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日中の強い眠気が気になる人は
睡眠時無呼吸症候群の検査を

一社内科・小児科

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2023/08/02

一社内科・小児科 日中の強い眠気が気になる人は 睡眠時無呼吸症候群の検査を 一社内科・小児科 日中の強い眠気が気になる人は 睡眠時無呼吸症候群の検査を
  • 保険診療

睡眠中に呼吸が何度も止まるという睡眠時無呼吸症候群(SAS)。日中、睡魔に襲われることから、交通事故の要因にもなっているという怖い病気だ。自分の眠気ももしかしたら睡眠時無呼吸かもしれないと心配になる人も多いだろう。「睡眠時無呼吸症候群は、⾼⾎圧症、脳卒中、⼼筋梗塞などのリスクも高める病気です。生活習慣病と関わりが深く、糖尿病や脂質異常症の合併もあります」と話すのは、「医療法人秀順会 一社内科・小児科」の青山大輔院長。生活習慣病患者を多く抱える同院では、潜在する睡眠時無呼吸症候群を見つけて治療する。寝ている間のことで自覚がないという人も多く、早めに検査をすることが早期発見・早期治療につながる。睡眠時無呼吸症候群について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月29日)

いびきや日中の眠気、生活習慣病があれば、要注意。自宅での簡易的な検査も可能

Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?
A
一社内科・小児科 早めに検査をすることが早期発見・早期治療につながる

▲早めに検査をすることが早期発見・早期治療につながる

睡眠中に呼吸が⽌まってしまい、さまざまな合併症を起こす病気です。男性では40〜50歳代以上で、⼥性では閉経後に増加します。睡眠中に呼吸が10秒以上停⽌する状態のことを睡眠時無呼吸と呼び、ほとんどの場合、これにはいびきを伴います。1時間あたり5回以上の無呼吸や低呼吸が発⽣するために熟睡できず、⽇中など起きている時間に異常な眠気を催す状態のことを睡眠時無呼吸症候群といいます。脳、神経、⼼臓の病気が原因で起こるタイプを中枢型、喉が閉じてしまうことで起こるタイプを閉塞型、両者が混合して起こるタイプを混合型と呼んでいます。閉塞型が最も多く、肥満と強い関連があります。

Q代表的な症状について教えてください。
A
一社内科・小児科 些細なことでも相談してほしいと院長

▲些細なことでも相談してほしいと院長

⾃覚症状として多いのが⽇中の眠気です。睡眠中に無呼吸や低呼吸が⽣じ低酸素状態になると、脳が防衛的に⽬覚めて、呼吸が再開します。この状態が繰り返し続くために熟睡できず、睡眠の質が低下してしまうのが眠気の原因です。また、受診のきっかけとしては、周囲の⼈からいびきがうるさいとか、睡眠中呼吸が⽌まっているなどの指摘を受けて受診される⽅が多いのが特徴です。その他の症状としては、⼝や喉の渇き、熟睡感がない、慢性的な疲労感、集中⼒の低下、起床時の頭痛、憂うつな気分の持続、夜間頻尿などの症状が見られます。ただし、無呼吸は睡眠中に起こるので、⾃覚症状がまったくない⽅もいます。

Q睡眠時無呼吸症候群は、どの診療科を受診すればいいでしょうか?
A
一社内科・小児科 栄養指導なども受けながら治療が可能

▲栄養指導なども受けながら治療が可能

内科、呼吸器内科、⽿⿐咽喉科、⻭科⼝腔外科、睡眠の外来などで相談できます。事前に受診しようとされる医院にお問い合わせの上、受診されることをお勧めします。鼻中隔湾曲症など⿐疾患のある方は⽿⿐咽喉科、⾆や顎の問題のある方は⻭科⼝腔外科、肥満や内科疾患の合併のある方は内科がお勧めではないでしょうか。⽣活習慣病の方には、潜在的に多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんがおられます。内科と呼吸器内科も診療している当院では、生活習慣病の治療と同時に睡眠時無呼吸症候群の治療が受けられるメリットがあります。また、根本的治療として肥満解消につながるように、栄養指導なども受けていただきながら治療することもできます。

Q治療しないでおくとどうなりますか?
A
一社内科・小児科 睡眠時無呼吸症候群は、さまざまな病気と合併の可能性がある

▲睡眠時無呼吸症候群は、さまざまな病気と合併の可能性がある

この病気の怖いところは、睡眠中の低酸素や⽇中の眠気などによるストレスのために、⾼⾎圧症、脳卒中、⼼筋梗塞などの虚⾎性⼼疾患の発⽣リスクを増加させることです。糖尿病、脂質異常症もしばしば合併します。これらの合併症により、突然死されるケースもあります。無呼吸低呼吸指数(AHI)が20以上の患者さんでは、20未満の患者さんに⽐較して明らかに寿命が短いとされています。さらに、昼間の眠気はさまざまな交通事故、特に重⼤な衝突事故などにつながることがあります。

Q貴院ではどのような検査・治療を受けることができますか?
A
一社内科・小児科 患者と相談しながら治療を進める

▲患者と相談しながら治療を進める

⽇中の強い眠気のある⽅や⼤きないびきの指摘を受けている⽅などは、ご希望があれば簡易型PSG(ポリソムノグラフィ)検査を⾏っています。この検査は⾃宅でできるため、検査のために休暇を取ったり、⽇常⽣活の予定をずらしたりする必要はありません。就寝時に機器を装着し、睡眠中のいびき・呼吸・⼼拍・酸素飽和度などを測定します。そして、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、ご本⼈の意向を確認しながら治療を⾏います。重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された⽅には、「持続陽圧呼吸療法(CPAP)」を導入しています。これは、就寝時に鼻に装着したマスクから機器を使って気道に空気を送り込む方法です。

ドクターからのメッセージ

青山 大輔院長

CPAP療法によって、日中の眠気などの症状の改善が見込める方もいれば、中には治療離脱してしまう⽅もいます。当院では、通院のしやすさなどを考慮するとともに、機器の設定を工夫して治療が継続しやすいようにしています。眼鏡をかけたまま装着できるマスクや、より圧迫感の少ない経⿐マスクなども準備できます。以前CPAP療法を受けていた⽅で中断となってしまった⽅もぜひご来院ください。また、当院の検診の一つとして、簡易型PSG検査よりもさらに簡便なパルスオキシメータ法による睡眠時無呼吸スクリーニング検査もご⽤意しています。ドライバーを抱える企業さまなどの職域検診にご活⽤いただけたらと思っております。

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