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金塚 陽一 院長の独自取材記事

片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック

(横浜市神奈川区/片倉町駅)

最終更新日:2024/04/23

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック main

片倉町駅から徒歩5分ほどの場所にある「片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック」は、20年近くにわたって脳神経内科を専門とする医師として数々の症例を診てきた金塚陽一院長が開業したクリニックだ。MRIやCTなどの先進の機器も導入し、脳卒中や腫瘍などのさまざまな疾患の早期発見に努めている。「専門性の高い領域ですが、一人ひとりの幸せのために何ができるのか、それを考えるのが脳神経内科の役割です」と優しく語る院長に、開業の経緯やクリニック名の由来、そして患者への深い愛情などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年6月16日)

脳神経という専門性の高い疾患を、地域で診れる場所に

脳神経内科ではどんな症状の相談・治療ができるのでしょうか?

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック1

片頭痛や緊張型頭痛といった頭痛、めまいなどの日常的なお悩みのほか、ろれつが回らない、歩きにくいなど脳卒中などの前兆に対する検査にも対応します。また体が動かしにくくなったり、震えが出たりするなどの運動機能に関わる疾患であるパーキンソン病、意識がなくなるてんかん、そして認知症も脳神経内科の担当です。頭から手足の指先までの神経に関わることすべてに対応する科なので、本当に対応できることは多いんです。さらに重要な役割であるのが、脳卒中などの病気で入院された患者さんの退院後の生活をどうしていくかを、患者さん、ご家族、そしてソーシャルワーカーやリハビリテーション担当者などと一緒に考えていくこと。社会的な支援制度を適切に取り入れながら生活のサポートをしていくのも、脳神経内科の医師の大切な仕事であり、最大のやりがいにつながるとも言えます。

横浜市立市民病院でも勤務されていますね。

開業した現在も水曜の午後には、長く勤務した横浜市立市民病院で外来を続けています。高校生の頃にてんかんを発症し、治療しながら進学、就職された方、脳卒中で搬送され、命はとりとめたものの昏睡状態のままだった方、リハビリなどを経てご自宅に戻られた方など、本当にさまざまな方を診てきました。そこで思ったことの一つに、この横浜エリアには、脳神経の疾患を専門で診てくださるクリニックが少ないということ。だから患者さんも市民病院などの総合病院に行くことになるのだと。自分自身もこの地域の医師であることを踏まえ、かかりつけ医として開業することで市民病院などの負担を減らすことにつながるのでは、と考えました。

それほどに患者さんが多いのですね。

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック2

はい。パーキンソン病などの専門的な治療が必要な方が毎回大きな総合病院に行くのは、患者さん自身のご負担にもなります。また、前述したように救急で搬送されてきたたくさんの方を診て、その中には不幸にも亡くなった方もいましたし、まひなどの後遺症のために生活ががらりと変わった方もいました。その中で、まずは脳の大きな疾患を予防するように努めていくことが大事だと考えるようになりました。それができるのは、気軽に足を運べる地域のクリニックなのだと思います。

脳ドックなどを活用し、脳疾患を起こさないことが大事

脳卒中などにならないために、どのような診療を行うのでしょうか?

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック3

生活習慣病は脳疾患の大きなリスクファクターですから、その治療と考えると良いでしょう。糖尿病や高血圧の治療のほか、禁煙の治療、睡眠時無呼吸症候群の治療などにも対応しています。同時に脳や頸動脈などの検査も非常に重要です。当院では先進のMRIやCT、エコー検査などを導入し、脳ドックにもかなり注力しています。脳ドックは脳梗塞・脳出血などの脳卒中、脳腫瘍、眼窩内腫瘍の有無、脳動脈の閉塞や狭窄、アルツハイマー型認知症にみられる脳萎縮の有無などを確認するために有用です。40歳になり、かつ喫煙習慣や不整脈などがある方、ご親族に脳卒中・脳腫瘍などの疾患があった方は、ぜひ脳ドックを受けてほしいと強く思います。そうして今の自分の状態を知り、どう生活していくといいのかと“予防”を意識する。これが長く健康でいられるための大きな分岐点になるのだと考えます。

MRIは閉所恐怖症の方にとっては受けにくい検査なのではないかと感じます。

問診の段階でしっかり確認しますし、当院が導入したMRIは、診察に必要な箇所に絞れば5〜6分で撮影が終わります。以前、20分ほどかかっていたことに比べれば格段に短いでしょうし、それでも怖いという方に無理強いはしません。音が気になる方は耳栓をする、ヘッドホンで曲を聴くことも可能です。できるだけ患者さんの負担がないようMRI、CTなどの検査を進めていくので、不安点は何でもご相談ください。また読影においては外部機関と連携し、放射線科の読影専門の医師との迅速なダブルチェック体制を整えています。私からは検査後すぐに結果をお伝えしますし、翌日読影の先生から届く結果の中に、臨床上重要な新たな情報があれば、私から電話などで連絡します。

血液検査の結果はスマホのアプリでも見られるそうですね。

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック4

はい。採血の結果を患者さんと共有できるアプリを導入しています。お薬手帳でもスマホアプリを使う方が増えていますが、それに血液検査の結果も一緒に入れられる、と考えるとイメージしやすいかと思います。いつでも気軽に患者さんが見返せますし、治療を続けている間の血液検査の推移なども確認でき、数値が良くなっているかどうかなども実感しやすいと思います。それに、ほかの科のクリニックなどに行った時、もしくは引っ越し先の新しいクリニックでの説明にも使えますし、そちらの先生から私への問い合わせもしやすくなるという点でも、非常に有用性の高いアプリだと思いますよ。

医療という“明かり”で、社会と患者をつないでいく

クリニック名の「あかり」にはどのような意味が込められているのでしょう?

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック5

人間は誰しも幸せになるために生まれてきた、私はそう思っています。一方で前述したように、幸せとは言い難い人生になってしまった方もおられます。特に神経内科の疾患は治療だけではなく、その先にある社会復帰も視野に入れる必要があります。医療関係者やご家族と話し合い、必要に応じて介護保険や指定難病制度なども取り入れながら、ご本人、そしてご家族の過度な負担を軽減していきます。また認知症と言ってもアルツハイマー型認知症なのか、血管性認知症なのか、原因によって治療も症状も異なります。できる限り難しい医学用語は使わずに、皆さんがイメージしやすい、わかりやすい説明を心がけていますので、何でも遠慮なく質問してください。疾患の大小にかかわらず皆さんを優しく照らす明かりのような存在でありたい、その思いがクリニック名の「あかり」に込められています。

脳神経内科の魅力は何でしょうか。

以前、だんだんと体が動きにくくなり、しかし原因が長年わからないことで「自分の心が病んでしまっているせいなのでは?」とまで思い詰めていた患者さんがいました。検査をしたところ脊髄腫瘍とわかり、すぐに手術することになった例がありました。原因も対処法もわかって良かったと、ご本人もご家族もほっとして手術に臨まれる姿を見て私もうれしくなりました。私にとって脳神経内科の大きな魅力は、こうした心の交流だと考えています。例えば前述したてんかんの場合、車の免許を取るためにはどうしたらいいかなどを話し合うこともあります。疾患の治療だけではなく、それに付随する患者さんのお悩みにどう応えていくかを考えるのが好きな私にとって、脳神経内科は合っていると思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

金塚陽一院長 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック6

待ち時間の長い大きな病院に行くのはちょっと……と思いつつも、めまいや頭痛の症状が気になっている方、今の自分の状態を詳しく知りたい方、また耳鼻咽喉科などのほかのクリニックから検査をお願いされた方など、どんな方も受け入れていますし、地域の先生方とも連携しながら患者さんの健康を守っていきたいと強く思っています。私自身とても話し好きですし、ざっくばらんな雰囲気でありつつも、表面化していないものもしっかりと見つけていきます。「何でも話せる、地域の脳神経のかかりつけ医」として皆さんの幸せをサポートしていきます。ぜひ一緒にお一人お一人の“幸せの形”を見つけていきましょう。それこそが私自身の幸せです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万5300円~

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