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唐澤 康太 院長の独自取材記事

からさわ歯科医院

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2023/10/23

唐澤康太院長 からさわ歯科医院 main

新潟駅南口から徒歩4分の「からさわ歯科医院」。2023年8月に同院を開業した唐澤康太院長は、新潟大学歯学部を卒業後、同大学医歯学総合病院で臨床を学んだ後、勤務医としてさまざまな地域で研鑽を積んできた。出身は群馬県だが、新潟への愛と情熱にあふれており「新潟が大好きで、この地域の人たちに歯科医師として貢献したいという気持ちが大きかったですね」と、開業の理由を真っすぐな瞳で語る。診療ではMTAセメントを用いた治療に力を入れており、極力神経を残すことで長く患者自身の歯で噛んでもらえるよう、懸命に取り組んでいる。患者に歯科診療を通して喜んでもらえることが何よりうれしいという、実直な人柄の唐澤院長に、開業までの経緯や診療時の心がけ、今後の展望など、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2023年9月13日)

大好きな新潟の地で、口腔内の健康に大きく貢献したい

開業して間もないですが、どういった患者さんが多く来院されていますか?

唐澤康太院長 からさわ歯科医院1

新潟市の中心部ということもあって、例えば詰め物一つ取っても、審美性の高い白い物を希望されるといったように、お口の見た目を気にされている患者さんが多いと感じます。また、痛いから来るというよりは、今よりもっときれいにしてほしいという、歯の健康や見た目に対する意識の高い方が多い印象です。ホームページをご覧になって「できるだけ歯を削らず神経を残してほしい」と来院される方も多いですね。年齢層としては幅広く、高校生からご高齢の方まで、男女問わずお越しいただいています。以前勤めていたクリニックは土日の診療をしていて、患者さんがたいへん喜んでくださっていたんです。その経験から、より多くの患者さんの役に立ちたいという想いもあって、当院も土日の診療も行っています。

開業の場所にこの地を選んだ理由は?

独立したいという気持ちが強かったので、良い所があれば開業したいと考えていました。そんな矢先に、知り合いの先生に居抜きでここが空いているということを教えてもらったんです。私自身ある程度修行を積んでいる状態でもありましたし、新潟駅から近く立地条件も良かったので、機会が回ってきたと感じて開業を決めました。出身の群馬に戻って修行をしていた時期もありましたが、新潟のほうが知り合いの先生や友人も多く、将来新潟で仕事をしたいという想いがずっとありました。ご飯もおいしいですし季節に合わせたスポーツもできて、新潟が好きなんです。今こうして新潟で開業できて、うれしいですね。

開業まではどういった経験を積んでこられたのですか?

唐澤康太院長 からさわ歯科医院2

新潟大学歯学部を卒業後、同大学の総合診療科に1年間勤務しました。大学に残ったほうが、しっかりと自分の学びたいことを学べると思ったんです。実際、その時の経験は大きかったですね。自分の力量不足で診療が進まない時もあったのですが、患者さんが良い方ばかりで、治療以外のいろいろなお話もさせていただいて、人生経験にもなりました。治療が終わると感謝してくださって、歯科医師って本当に良い仕事だなと、やりがいのある仕事だと心から感じられました。その後、群馬のクリニックに勤務し、再度新潟に戻って修行を積みました。新潟で勤めたクリニックは大きな医療法人でしたので、新潟県内のいろいろな地を回り、たいへん密な経験ができたと感じています。診療だけでなくスタッフの人間関係も含めて、とても勉強になりました。

一人ひとりに合った治療方針を患者と一緒に考える

診療時に心がけていることは?

唐澤康太院長 からさわ歯科医院3

一般的な治療を押しつけるのではなくて、患者さん一人ひとりに合った治療というものを患者さんと一緒に考えるようにしています。エックス線検査の写真やタブレット型端末で画像を見ていただきながら、わかりやすく丁寧に説明するよう心がけています。そして、患者さんとしっかりと会話をすることを大切にしています。当院は3ユニットと大きなクリニックではありませんが、歯科衛生士や受付のスタッフも常駐し、患者さんにきめ細かな配慮ができるよう体制を整えています。ベテランのスタッフが多く、それぞれしっかりと経験を積んでいます。私が逐一指示を出さなくても自分で考えて行動してくれるスタッフばかりなので、とても頼りにしています。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

私の父は若い頃歯科技工士をしていて、その影響から歯科という分野に早い段階で興味を持っていました。小学校6年生の頃には歯科医師になろうと決めていたんです。父は新潟県内にある歯科技工士の学校に通っていたんですが、父にゆかりのある新潟県に新潟大学があり、そこには歯学部があると知って、中学生の頃にはそこに通いたいと思っていました。また、父の勧めで歯列矯正を小学生の頃からしていたのですが、顎の骨自体をずらすような手術も受けたことがあります。矯正を始めた当初は、なぜやらなければならないんだろうと嫌々やっていたんですね。ですが、年を重ねると自分の歯並びが気になるようになって、受けて良かったと感謝の気持ちが芽生え、それもこの仕事を選ぶ後押しとなりました。勉強は大変でしたが、夢を実現できたことを誇りに思っています。

印象深い患者さんのエピソードはありますか?

唐澤康太院長 からさわ歯科医院4

大学生の時に臨床実習で関わった患者さんで、歯の根っこの治療から始めて土台を建てて、かぶせ物を作るという一通りの治療に携わりました。私自身まだ学生だったということもあって、その治療に多くの時間がかかってしまったんです。ですが、その患者さんは学生である私のことを「先生」と言って慕ってくださって、本当にうれしかったのを覚えています。治療が終わった後は達成感もあり、患者さんも喜んでくださいました。この時の感謝された経験は、自分がこれからどんな歯科医師になっていきたいかを見つめるきっかけにもなりましたし、開業した際には自分の思い描くクリニックをつくって、患者さんを丁寧に診ていきたいという想いを強くしました。

長く自分の歯で噛めるよう、神経は可能な限り残す

こちらで提供しているMTAセメントを用いた歯髄保存療法について、詳しく教えてください。

唐澤康太院長 からさわ歯科医院5

露出した神経にMTAセメントを用いて封鎖することによって、神経を保存することをめざす方法です。MTAセメントは封鎖性に優れているため、細菌の侵入、虫歯の再発を防ぐ効果が期待でき、歯の保存に有用だと考えています。しかし、すでに悪くなっている神経は取らなければならず、すべての症例に適用できるわけではありませんが、ズキズキとした痛みがなく無症状の場合は、適応となる可能性が高いです。神経を取ると歯が割れやすくなりますが、神経を残せば患者さん自身の歯で快適に食べることができますから、メリットとしては大きいです。自由診療ですが、患者さんにはしっかりと説明をして、選択肢の一つとして提示していますし、負担にならないよう費用にも配慮しています。

休日はどのように過ごされているのですか?

大学生時代に6年間バドミントン部に所属していたのですが、そこで知り合った先生と仲が良く、今でもその先生のつてで週に2回ほどバドミントンをしています。仲間と一緒に遊びに行くこともありますし、バドミントンのおかげでプライベートだけでなく、仕事でもご縁に恵まれているように感じます。歯学部の学生さんとも交流があるんですよ。たくさんの仲間に恵まれて大好きな人が増えたことで、新潟がさらに好きになって、この地域の方々に貢献したいという想いが一層強くなったんです。

今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

唐澤康太院長 からさわ歯科医院6

地域の皆さんに質の高い医療を提供していくためには、経営の安定が不可欠です。まずはしっかりと経営を軌道に乗せるということが第一の目標ですね。そしてそれが実現した際には、ここだけではなくて他の地にも分院を出して、医療法人として幅広い患者さんのお口の中の健康を保ちたいという目標があります。広く展開をして、新潟のさまざまな地域に貢献したいですね。また、神経を残すということは、歯の寿命にとっても大きなメリットがあります。MTAセメントを用いた歯髄保存療法を行っているクリニックは少ないので、神経を取るのではなく残すという選択肢も提示して、できるだけ多くの患者さんに受けていただきたいと思っています。困ったことがあったら、気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

MTAセメントを用いた歯髄保存療法/3万3000円~、かぶせ物/8万8000円~、詰め物/4万円~

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