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松村 宣政 院長の独自取材記事

まつむら整形外科クリニック

(奈良市/富雄駅)

最終更新日:2022/11/09

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック main

奈良市学園中で2022年8月に開院した「まつむら整形外科クリニック」。院長の松村宣政先生が、さまざまな医療機関で整形外科専門の医師として活躍してきた知識と経験を地元で生かすべく立ち上げたという。温和な表情と語り口で、何でも安心して相談できそうな雰囲気が印象的な松村院長。整形外科とペインクリニックに加えてリハビリテーションスペースも設けており、理学療法士による運動療法のリハビリも提供している。明るく開放的な外観が目を引く2階建てのクリニックは、地域住民にとって頼もしい存在に映っているのではないだろうか。開院までの経緯や診療内容、特徴や強みなど幅広い話を松村院長に聞いた。

(取材日2022年10月12日)

長年培ってきたスキルをもとに生まれ育った地元で開業

新築の一戸建てで、とても立派なクリニックですね。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック1

一般整形外科とペインクリニック内科に加え、リハビリテーションも行っています。ワンフロアで全部やろうとするとどうしても手狭になりますから、2階建てにして大きさも広く取っています。1階は待合・受付と診察室が3つ、処置室が1つ。2階はすべてリハビリテーション室です。エレベーターを設置し、バリアフリーにも対応しています。患者さんにはリラックスしていただきたいので、内装は木目調で統一し落ち着いた空間に仕上げています。周りに緑が多いですから、きれいな風景を見ながらのほうが患者さんが気持ち良くリハビリができるだろうと思い、リハビリテーション室は窓を大きくして外がよく見えるようにしたのが、ちょっとしたこだわりですね。

開院して間もないですが、手応えはどうですか。

開院直後から、地域にお住まいの多くの方に来ていただいています。充実した毎日というと変な言い方になるかもしれませんが、困っている方々がそれだけいらっしゃるということですから、お役に立てているのはうれしいですね。患者さんは、下は1歳2歳の小さなお子さんから部活をやっている小中高校生、上は90代のご年配の方まで幅広いです。私自身が小児整形外科の経験があり、子どもから大人まで気軽に通っていただけるクリニックをめざしています。私はここから数百メートル離れた地で生まれ、中学進学で鹿児島に行くまで育ったのですが、30年近くたって戻ってきた今も、この辺りの雰囲気は変わっていないですね。ここで開業できて良かったと思っています。

先生が医師を志したきっかけから開院までの経緯を教えてください。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック2

父が歯科医院を開業していたのが影響しているかもしれません。父からは医院を継ぐように言われたことはないのですが、毎日、自分の全力を尽くして患者さんを治療し、患者さんから感謝される。そういう医師像やクリニック像が心の中にあり、自然と医学部を受験しました。大学卒業後は、約15年間にわたって大阪大学整形外科学教室の関連病院で整形外科専門の医師としてさまざまな疾患の診療に従事しました。医師になって4年目に大阪母子医療センターに赴任して、小児整形の経験を積みました。けが・骨折・その後のリハビリ治療についても精通しています。整形外科は治療した結果がダイレクトにわかるので、やりがいがありますね。

けがや痛みの予防・治療からリハビリまで幅広く対応

一般整形外科とペインクリニック内科、それぞれの特徴は何でしょうか。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック3

整形外科では子どもから大人まで、骨・関節・筋肉・靭帯・神経などの幅広い疾患を扱っています。また、お子さんのけが、スポーツ障害についても対応させていただきます。親御さんの目から見て、お子さんの様子がなんとなく普段と違って不安になった時などもお気軽にご相談ください。ペインクリニック内科は、麻酔科専門の医師である私の妻が木曜午前に担当しています。体の痛みやしびれなどによって思いどおりの日常生活が過ごせずに困っていらっしゃる患者さんに対し、投薬やブロック注射を用いた治療を行っています。痛みの部位や原因によってさまざまな注射を使い分けており、投薬については標準的な治療薬に加え、漢方薬も活用しています。

他にクリニックの特色はありますか。

リハビリテーションにも力を入れています。患者さんが抱えている痛み、筋力の低下、関節の可動域制限、姿勢や歩行動作などに対して、「物理療法」や「運動療法」で解消・改善をめざし、可能な限り自立した日常生活が送れるように支援していきます。物理療法は温熱・寒冷・電気刺激や超音波などの物理的刺激を利用して治療を行うのですが、マイクロ波治療器やウォーターマッサージ器をはじめとする先進の機器をそろえています。また運動療法では、常勤の理学療法士が必要に応じて超音波診断装置で痛みの原因を視覚的に確認し、患者さんに合ったリハビリ計画を立案して自主トレーニングの指導をしています。奈良で理学療法士が常駐しているところはまだ少ないのではないかと思うのですが、その点も当クリニックの強みになっています。

骨粗しょう症の予防・治療も行っていますね。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック4

骨粗しょう症は当然のことですが、早期の診断と適切な治療で骨折を予防することが重要になります。早期発見にはまず検査ですが、当クリニックでは病院と同様、背骨である腰椎と大腿骨の骨密度を測定するDXA骨密度測定装置を導入しており、精密な検査が可能です。DEXA法を用いた骨密度測定と血液検査を行った上で、それぞれの病態に応じて薬の服用などの治療を行います。骨は新陳代謝が盛んな組織ですから、適切な治療を行えば改善が期待できます。また、骨粗しょう症の予防としては食事療法や運動療法になりますが、運動療法では常駐している理学療法士が指導をさせていただきます。骨粗しょう症が心配な方は、ぜひ一度お越しください。

「自分の家族」という想いで患者と接する

診療の際に心がけていることは何でしょうか。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック5

勤めていた病院の部長に言われたことですが、「自分の家族だと思って患者さんに接し、治療方針も家族に対するものと考えた上で決定し治療しなさい」という言葉が記憶に残っています。とてもいい言葉ですから普段から心がけながら、何かあった時は常にそこに立ち返るようにしています。普通にいけば手術が妥当だけれど、年齢なども加味して自分の親だったらどうするかなど考えることもありますね。家族だと思うぐらい患者さんの性格や考え方を理解した上でご説明することで、患者さんにも納得していただきやすいだろうと思っています。また、子どもの患者さんと接する際はゆっくり丁寧に、わかりやすく話すことを心がけていますね。

ちなみに、プライベートはどのように過ごしていますか。

子どもが3人おり、男の子がサッカーが好きなので休日には一緒に公園に行ってサッカーをするのが定番ですね。適度に体を動かしますからいいリフレッシュになります。私自身、中高はラグビー部に所属していましたし、大学ではクロスカントリーをするくらいスポーツは好きですね。東北大学医学部のスキー部時代には、岩手県の二戸、秋田県の田沢湖、宮城県の蔵王、福島県の磐梯山、北海道の旭岳など東北・北海道の各地を回ったのが良い思い出になっています。特に健康のために何かやっているということはないのですが、今は子どもの成長が一番楽しみで元気と活力の源になっていると思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

松村宣政院長 まつむら整形外科クリニック6

私は医師として適切な診断を行い、必要なら患者さんにリハビリをしていただいて、また何か不調があれば気軽にお越しいただく。そんなサイクルを通じて、当クリニックに来られた多くの患者さんが、元気で自立して生活するためのお手伝いができればと思いながら診療をしています。治療後、「じゃあこれで終わりです」と言える瞬間がいいですね。手術を行う場合は連携している医療機関をご紹介しますからご安心ください。まだ開院したばかりのクリニックですが、まつむら整形外科クリニックを選んで良かったと思っていただけるよう、スタッフ一同、精いっぱい努力してまいります。

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