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大原 靖仁 院長の独自取材記事

仁さくらクリニック

(名古屋市瑞穂区/瑞穂運動場西駅)

最終更新日:2024/03/07

大原靖仁院長 仁さくらクリニック main

瑞穂運動場西駅から徒歩3分の場所にある「仁さくらクリニック」は2023年6月に新規開院したクリニックだ。消化器内科を専門とする大原院長が、地域住民の健康面全般を管理する人生のサポート役をめざし日々の診療にあたる。院内は落ち着いて過ごせるよう温かみのある雰囲気の設計となっており、内視鏡検査の前処置室も個室が2つ設けられ、内視鏡検査室も広々としている。大原院長に、クリニックのコンセプトや特徴、日々心がけていること、地域への想いについて詳しく聞いた。

(取材日2023年11月1日)

地域の健康を管理し、人生のサポートを行うクリニック

とてもきれいな院内ですね。インテリアや設備のこだわった点を教えてください。

大原靖仁院長 仁さくらクリニック1

来院された患者さんに落ち着いて診療を受けていただけるよう、温かみのある雰囲気を大切にしました。グレーと茶色を基調に、ホテルのロビーのようなイメージをめざしています。内視鏡検査を受けていただく際にも圧迫感のないよう、内視鏡検査室も広めに取っています。それから大腸内視鏡検査の前処置室もプライバシーに配慮した空間になっていて、前処置剤を飲む場所、トイレ、テレビのある部屋を完全個室で2部屋用意しています。内視鏡検査専門ではない内科のクリニックで個室があるのは珍しく、家で飲む必要がないので負担が少ないとご好評いただいています。

こちらのクリニックのコンセプトについて教えてください。

お子さんからご高齢の方まで全世代の地域の患者さんの不安や心配などに最後まで寄り添えるクリニックをめざして開業をしました。日本内科学会総合内科専門医として急な体調不良、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、頭痛、アレルギー疾患など内科全般、幅広い患者さんの悩みに対して対応しております。中でも、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の治療に関しては多くの経験を積んでいるので、ぜひ頼っていただきたいですね。私の専門である消化器内科や内視鏡検査にも、もちろん注力しています。また、最期まで寄り添いたいという想いから通院が困難な患者さんに対する往診も行っています。さまざまな悩みをきっかけに当院にお越しいただき、かかりつけ医としてその患者さんの最期までサポートできるようにすることが理想的だと考えています。

予防医療にも注力されていると伺いました。

大原靖仁院長 仁さくらクリニック2

はい。やはり、体に大きな異変が出る前に早期的に検査を行い早い段階で原因を見つけることが大切だと考えています。臨床検査技師が在籍しており、消化器系の検査以外でもほとんどの検査に対応できるのが当院の特徴です。患者さんからは検査を行うと伝えると「どこで受ければいいのですか?」と聞かれ、今ここでできますよと言うと驚かれることもあります。一つのクリニックで完結できることは患者さんの負担の軽減にもつながりますし、メリットが大きいと思います。他にも、さまざまな感染症に対する予防接種も行っています。自分の健康状態が気になる、体の調子がいつもと少し違うなど思い立った時は遠慮せずにご相談いただけるとうれしいです。検査して何もないことがわかるのが一番ですからね。

消化器内科の専門性を生かし苦痛の少ない内視鏡検査を

内視鏡検査をする上でのこだわりや工夫などはありますか?

大原靖仁院長 仁さくらクリニック3

「できるだけ苦痛がない検査」を当然のことと考えています。大腸内視鏡検査は、世間ではつらい検査というイメージがあると思いますが、原因の一つに検査後おなかが張ったままの状態になりやすいということが挙げられます。適切な検査のために大腸に空気を入れて観察することは必須なのですが、当クリニックでは代わりに炭酸ガスを使用します。空気だと体に吸収されにくいため、おなかが張ったままの状態になりやすいんです。しかし炭酸ガスであれば体内に吸収されやすいため、終わった後に苦しさを感じにくくなるのです。胃の内視鏡検査は、ご希望があれば横になった状態で検査を受けていただけます。検査は「苦しそう」と思って避ける方が多いですが、少しでもハードルを下げるために苦痛の少ない検査に努めていますので、多くの方に受けに来ていただけたらうれしいです。

実際に内視鏡検査を受ける患者さんはいらっしゃいますか? また、受けるきっかけなども教えてください。

はい。開業前に勤務していた病院の患者さんもいますが、新規で内視鏡検査を希望して来院される方も多いです。年齢層は40代〜90代まで満遍なくいらっしゃいますね。内視鏡検査を受ける方は、検査を目的で来られる方、おなかの調子が悪いと来院され、検査を検討される方が半々くらいです。受診のきっかけの目安としては、おなかが張るが胃なのか腸なのかがわからない場合や、便通の悪さからくる不快感、胃腸の調子が良くないと感じるとき、軽い症状でも気軽に来院していただけたらと思います。原因を調べ、治療につなげるために、内視鏡でおなかの中を見るのも一つの方法です。

消化器でいうと「便秘はよくあること」と放置している人も多いと思います。

大原靖仁院長 仁さくらクリニック4

便秘とは「本来なら体外に排出すべき糞(ふん)便を、十分量かつ快適に排出できない状態」を定義としていますが、3日以上お通じがない状態を目安にしても良いでしょう。勤務医時代には便秘で手術になる患者さんも多く診てきました。便秘で手術になるなんて皆さんなるべく避けたいと思います。便秘自体よくあることだと軽く考えられがちですし、間違った情報を取り入れてしまうと、どんどん悪化してしまいます。リハビリテーションと同じで毎日排便を上手にするようにすることで癖がつき改善していくことが期待できるので、当クリニックでは薬と排便の習慣づけで改善を図っていきます。「腸活」という言葉が流行していますが、その正しい知識を患者さんにお伝えするイメージですね。腸活をもっと身近に感じてもらい、正しい知識を身につけてもらうことが大切だと考えています。自分事に落とし込んでほしいと思って、丁寧な説明を心がけて診療しています。

患者が本音で話せるコミュニケーションを大切にする

日々の診療で意識されていることを教えてください。

大原靖仁院長 仁さくらクリニック5

病気だけでなく、生活環境や性格などを含めたトータルで、患者さん一人ひとりのライフスタイルに向き合うことを心がけています。例えば、朝昼晩3回飲む必要がある薬だとしても、夜飲み忘れてしまうタイプの性格であれば、夜は避けて1回でいいような薬を選ぶなど配慮しています。ですから、飲み忘れてしまったら正直に伝えてほしいですね(笑)。性格以外には職種も考慮します。夜型の仕事をしている方で朝に食事をしないこともある場合は、夜メインの薬にし、お昼には飲まなくていいような処方にするなど工夫し、個人個人に合わせた診療を心がけています。

診療のモットーは何ですか?

患者さんが話しやすい雰囲気をつくり、しっかり話を聞くことです。本音をポロッとこぼしてくれるのが理想ですね。そのためにはたくさんコミュニケーションを取ることが大切だなと感じています。普段の診療の中でも、患者さんの置かれている状況が把握できるよう、病状の説明だけでなく、日常会話もするようにしています。初診の際は特に、病状は把握できるが患者さんの背景がわからない状態ですからね。診察の短い時間の中で患者さんに打ち解けてもらうために、前から知っているようなフランクな雰囲気で話すように心がけています。そうすることで、病状以外の相談も受けることもありますね。遠慮せずに本音で話せる関係性になれると良いですね。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

大原靖仁院長 仁さくらクリニック6

「患者さんを入院させない、健康寿命を延ばす」という思いを持って、自分のやれる限界までやっていきたいですね。生涯自分で救える患者さんの数には限界があると思うのですが、それが地元の人であってくれたらうれしいです。当院はスタッフのチームワークの良さも自慢の一つです。一人でも多くの患者さんに来て良かったと満足していただけるよう、クリニックのメンバー全員で地域の皆さんをサポートしていきます。また、病気の予防、早期発見に力を入れており、さまざまな検査ができるように体制を整えております。少しでも不安な症状があればぜひ来院していただけたらと思います。

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