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芹ヶ野 健司 院長の独自取材記事

せりがの整形外科

(伊勢原市/伊勢原駅)

最終更新日:2023/07/13

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科  main

2023年4月、神奈川県伊勢原市に開院した「せりがの整形外科」。院長の芹ヶ野健司先生は東海大学医学部付属病院を経て、藤沢市の中核病院で経験を積んできた20年のキャリアを持つベテラン。東海大学医学部在学中から長年暮らしてきた伊勢原の地域医療に貢献したいと、この地に開業した。サッカーを愛したスポーツ少年だった芹ヶ野院長は、スポーツが生活の一部になっている人たちの気持ちを理解し、希望を考慮しながら最善の治療方針を考えるスポーツ整形にも力を入れる。また、「地域の方々の健康寿命を延ばしていきたい」という思いから、骨粗しょう症やロコモティブシンドロームなどに対する予防医学の重要性も啓発していきたいという。整形外科医療に熱い思いを持ち、満を持して開業を果たした芹ヶ野院長に話を聞いた。

(取材日2023年5月16日)

小さい頃からスポーツで身近だった、整形外科の医師に

こちらは開院して間もないと伺いました。これまでの経歴を教えていただけますか。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 1

東海大学医学部付属病院で初期研修、診療の経験をした後は、藤沢市など地域の中核病院で多くの診療経験を積んできました。特に膝関節を中心とした下肢の変性疾患やスポーツ障害の診療・手術を多く行っていました。整形外科の医師として一人前になれたら開業したいと考えていて、「だいたい10年くらいかな?」と思っていたものの、そうは問屋が卸さない感じで(笑)、ちょうどタイミングが合ったのが20年目でした。伊勢原は母校の東海大学があるところ。実家は海老名ですが、20歳くらいから伊勢原で一人暮らしを始め、今では実家よりも長く暮らしているなじみの深い街です。

先生が整形外科医をめざされたきっかけは?

小学生の頃からスポーツが好きでサッカーをずっとやっていたこともあって、整形外科の医師が身近な存在でした。一番お世話になって、一番興味があり、一番理解がしやすい。だから、整形外科一択で他の診療科には興味がなかったんです。僕自身今スポーツはしていませんが、休日にスポーツの現場に行って小学校、中学校、大学などのトップアスリートをめざす人たちのケアや相談に乗れればいいなという気持ちがあります。できれば、ライフワークにしたいと思っています。大学病院にいた頃は東海大学のサッカー部に帯同していたこともありました。

クリニックの診療内容の一つにスポーツ整形がありますね。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 2

「スポーツ整形って何?」と言われてしまうと実は定義が難しいのですが、僕の考え方としては、スポーツ整形というのはスポーツをやっているという背景を考慮しながら、どういう治療方針を立てたらいいのかを考えるという点が大きいかなと思っています。どう治療をしていくことがその人にとって一番良いのか。疾患が違うというよりオーダーメイド的な治療が必要ということですね。それは、トップアスリートをめざしている方に限りません。趣味だったとしても、それが生活の一部になっている方も大勢いて、大会などに向けて頑張って練習をしているわけですからね。将来の生活に響いてしまうようであればしっかり治すための安静が必要ですが、その方の希望を聞きながら治療をしていくことも必要だと考えています。選手生命を長く維持し、生涯現役でプレイしていただけるようサポートしますので、違和感がありましたら、ぜひ早めに受診してください。

健康寿命の延伸のため骨粗しょう症対策に力を入れる

リハビリテーションにも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 3

当院で行うリハビリは大きく分けて、各種体操・ストレッチ・関節運動・筋力強化などの「運動療法」と、機械を使う「物理療法」の2つです。患者さんの状態に応じてこの2つを組み合わせて機能回復をめざします。こうしたリハビリを来院時に行うことに加え、ご自宅でできる体操やストレッチ、筋力トレーニングを指導することも重視しており、信頼できる理学療法士の力も借りてその人に合った方法を提案しています。ご自宅でのリハビリを継続しながら、定期的に来院していただき、その時に具合を診てトレーニング内容をステップアップしたり、リハビリの内容を変更したりするなどのアドバイスを実施。それを繰り返すことで、患者さんと二人三脚で回復に向けて進んでいくイメージですね。また院内のリハビリスペースは広く取っているので、来院時のリハビリは快適に取り組んでいただけると思います。

慢性的な痛みに対しての治療を行っているそうですね。

肩凝りや慢性的な腰痛などを繰り返している方に対して、患部に局所麻酔薬を含む薬剤を注入し、痛みの緩和を図ります。その上でリハビリを行うことで、慢性的な痛みに悩まれていた方でも改善が期待できます。リハビリに注射を併用するとリハビリを行う際の苦痛を軽減できる場合が期待できます。痛みに耐えてきた方や、痛みに悩んでいて治療に興味をお持ちの方はご相談ください。

骨粗しょう症の診療に関しても力を入れていると伺いました。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 4

はい。健康寿命を延ばすための予防医学も重視していきたいので、要介護や寝たきりなどの大きな要因となる可能性のある骨粗しょう症の診断と治療に力を入れています。まず、DEXA法というエックス線による骨密度測定を行いますが、患者さんは台の上に5分くらい寝ているだけで良いんです。検査した上で必要があれば採血もして、治療方針を決めていきます。「高齢になれば骨が弱くなるのは当たり前」と皆さん思っていらっしゃるかもしれませんが、もう少し早い段階から取り組むことが必要だと考えています。特に女性の場合は、閉経して女性ホルモンの分泌が減少すると骨密度の低下が起こりやすくなります。50歳を超えたくらいのタイミングで一度骨密度を測定し、ご自身の現状を知ることをお勧めしています。

患者の生活背景を考慮しつつ、オーダーメイドな治療を

診療する上で心がけていることは何でしょうか。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 5

基本的に患者さんの訴えをよく聞いて、それを取り除いてあげることが第一。でも、仕事や子育て、介護など、患者さんそれぞれの生活環境や社会背景があるので、一辺倒に同じ治療方法というわけにはいかないものです。ですから、そういうところも含めてどういう治療が良いか考えるようにしています。痛いから痛み止め、安静というだけでなく、その患者さんにとって何が一番必要なのかを考えながら、オーダーメイドのような治療を心がけています。ご自宅でのリハビリも、その方が続けられるようにアドバイスしていきます。例えば、家事をしながらの体操やテレビを見ながらできるストレッチなど、生活の負担にならないよう、具体的なアドバイスを行うこともあります。

今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

一番は地域医療の拠点として、近隣の方々のお役に立てるクリニックにしたいですね。この辺りは大学病院や中核病院もたくさんあるので、そういったところである程度の治療をされた方の受け皿にもなれたらいいなと思います。大学病院だからこそできることがある一方で、できないこともあります。近隣の先生方と上手に連携を取っていきながら、当院ができることに取り組んでいきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

芹ヶ野健司院長 せりがの整形外科 6

腰痛や関節痛、肩凝り、打撲や捻挫などさまざまな整形外科疾患に対応させていただきます。スポーツをする上での違和感や骨粗しょう症への不安など、明らかな症状がなくても気軽に相談してください。当院は駅から少し離れていますが、駐車場も22台分備えております。緊張せずにリラックスして過ごしていただけるよう、院内はカフェのようなインテリアを意識しました。患者さんに寄り添い、丁寧な説明と納得のいく治療を心がけておりますので、どんなことでも気軽にご相談ください。

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