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永田 裕紀 院長の独自取材記事

ながた歯科クリニック

(堺市中区/初芝駅)

最終更新日:2023/10/16

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック main

南海高野線・初芝駅より徒歩約8分の「ながた歯科クリニック」。シンプルなホワイト系の外観で、院内に入ると、自然光があふれる明るい空間が広がる。院長の永田裕紀先生は、やわらかな雰囲気と澄んだ瞳が印象的な先生だ。永田院長のもとには前勤務先の患者も訪れているという。自身に子どもが生まれたことをきっかけに小児歯科にもさらに関心が高まり、今後もより一層、幅広い診療をしていくつもりだと話す。話し方に丁寧で謙虚な人柄がにじむ永田院長に、診療にかける思いや今後の展望について、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年9月8日)

子どもから高齢者まで誰もが通いやすい歯科医院に

まずは、これまでの経歴や開院の経緯を教えてください。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック1

大学病院で5年間働いた後、堺市にある吉田歯科医院で勤務しました。そこでの勤務は5年間と最初から決まっていたので、その後どうしようかなと考えていたんです。私の父が河内長野市で歯科医院を開業しており、もともと継ぐつもりでいたのですが、父が「まだあと10年はやる」とのことだったので、それならと開業を決意しました。地域としては、堺エリアと決めていましたね。前の勤務先の院長と話をして「堺なら、立地的に今担当している患者さんも来てくれるだろう」と言ってくれまして。この立地を選んだ理由は正直なところ、直感です。いろいろな場所を探して見学にも行ったのですが、最後に来たのがここで。雰囲気や視認性も見つつ、フィーリングで決めました。外観もできるだけ入りやすい、親しみやすい雰囲気を業者さんにお願いしました。明るく見えるような看板のライトやロゴマークは私のアイデアです。

機器や院内の設計など、ハード面もこだわっているのだとか。

はい。安心して来ていただけるよう、滅菌や感染症対策には特に力を入れました。滅菌器は周囲の先生にも相談して質の良いものを入れたのと、滅菌済みの器具を入れたパックは患者さんをお通ししてから開封しています。先進の機器の導入だけでなく、扱う側の意識を高く持つことが大事だなと思っています。また、どなたでも気兼ねなく受診してほしいという思いから、院内はベビーカーや車いすのまま診療室へ入れる、大きめの造りにしました。診療室も使い分けていて、完全個室はベビーカーや子ども連れのママさんに気兼ねなく診療を受けていただくために使っています。車いすから診療のチェアへの移動が困難な場合は、車いすのままでの治療にも対応しています。

先生は特にかぶせ物や入れ歯の治療が得意分野なんだとか。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック2

大学病院で補綴歯科を専攻していたので、入れ歯も自分で作れる分、歯科技工士さんとのやりとりもスムーズです。また、大学病院は開業医から紹介されてきた難しい症例の患者さんも多かったので、さまざまなケースに対応できます。補綴歯科を専門に選んだのも、もともと実家を継ぐ予定でいたからなんです。河内長野市は高齢者が多くて、入れ歯が作れたほうがいいだろうと思って。口の中の状態や残っている歯も人それぞれなので、入れ歯の設計は奥深いですね。開院してからはありがたいことにお子さまから年配の方まで本当に幅広い層の患者さんに来ていただけています。ホームページを見て来てくれる方も多いですね。相談も本当にいろいろですが、メンテナンスのために通院される方が多いです。以前の勤務先で担当していた患者さんが、当院に治療しに来てくれることもあります。

尊敬する先輩歯科医師から学んだ「接遇」を大切に診療

どうして歯科の道に進もうと決意されたのでしょうか。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック3

やはり歯科医師である父の影響が大きいです。小学生のときに転んで前歯をぶつけて、その治療を父にしてもらったことがすごく記憶に残っていて。それが歯科医師をめざすきっかけになったと思います。細かい作業が好きなので、歯科医師以外の職業でいえば、美容師さんや工学的なものを扱う仕事に惹かれた時期もありました。また、歯科医師になってから影響を受けた人でいうと、勤務していた吉田歯科医院の院長の存在も非常に大きいです。大学病院で入れ歯を主に学んでいたので、そこはすぐに任せてもらいましたが、外科処置やインプラント治療など、その当時足りていなかった部分を隣について指導していただきました。治療や技術的な部分はもちろん、患者さんに向き合う姿勢やわかりやすい説明、できるだけ患者さんの要望を聞くという「接遇」の面を特に学びましたね。

診療を行う上で大事にされていることは何ですか?

良いことも悪いこともしっかりと説明することです。説明ではできるだけ専門用語を使わず、かみ砕いてお話しするよう意識しています。パソコンで説明用のアニメーションを見てもらいながら話すなど、ツールも活用しています。また、治療方針で大事にしているのは、自分の考えを突き通すのではなく、できるだけ患者さんの希望に沿うこと。歯科医師の視点では歯を抜かないといけないと判断する症例でも、残したいと思っている人にはメリット・デメリットをきちんと話した上で、できるところまで気持ちに沿って治療しています。カウンセリングの段階で患者さんとしっかり話し合い、なんでも相談してもらえる歯科医院にしたいです。

スタッフも、温かく患者思いなメンバーがそろっているそうですね。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック4

スタッフの採用にあたっては、みんなで仲良くできる雰囲気のある人がいいなと考えていました。なので面接の際、喋ったときの雰囲気を重視していましたね。あとは「お年寄りと話すのが好き」「子どもが好き」といった「好き」な気持ちがベースにある人がいいと思っています。私は人との接し方をとても大事にしているので、院内の雰囲気を良くするためにスタッフともたくさん会話しますし、みんなが楽しく働けるような環境づくりをしたいです。そういう雰囲気が患者さんにも伝わると思うので。現在は歯科衛生士が3人、助手1人という構成です。妻も歯科衛生士として一緒に働いているので、歯科衛生士目線で、今まで私の立場では見えていなかったことをアドバイスしてくれるので助かっています。歯科医師、歯科衛生士の両方の目線を持てるようになったのは良かった点です。

小児歯科にも注力し、家族代々通える歯科医院をめざす

小児の咬合誘導や口腔筋機能療法など、小児歯科にも今後取り組まれる予定だとか。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック5

息子が生まれたことによって、小児歯科に興味を持つようになりました。マウスピース型装置を用いた矯正は、基本的に高校生以上を対象としていますが、もっと小さい子の口周りの筋肉や舌を鍛えるために咬合誘導装置を活用したいと考えています。咬合誘導によって歯並びが適切に並ぶ口腔内に導き、大がかりな矯正を回避することがめざせるのは、親御さんにとっても助かると思います。矯正ありきではない、その前からアプローチするという点に惹かれましたね。今はセミナーに参加したり、自身で勉強したりしながら知識を深めているところです。

どんな悩みを持つ方に受診してほしいですか?

入れ歯を作ったけど合わない、噛み合わせに違和感がある、歯をぶつけたときの外傷の対処など、とにかく何でも相談しに来てほしいです。ほかの歯科医院で治療をしたけれど違和感がある、なかなか治療に対応できる歯科医院が見つからないという方にも来ていただきたいです。そういった方の相談に乗り、前向きな気持ちで治療していこうと思っていただけたらうれしいです。難しい症例は父や吉田歯科医院の院長にも相談できますし、どちらもここから近いので連携して対応できればと思います。今、ありがたいことに多くの方に来ていただいていますが、このまま通い続けていただけるような歯科医院づくりをして、正しい知識を持った患者さんを増やしていけたらいいなと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

永田裕紀院長 ながた歯科クリニック6

とにかくどなたにも来ていただけるとうれしいです。気軽に入ってきていただきたいですし、「困ったときは、ここに行けば安心」という存在になれたらと思っています。私自身も敷居が高そうな雰囲気のところには行きにくいと思うタイプなので、外観も含めて気軽に入りやすい歯科医院にしたつもりです。現在も小さなお子さま連れの患者さんに来ていただけますが、その子が成長して大人になって、その子どもまで通ってきてくれるような、長くお付き合いができる歯科医院にしたいです。気になることがあればいつでも対応するので、気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正(高校生以上)/4万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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