか?

内科診療部門とトラベラーズクリニック部門を主に担当します。内科の外来では、発熱、頭痛、胃腸症状といったお困りの症状に対する診療に加え、皆さまの身近なかかりつけ医として、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病や喘息などの慢性疾患の診療も行います。また、渡航先に合わせた予防接種などを勧める渡航前相談は、現在「MYメディカルクリニック渋谷」でも携わっており、ニーズの高さを感じているところです。訪問先や期間、目的などを伺い医療上のアドバイスを行いますが、同じ国でも都市部と農村部では滞在リスクが異なるなど、きめ細かい対応が求められます。渡航医学に詳しい医師や経験豊富な看護師らのスタッフとともにお役に立てればと思います。また、私の他に数人の医師が健診のサポートに入るほか、血管外科を専門とする医師が常勤し、下肢静脈瘤の手術やシャント手術といった日帰り手術を含む専門診療を展開することになっています。

インバウンドや海外渡航の増加でグローバルな医療のニーズも高まりそうですね。

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田2

新型コロナウイルス感染症の影響で自粛していたが、そろそろ海外旅行を、という方も多いですし、ビジネスで海外出張に行かれる方もいらっしゃいます。ただ、世界的に見ても医療アクセスが良く衛生環境も整っている日本から一歩海外に出る際には、そのリスクを再確認しておかなくてはなりません。例えば、国内では狂犬病の発生がないため予防接種の必要がありませんが、狂犬病フリーな国は世界中でも日本とニュージーランドなどごく一部に限られます。万一発症してしまえば効果が見込める治療はほとんどなく、致死率も100%に近いとされていますから、リスクのある国を訪れる際には予防が必要なのです。旅行や出張、留学などで海外に渡る前には、ぜひご相談いただきたいですね。また、私自身も海外の医療機関で学んだ経験があり、国内でも外国人の診療を行っていますので、海外からの渡航者の方の急な体調不良の対応や健康相談などにも携わっていきたいです。

受けたい時に受けられるアクセスしやすい医療をめざす

立ち上げに際し、クリニックのチームづくりにはどのように取り組みましたか?

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田3

受付・事務から各種検査を担う技師、看護師と、医師だけでなくいろいろな職種がつくりあげるのがクリニックです。自身の職種や仕事にプライドを持つことも大切ですが、こだわりすぎず他の仕事も知って尊敬し合える関係でありたいですね。また、風通し良く、お互いに助け合えるチームでなくてはなりません。それぞれのフィールドはもちろん、業務がオーバーラップする部分で各自ができることを積極的に見つけて対応していけるよう、トレーニングを重ねています。実はビルの竣工遅延に伴い開院時期も遅れたことで、十分なトレーニング期間が確保できました。自分の仕事ではないからと見て見ぬふりをするのではなく、「何か自分が助けになれることはないか?」と自ら探しにいくような姿勢が大切です。幸い、グループ内にはすでにそうした雰囲気やカルチャーが醸成されており、私自身もそうした点に惹かれて入職しました。当院でもこの点は引き継いでいきたいです。

診療で心がけていきたいことはありますか?

医師としても、クリニックとしても、お困りの際にアクセスしやすい身近な存在でありたいと思います。受診したい時にすぐ受診できること、そして疑問や不安を気軽に相談できることを大切にしたいですね。私自身、しばらく海外での生活を経験したことで、医療アクセスの重要性をあらためて実感しました。

日本の医療はアクセスしやすいとはよく聞きますね。

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田4

海外は、良く言えばセルフメディケーションが成熟しているのですが、悪く言えば医療アクセスの悪さから、自分の身は自分で守るしかない側面もあるのではと思います。ものもらい一つとっても、眼科を専門とする医師を受診するためにはさまざまなステップを踏まなくてはなりません。受診者が求める医療へのアクセスの日本と海外における違いを体感しました。また、自覚症状が出る前に病気の早期発見をめざす健康診断や人間ドックのようなものも、海外では一般的ではありません。自治体健診や企業健診など、国内の充実した制度はぜひ活用して、ご自身の健康を守ってほしいですね。

受診者の立場に寄り添う診療で、困り事の解消へ

医師として大切にしていらっしゃるポリシーなどはありますか?

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田5

医師として医療を提供していますが、父の闘病に関わって患者の家族も経験しました。また、自分や子どもの病気では、受診する側の立場になったこともあります。さまざまな立場で臨床の現場にふれ、あらためて受診する方に寄り添う診療の大切さを感じています。私が医学を学んだ東邦大学の理念は「良き臨床医を育てる」です。専門性の追求が至上とされていたような当時としては、いささか時代遅れのようにも感じていました。しかし、その理念に基づいて、大学病院での研修中は「検査結果の数字だけを見るのではなく、本当に診なくちゃいけないのは患者さんです」と繰り返し言われながら鍛えられました。現在その意義が見直されているプライマリケアを実践していく場においては、この姿勢が非常に重要になります。治療が終わった患者さんが安心して元の生活に戻れるまでを支えることこそが医療の役割。当時受けた指導が今に生きていると感じます。

今後の展望を教えてください。

一般外来、健診部門、渡航前相談、血管外科に加え、さらに間口を広げて特定の分野に特化した外来も設けて、専門医療への良好なアクセスを提供していきたいと思います。専門診療の幅を広げていくにあたって、東京慈恵会医科大学の医師と協力していく予定があり、今後は大学病院レベルの高度な医療提供もめざしていければと考えています。

読者に向けてメッセージをお願いします。

渡邉恵理院長 MYメディカルクリニック田町三田6

皆さんが心配や困り事を相談しやすい、身近な医療機関でありたいと思っています。外来は予約枠に加え、急な症状にも対応できるような体制にしていきます。それから、健診後の相談を受ける外来では、当院での健診はもちろん、当院以外の医療機関で受けられた健診結果をお持ちいただいても大丈夫です。健診で見つかった所見に対しての適切なフォローアップを提供していきます。さらに、毎週火曜はレディースデーとして、できる限り女性スタッフ限定での対応を予定しています。立地のみならず、受け入れ体制もアクセス良好なクリニックをめざしています。まずはお気軽に足を運んでいただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万9500円~、内視鏡検査(健康診断と合わせて受診の場合)/1万9800円~

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