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塚田 健次 院長の独自取材記事

千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック

(印西市/千葉ニュータウン中央駅)

最終更新日:2023/08/04

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック main

千葉ニュータウン中央駅北口のロータリーそば、商業ビル2階にあるのが「千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック」だ。ここは2022年に開業した、消化器内視鏡検査と乳腺検査を中心に、乳腺外科や消化器内科、一般内科を診療するクリニック。院長の塚田健次先生は、これまで放射線科や外科、乳腺外科、内科などを経験。診断、治療、手術などに加えて消化器内視鏡検査にも携わってきている。同クリニックではそうした経験、技術を生かしながら、がんなどの早期発見・早期治療に努めている。大腸の内視鏡検査では、より精度にこだわった診査・診断を行えるようAIによる画像診断システムも導入している。塚田院長にこだわりの検査の特徴や診療内容について話を聞いた。

(取材日2022年10月18日)

AIを用いた大腸内視鏡で、精度にこだわった検査を

この千葉ニュータウン中央に開業なさった経緯について教えてください。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック1

私は佐倉市出身で、出身大学も佐倉市に祖を持つ順天堂大学なので、開業するなら佐倉市もしくはその周辺が良いかなと考えていました。そんな折、千葉ニュータウン中央に医療モールができる話を聞いたのです。このビルは駅からも近いですし、他科のクリニックとの連携なども考えて、ここで開業することにしました。乳腺疾患の検査や診断、胃や大腸の内視鏡検査を中心に、消化器疾患や一般的な内科疾患、生活習慣病など幅広く対応しながら、地域の方々の皆さんのお役に立ちたいと考えています。

クリニックの内装ではどんな点を工夫なさったのでしょうか。

消化器内視鏡検査に力を入れていますので、検査を受ける患者さんが少しでも気持ちよく過ごせるよう工夫しています。下剤を飲むお部屋として個室を3室用意し、それぞれに対応したトイレも3室用意しています。クリニック内で下剤を飲むところを見られたくない、 他の患者さんと同じトイレは使いたくないと考えている方でも安心して検査前の準備をしていただけます。椅子はリクライニングできますので検査後、鎮静剤が覚めるまでのリカバリールームとしてもお使いいただけます。乳がん検査前の待合個室として、あるいはベビーカーも入れますのでお子さん連れの方の待合室としても利用できます。

その内視鏡検査の特徴について教えてください。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック2

胃の内視鏡検査は、ご要望によって経鼻と経口、どちらでも対応できます。一般的には経鼻のほうが舌の付け根部分でも刺激が少なく楽に受けられると思います。ただ、胃の内視鏡が不安。以前、つらい思いをしたという方は、ご希望によって鎮静剤を使うこともできますので、遠慮なくご相談ください。当院での大腸内視鏡検査は基本的に鎮静剤を使用していますので、痛みや不快感などはほとんどないままに検査を終えられると見込めます。腸を膨らませて観察する際には、体内への吸収が早い炭酸ガスを用いていますので、検査後のおなかの張りが軽減されます。大腸内視鏡検査ではAI画像診断支援システムも導入しています。AIによって将来悪性に変化する可能性のあるポリープの発見精度が大きく向上し、より確実な検査につなげられるようになります。

乳がんの診断に注力。穿刺吸引細胞診、針生検にも対応

こちらでは下剤を飲まない大腸内視鏡検査も行っているそうですが、どんな検査なのですか。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック3

普通、大腸内視鏡検査の前には2リットルくらいの下剤を飲まなくてはならないのですが、口から飲む代わりに胃の内視鏡を用いて下剤を注入する方法です。ただ、この方法の適用は胃と大腸、両方の内視鏡検査を行う場合に限られています。胃の内視鏡検査をした後にそこから下剤を注入し、その後、胃の内視鏡を抜き、腸内がきれいになったら大腸内視鏡検査をします。胃と大腸、両方の検査が必要となる一例として、検診で便潜血と診断された時、その検診で胃の検査を受けていないケースが挙げられます。というのも、便潜血の原因が大腸にあるのではなく、胃からの出血ということも考えられるからです。大腸内視鏡検査だけで何も問題がないと言われ、数年後に胃の進行がんが見つかるということもあり得るため、両方の検査が必要なのです。

乳がんの検査にも力を入れていると伺いました。

乳腺の検査も積極的に行っていて、マンモグラフィ検査と超音波検査を実施しています。マンモグラフィは、従来よりも放射線量が少なく、病変部分をより鮮明に映し出せる先進の機器を導入しています。圧迫板も乳房全体に優しくフィットするような工夫がされていますので、従来のものよりも痛みが軽減されると思います。女性の検査技師も週に1~2回担当していますので安心して受診してください。著名人が乳がんになったなどという報道があると、一時的に乳がん検査の受診率が上がりますが、話題が収まるとまた低くなりますね。印西市の場合、乳がん検診の受診率はかなり低いのが現状です。乳がんの発症年齢は40代から50代前半でピークを迎え、その後、60代70代に多くなります。40代50代の方は年に1回は検査を受けてほしいですね。

普段、診療の際に心がけていることはどんなことですか。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック4

患者さんには丁寧に優しく接するよう心がけています。説明する時もできるだけ難しい言葉は使わずわかりやすいよう気を配っています。難しい言葉を使わなくてはならない時は、こういうことです、と補足説明を欠かさず行っています。当クリニックでは乳腺検査の結果について当日すぐにお話ししています。また、何か疑いのある場合は穿刺吸引細胞診、針生検という詳しい検査まで行い、責任を持って診断しています。他にも腹痛や下痢、便秘などの消化器症状や高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病についても患者さん一人ひとりに親身になって対応しています。当院では、症状に応じて漢方を処方することも多いですね。

早期発見・早期治療で地域に貢献を

スタッフとの連携や病診連携についても教えてください。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック5

看護師や受付スタッフは、みんなとても優しいですね。自ら考えてやるべきことをやってくれていますし、患者さん一人ひとりに適切にお声がけするなど、患者さんへの目配り、気配りがよくできていると感じます。病診連携では、印西総合病院や成田富里徳洲会病院、千葉西総合病院などと連携していて、病院での手術や治療を終えた後は、当クリニックでしっかりフォローしています。

先生は最初、放射線科の医師からスタートなさったと伺いました。

大学卒業後は、まず放射線科に進みました。放射線科の医師は、各科の医師から依頼を受けて、必要な患部を撮影して、その結果を各医師にレポートするのが仕事です。そのような役割分担があるからか、撮影画像を見ても自分だけではよくわからないという医師も多く見受けられたため、ならば自分で画像診断できるようになろうと考えたのです。7年半ほど続け、やはり画像診断だけでなく自身の手で治したいと考え、外科に転身しました。病気の発見から、手術、治療まで最後まで責任を持って行いたいと思ったのです。外科では消化器疾患や乳腺疾患の診断、消化器の内視鏡治療、消化器がんや乳がんの手術など幅広く携わってきました。重度の腹膜炎で苦しんでいたお子さんを手術した後、「将来、医師になって困っている人を助けたい」と手紙をもらったことはとても印象に残っていますね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

塚田健次院長 千葉ニュータウン駅前 つかだクリニック6

内視鏡検査や乳腺検査などによって病気の早期発見・早期治療に努め、地域の方々のお役に立ちたいと思います。内視鏡検査は受けにくいと感じている方もいるかもしれませんが、症状によっては内視鏡検査が必要でない場合もあり、その辺りの診断やアドバイスなども適切に行っています。検査で何か見つかるのが怖いと思っている方もおられるようですが、早期の段階で見つかって怖いか、進行してから見つかって怖いか、どちらがより怖いでしょうか? 考えてみていただきたいですね。当クリニックはスタッフ一同、親切、丁寧をモットーに笑顔を絶やさず診療していますので、安心して相談に来てください。

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