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横田 将 院長の独自取材記事

ふくろう内科クリニック

(日野市/豊田駅)

最終更新日:2024/03/11

横田将院長 ふくろう内科クリニック main

JR中央線豊田駅より徒歩9分の場所にある「ふくろう内科クリニック」。クリニックの入り口には愛らしいふくろうのイラストが描かれ、待合室も広めの造りでリラックスできる雰囲気だ。穏やかで優しい口調が印象的な院長の横田将先生は、これまで多数の内視鏡検査や消化器疾患の治療に携わってきたその道のスペシャリストだ。患者のおなかの健康を守りたいという思いを掲げ、がんの早期発見と健康増進を2本柱にし、幅広い内科診療を提供している。「病気だけにフォーカスするのではなく、患者さん自身をしっかり診ていきたいんです」と、話す横田先生に、取材では開業のきっかけや同院の内視鏡検査の特徴、診療する上で大事にしていることなど幅広く聞いた。

(取材日2024年2月13日)

おなかの疾患を中心に幅広い内科診療を提供

このエリアに開業されたきっかけから伺えますか。

横田将院長 ふくろう内科クリニック1

大学卒業後、東海大学医学部付属八王子病院の消化器内科に在籍していたのですが、日々おなかの病気を診てほしいという患者さんがたくさんいらっしゃっていたんです。その時におなかの症状で困っている方がこんなにもいるのだと気づかされました。ひと口におなかといっても範囲が広いので、皆さんどこで診てもらえば良いのかわからず、来ているという方も多かった印象です。本来クリニックが窓口になってそういった疾患に対応できればもっと患者さんと病院側両方の負担が減るのではないかと思い、開業を決意しました。また、クリニックの名前に使用しているふくろうは、昔から「不苦労(苦労しない)」や「福老(幸せに年をとる)」など健康の象徴として知られてきたこともあり、クリニックの名前に入れました。

開業の際にこだわったポイントがあれば教えてください。

清潔で快適な環境を提供し、患者さんの安全と健康を最優先に考えました。新型コロナウイルス感染症の流行を経ての開業でしたので、発熱者専用の外来も設けるため、院内には発熱者専用の待合室も設置しました。普通の待合室とは別に5人くらい待機できる場所を確保しています。感染が拡大した時に、クリニックの状況によっては、熱のある方は診られないと断っているところもあったかと思います。私は自分が開業した際には、普段いらっしゃっている患者さんを熱があるから断るというのがどうしても嫌だったんです。どんな疾患でもあっても、責任を持って対応したいという思いがありましたので、発熱者専用の待合室を作りました。発熱の患者さんは今でもコンスタントにお越しいただいております。特に時間帯を分けることなく、熱のない患者さんとの合間に診るかたちをとっています。

クリニックにはどのような患者さんが多くいらっしゃいますか。

横田将院長 ふくろう内科クリニック2

胃が痛い、おなかの調子が悪いというご相談でいらっしゃる方が多いですね。あとは健康診断で肝機能障害の数値が悪かった、便検査の便潜血で引っかかってしまった、バリウムを行ったところ再検査になったという方もいらっしゃいます。感染症の流行も波がありますので、熱が出てしまったから診てほしいという方も多いです。年齢層としては地域柄もあってか、高校生から高齢の方まで幅広くいらっしゃっていただいています。一番上ですと90歳近い方もいらっしゃっていますよ。

苦痛に配慮し、手技を生かした内視鏡検査

クリニックのコンセプトとして掲げていることはありますか。

横田将院長 ふくろう内科クリニック3

「患者さんのおなかの健康を守ります」というコンセプトのもと、おなかの疾患はすべて診るようにしています。消化器内科では、胃腸の病気に特化した診療を行い、胃炎や胃潰瘍、消化性潰瘍などの症状に対して適切な診断と治療の提供に努めています。また、内科診療では、一般的な疾患から複雑な症状まで包括的に対応しています。風邪や感染症などの急性疾患から、糖尿病や高血圧症などの慢性疾患まで、幅広い症状を診療していますよ。内視鏡検査や超音波検査によるがんの早期発見、健康寿命の増進を2本柱に掲げています。

内視鏡検査に力を入れているそうですね。

はい。内視鏡検査は、消化器疾患の早期発見と適切な診断において非常に重要な役割を果たします。苦痛をできるだけ感じさせないよう、患者さん一人ひとりに合った検査方法をご提案させていただきます。検査では、胃がん、大腸がん、食道がんといった消化器がんをメインに診療します。例えば、物が飲み込みにくいということで検査をしたら食道がんが見つかったり、排便時に血が出る、腹痛があるということから検査をしたら大腸がんが見つかったりすることも考えられます。消化器がんに関しては、症状が出る頃には既に進行していることも多いので、検査での早期発見・早期治療が重要になってきます。内視鏡検査以外に、超音波の検査では肝臓や胆のう、胆管、すい臓などが診療できますので、そこで疾患の発見につながることも考えられます。

内視鏡検査においてのこだわりがあれば教えてください。

横田将院長 ふくろう内科クリニック4

当院では、初めて内視鏡検査を受ける方や、以前検査でつらい思いをされた方が内視鏡検査を嫌いにならないよう、安全性に配慮し丁寧な検査を心がけています。患者さんの健康を第一に考え、先進の医療機器を導入し高品質な医療サービスを提供することに努めています。また患者さんのニーズに応じて鎮静剤も使用できます。内視鏡検査は、消化器疾患の早期発見や治療に非常に有用ですが、一部の患者さんにとっては不快感を伴うでしょう。鎮静剤を使用することで、検査時の負担を軽減し、安心して受診していただけるのではないかと思います。医師にとっても、落ち着いて患者さんに検査を受けていただくことで、消化管の動きも抑えられ、より細部に至るまで検査が可能になることも望めます。あとは私自身、10年以上内視鏡検査に携わっていますので手技のところは自信を持っておりますので、安心してお任せください。

がんの早期発見に注力し、健康寿命の延伸に貢献

診療する上で大事にしていることを教えてください。

横田将院長 ふくろう内科クリニック5

多くの医師は診療する際に、病気を診ることにフォーカスしがちだと思うんですが、やはり患者さん自身をしっかり診るということは大事にしています。実は祖母も医師なのですが、それを昔からずっと言われてきました。どんな患者さんでも病院に来ているというだけで心に不安があるのだから、まずはしっかり話を伺って、安心していただいてから病気を診るようにしなさいと教えられてきたんです。今でもその気持ちは忘れずに持っていますね。

クリニックの今後の展望をお聞かせください。

当院ではおなかの疾患を中心に診ていますが、専門でないところの相談が来た場合に、こういったところで診てもらったらどうかという具体的な医療機関を提示したアドバイスまでは深くできないのが現状です。ですので、そういったことが解決できるプラットフォームをつくっていけたらいいなと思っています。例えば、地域での横のつながりをもっと強化し、お互いの病院へ紹介し合えるような関係性を築いていきたいと考えています。大学病院に紹介しなくても、ある程度地域のクリニックレベルで診られる疾患を増やしていくことで、より近隣エリアにお住まいの皆さんに貢献できるのではないかと感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

横田将院長 ふくろう内科クリニック6

当院では、「患者さんのおなかの健康を守ります」をモットーにしておりますので、おなかの診療に関しては些細なことでも結構ですのでお気軽にご相談にいらしてください。大学病院で研鑽を積んできたことを生かして、しっかりクリニックに還元していきたいと思っています。これまで「がんの早期発見」を理念とし多数の内視鏡検査・治療に携わってきました。その理念を忘れずに内視鏡診療に邁進し、これからも地域の皆さまが健康で充実した生活が送れるようなクリニックをめざしていきます。

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