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稲吉 宏亮 院長の独自取材記事

いなよし歯科クリニック

(宮崎市/日向住吉駅)

最終更新日:2022/12/27

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック main

宮崎市島之内に、2022年8月に開業した「いなよし歯科クリニック」。このエリアは小・中・高校があり、子育てファミリーも多く住む住宅街。すぐそばには宮崎市の中心市街地から佐土原町へ通ずる国道10号が走り、車でも通いやすい立地だ。建物の外観は歯科医院のイメージを裏切るような、スタイリッシュなデザイン。院内に一歩入ると、まるでリビングのようなくつろげる雰囲気だ。待合室も治療スペースも、大きな窓から陽光が注ぎ、明るく開放的な空間が広がっている。「お子さまから大人の方まで長くお付き合いができるクリニックをめざしたい」という稲吉宏亮院長に、クリニックを始めたきっかけや診療に対する思いなどについて話を聞いた。

(取材日2022年10月3日)

子ども中心の歯科診療を生まれ育った宮崎で

そもそも歯科医師をめざしたのはどうしてですか?

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック1

僕自身が小学校3年生の頃から歯の矯正をしていて、頻繁に通っていたので歯医者は身近な存在でした。当時、担当してくださった優しい先生が印象的なこともあってそれ以来、将来の職業の選択肢としてずっと歯科医師がありました。また、僕はどちらかというと手先が器用なほうで、何かをつくったり、細かい作業をしたりするのが昔から好きでした。歯科の仕事には技術にこだわって精緻な作業をする職人的な面がありますから、経験を積むごとに仕事がさらに好きになり、日々楽しんでいます。

先生のご経歴を教えてくださいますか。

九州大学歯学部を卒業後、大学病院で1年間研修し、福岡県内の歯科クリニックに6年間ほど勤務しました。大学病院では口腔外科なども含め、歯科医療について幅広く学び、その後のクリニックで患者さんへの接し方から、より高度な治療法までしっかり学ぶことができました。最初は患者さんに納得いく説明をして安心感や信頼を得ることが難しかったのですが、とてもコミュニケーション上手なクリニックの院長をお手本に、担当させていただいた多くの患者さんに成長させてもらいました。その経験が今も診療におけるコミュニケーションの土台になっています。また、そのクリニックは20年以上の歴史があり、長く通っている患者さんがたくさんいました。そこで、最初に施した治療が10年後、20年後にどうなっていくのかを実際に見ることができたのはいい経験でした。確かな治療をして、将来にわたりいい結果となることをめざしたいです。

開業のきっかけやこの場所を選んだ理由を教えてください。

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック2

勤めていた福岡のクリニックで、虫歯や歯周病などの治療はもちろん矯正も自信を持って行えるようになったタイミングで、開業を決意しました。宮崎市は僕が生まれ育った場所なので、開業するならやはり地元に戻り、地域の皆さんの歯の健康づくりに貢献しようと思いました。また、子ども中心のクリニックにしようと考えていたので、小学校の規模が大きいエリアを探しました。ここは昔からの住宅街で、小さいお子さんからご年配の方まで幅広く来てくださいます。また、国道10号から入ってすぐの場所で、遠くからでも見つけやすく、車も停めやすい。いい場所に開業できたと満足しています。

歯科医師になって子どもがもっと好きになった

特に力を入れている診療はありますか?

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック3

やはり僕自身の原体験でもある、矯正治療です。歯列や噛み合わせを整える矯正の目標は、見た目だけではなく、生涯にわたって健康な状態を維持できる口腔環境をつくることにもあります。矯正は親がお子さんに与えられる一生もののプレゼントでもあるので、お子さんの歯並びが気になる親御さんにはぜひ検討していただけたらと思います。乳歯が残っている状態でもそれぞれの時期に合わせた治療の方法があるので、タイミングを逃さず、相談してほしいです。また、矯正治療は数年に及ぶことも多く、その間毎月のようにそのお子さんと顔を合わせます。治療中のたくさんのコミュニケーションを通してそのお子さんが自分の歯に関心を持ってくれるようになり、治療後も定期的に通ってくれることがこの仕事の喜びであり、そこにやりがいを感じます。

歯の治療を嫌がるお子さんもいらっしゃるのではないですか?

歯科医院が「嫌い、怖い」というのは大人でも当たり前だと思います。その「怖い」の原因もいろいろあって、機械の音が怖いとか、口の中を触られている感じが嫌とか、どうしようもできないこともあります。僕が解消できる「怖さ」があるとすれば、「何をされているかわからない怖さ」だと思っていて、いつもわかりやすい説明を大切にしています。患者さんの歯がどうなっていて、どこが悪くて、どのような治療をするのか、ということをちゃんと理解してもらえば、怖さを少しは払拭できるのではないかと考えています。子どもでも4歳くらいになれば話せばわかるんです。だけど、勇気が出るまでに大人より少し時間がかかります。それでもちゃんと会話をして「怖くないよ、痛くないよ」と嘘をつかず、励まして、終わったらたくさん褒めてあげると、いつの間にか治療も上手にできるように成長していきます。

先生は子ども好きでいらっしゃるんですね。

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック4

実は歯科医師になるまでは、子どもと接する機会はほとんどなく、子ども好きでもなかったんです。でも開院するまで勤めていたクリニックが子どもの患者さんが多いところだったので、そこで毎日のように接するうちに、子どもと触れ合うのが楽しくなり、気づいたら子ども好きになっていましたね。そのきっかけは、こちらが愛情をもってその子のために仕事をするという気持ちでいれば本来「嫌われ者」の歯科医師でも心を開いてくれるというのがわかったからだと思います。最終的に僕がめざしているのは、歯科医院に通うことが嫌じゃない、というレベルからもう一歩進んで、子ども自身に「歯が大事だから歯科医院に通う」とわかってもらえるようなコミュニケーションなんです。

長く付き合えるかかりつけ歯科をめざして

クリニックの基本方針を教えてください。

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック5

基本的には地域に根差したかかりつけ歯科として、地域の皆さんの幅広いご相談に応えていきたいと考えています。そのためには、治療の引き出しをなるべく増やしておかないといけません。歯科診療は治療の考え方もどんどん変わっていきますから、常に新しい知識や技術を取り入れ、最新設備を整えているクリニックでありたいですね。まずは最初の受け皿として、なんでも相談していただいて、専門外のことは大学病院や他院と連携してほかの専門の先生にお願いすることもあります。自分でできることだけではなく、その方にとって一番いい治療法を提案できるのが、かかりつけ歯科の在り方だと思っています。

診療で心がけているのはどんなことですか?

見えない部分で手を抜かないことですね。歯周病や歯の根っこの治療は時間がかかるし、そのわりに患者さんご自身に結果がわかりにくいものです。患者さんの中には、もう痛くなくなったけど、どうしてこんなに長く治療しているのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。早く終わってほしいという気持ちもわかりますが、その土台の治療で手を抜くと、長持ちする治療はできません。歯石が取れたのか、根っこの部分の掃除がちゃんとうまくいっているのかなどを確認しながら、時間がかかっても仕方ない部分はしっかり時間をかけて治療しています。自分がしてほしい治療、自分の家族にしたい治療を、患者さんにも提案するよう心がけています。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

稲吉宏亮院長 いなよし歯科クリニック6

小さなお子さんから大人の方まで、どんな方でもお気軽にご相談いただきたいと思います。まずは、現在の歯の状態がどうなっているかを検査して、すでに悪いところや現在の状態や変化、今後のリスクを丁寧に説明します。歯科医院というと、痛くなってから行くところだと思っている人が多いと思いますが、できれば痛くなる前にご来院いただきたいですね。痛くなってからでは、どうしても治療でつらい思いをすることも多いです。今や日本の歯科医療も予防が当たり前の時代です。歯でお困りの方はもちろん、お困りごとがない方も長く定期的に通っていただけるクリニックをめざして日々努力を重ねていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/38,500円~、ホワイトニング/12,650円~

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