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細川 泰三 院長の独自取材記事

鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2023/09/29

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック main

JR鹿児島本線・鹿児島中央駅西口に直結するビル3階に新規開院した「鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック」。利便性の良さから幅広い年代が訪れていると穏やかな表情で話す細川泰三院長は、抗がん剤の研究や新薬の開発など薬剤師として社会経験を経た後医師になった。そのため、消化器疾患のエキスパートでありながら、薬剤師としての視点を生かせることも強み。内視鏡検査で胃がんや大腸がんなどの早期発見に注力する一方で、内科検診や生活習慣病の診断・治療も実施し、さまざまな角度から医療の早期介入と症状改善をめざす。「消化管がんで亡くなる人を一人でも減らしたい」という想いから開院に至ったと、真っすぐなまなざしで話す細川院長。その地域医療にかける情熱、そして一人の医師としての真摯な姿にふれてきた。

(取材日2023年8月18日)

薬剤師として従事した後に医師をめざし再受験

幼少期は愛媛県松山市で過ごされたそうですね。

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック1

ええ、父親の仕事の都合で小学校の頃に引っ越しまして、そこから愛媛県松山市で過ごしました。子どもの頃の記憶といえば、友達と野球をしたりと、外で遊ぶのがわりと好きな子だったと思います。医師になった方の多くは、小学生の頃から塾に通い、進学校に入学、そして医学部へ進学されるケースがほとんどで、それは今も同じではないでしょうか。そのような中、私の場合は高校卒業後に医学部に進んだのではなく、化学が好きだったことから薬学部に進みました。そして薬剤師免許を取得後は大学院に進み、抗がん剤に関する薬物動態学の基礎研究を行った後、製薬会社に入社しました。新薬開発に関わる仕事だったので、実際に治療をしている医師に意見を求めることが多く、直接患者さんと向き合い治療をされている医師を見ているうちに、自分も間接的ではなく、直接患者さんの治療に携わりたいという想いが強くなっていきました。

では、そこから医師の道をめざすことに?

はい、医学部への再受験を決意しました。家族や友人、相談したすべての人から猛反対されました。しかし、当時の私は一度の人生を後悔なく過ごしたいという想いが強く、1年間という期限つきで受験勉強を開始しました。とにかく勉強に打ち込みました。寝食以外の時間を勉強に費やした結果、鹿児島大学医学部に合格できました。大学では、現役の若い同級生や先輩たちが私の年齢を気にせず接してくれたことに救われました。学生だけでなく、鹿児島は穏やかで優しい人が多く、非常に充実した2度目の学生生活を送ることができました。

大学ご卒業後はどのようにキャリアを積まれたのですか?

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック2

私は再受験で医師になったので、現役で医師になった同級生たちとは約10年の差があります。その差を埋めるべく、できる限り最短で医師としてのスキルを身につけなければという一心でした。消化器内科医としての知識を学ぶだけでなく、内科全般の幅広い知識を得るために三次救急病院である飯塚病院に入職しました。地域の要となる救急病院だったので、数多くの内科疾患の患者さんを診ながら、非常に多くの内視鏡検査も経験できました。毎晩のように吐血などで救急搬送される患者さんが絶えませんでしたし、とにかく多くの症例の経験を積むことができました。その後は、北九州市立医療センター、福岡東医療センターといった九州大学第三内科(現:病態制御内科学)の関連病院で研鑽を重ね、数多くの胃がんや大腸がんなど消化管がんの患者さんの治療を経験しました。

消化管がんを早期発見すべく思い入れのある地で開院

数ある診療科の中で消化器内科を選択されたのは、どのような理由からだったのでしょう。

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック3

消化器内科は、早期消化管がんに対する内視鏡手術といった外科的な治療と進行がんに対する抗がん剤治療といった内科的な治療に携われるのが魅力的と感じました。また、日本人は消化管がんの死亡率が高く、微力ながら貢献したいと思ったことも選択理由です。消化器内科医は、早期発見・早期治療でがんの根治が期待できる患者さんと、残念ながらステージ4で根治が難しい患者さんの両極面の患者さんを日々、目の当たりにします。腹水がたまり苦しむ末期がんの患者さんを前に、ただ対症療法しかできない自分の無力さに日々悔しい思いをしてきました。しかし、早期発見・早期治療できれば根治が望める。ならば、自分は病気を早期発見することに力を注ぐ医師でありたいと思ったんです。

その想いが開院へとつながったのですね。

私が救えなかった進行消化管がんの患者さんの多くは、がんが見つかるまで内視鏡検査を一度も受けたことがなかったり、数年間検査から足が遠のいていた方でした。一方、内視鏡手術を担当した早期消化管がんの患者さんは、自覚症状もなく、たまたま受けた検診や定期検査で偶然発見された方がほとんどでした。定期的な検査が大事だとわかっていても、症状もなく大きな病院に行くのはハードルが高いと感じる方も多いと思うんです。そのハードルを下げられるのはクリニックだと。利便性が良く、受診しやすい場所であることも検診率の向上につながると考え、駅と直結したこの場所に決めました。それと、鹿児島に恩返ししたいという想いも。現役ではない私を受け入れてくれた鹿児島大学には感謝しかありません。鹿児島から消化管がんで亡くなる人をゼロにしたいと、この地での開院に至りました。

まだ開院されて間もないですが、どのような主訴で来院される方が多いですか?

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック4

20代から30代の若い世代、40代以降のビジネスパーソンや高齢者まで、とにかく幅広い年齢層の方が来院されます。症状は胃痛、胸やけ、食欲がない、吐き気が続く、あと便秘、下痢、血便など。そのほか健康診断で異常があったからと来院される方もいます。20代の方も多く来られるのは、やはり立地も大きく関係していると思います。利便性の高さから若い方の検診率が上がるのはとても意味のあること。なぜなら、若いからといって胃がん・大腸がんにならないわけではありません。特に若い方は進行が早く、気づいたら手術ができない状態だったという方もいらっしゃいます。年代問わず、既往歴のあるご家族がおられる方も積極的に検診を受けてほしいです。

検査時に発見した大腸ポリープの日帰り手術にも対応

内視鏡検査において、さまざまな配慮をされているそうですね。

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック5

内視鏡検査に対するネガティブなイメージが検診から足が遠のく大きな要因だと思います。そのイメージを払拭するため、希望者には鎮静剤を使用した内視鏡検査を実施しています。恐怖心が強い方などは希望される場合が多いですね。胃の内視鏡に関しては、ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無で胃がんになるリスクが大きく変わります。感染していたとしても、除菌治療を行い定期的な検査を行うことで胃がん予防が期待できます。嘔吐反射が強い方には鼻からの経鼻内視鏡検査も可能です。寝たまま移動できるベッドを採用し、検査後は検査室からリカバリールームまで寝たまま移動可能にし、患者さんの負担軽減に努めています。また、大腸内視鏡検査は、下剤を飲む前処置に抵抗がある方が少なくありません。そのため患者さんにより適した下剤を処方できるよう、6種類の下剤を備えたり、スタッフの声がけや対応なども含め、さまざまな配慮を心がけています。

ポリープの日帰り手術も実施されているとお聞きしました。

検査時に大腸ポリープが見つかる場合がよくあります。その多くは良性のポリープですが、将来的にがん化する可能性があるため、切除することを強く推奨しています。当院でポリープが見つかった場合は、事前の説明で切除を希望されている方で、切除が可能と判断した場合のみ、日帰り手術を実施します。基礎疾患のある方やポリープの大きさなど、日帰り手術が難しい症例に関しては、適した機関をご紹介します。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

細川泰三院長 鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック6

一番重要なのは「病気にかからない健康な体づくり」。病気になってから気をつける方は多いと思いますが、病気にならないように気をつけることが最も大切であることをお伝えしたいです。万が一病気になっても早期発見できれば、胃がんも大腸がんも治すことが望める時代になりました。症状がない初期の段階で見つけるためには、定期的な検査を受けることが重要です。当院では内視鏡検査のほかにも健康診断や人間ドック、生活習慣病などの一般内科診療も行っています。検査を受けてみようかなと思った時がタイミングです。駅から直結した利便性の高い場所ですので、お気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【人間ドックプラン】
・胃カメラ単独プラン 1万6500円(税込)
・大腸カメラ単独プラン 2万7500円(税込)
・同日胃大腸カメラプラン 3万8500円(税込)
・法定健診・雇い入れ時健診適合プラン 8800円(税込)
・メタボ健診適合プラン 8800円(税込)
・スタンダードプラン 3万3000円(税込)
・消化器フルプラン 5万5000円(税込)

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