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西山 佑樹 先生の独自取材記事

万代メディカルクリニック

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2022/09/12

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック main

2022年4月、新潟市中央区万代地区の中心地「万代シテイ」内、万代シルバーホテルビルの2階に開業した「万代メディカルクリニック」。終日多くの人々が行き交う新潟市の商業的中心地。週末ともなれば、若者やファミリー層でにぎわいを見せる。同院は、その万代シテイに新たに開業した内科クリニックで、一般内科のほか、心療内科や精神科も診療。心と身体を総合的に診察できるクリニックとして、地域に支持される存在となりそうな同院について、内科医の西山佑樹先生に話を聞いた。

(取材日2022年6月29日)

都心部における街のかかりつけ医をめざして

まず、クリニックの診療コンセプトをお聞かせください。

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック1

当院は、内科と精神科の連携により総合的に対応できる体制をとっています。心と身体の両面から地域住民の皆さまをサポートできるクリニックを思い描いてスタートしました。医療は人と人とのつながりが大切な職業だと考えています。薬を出すだけではなく、来ていただいた患者さんにわれわれが医療を提供して、満足して帰っていただくことをめざしています。そのためにスタッフ一同、「人が人を癒やす」ことを実現していきたいと考えています。医療機関は、病気になったら行くものとお考えの方が多いと思います。しかし当院は、「少し調子がすぐれない」「ちょっと心配だな」など、ちょっとした不安でも気軽に相談できる場所でありたいです。

新潟市中心部、それも万代シテイという便利な立地も魅力ですね。

新潟に住む方であれば、「万代シテイ」は、誰もがなじみのある街の中心だと思います。地域に暮らす方にとって欠かせない街のシンボルであり、交通拠点の中心でもあります。ショッピングやお仕事でこのエリアに来る方も多いため、皆さまの生活の一部として溶け込んでいる場所といえるでしょう。このような立地でクリニックを構えることで、「ちょっと相談したいな」と思った時に、気軽に立ち寄っていただけたらという想いがありました。受診のためにわざわざ出向くというより、お買い物のついでや仕事帰りなど、日常生活の中で来院しやすいと患者さんにとって便利だろうと考えました。

どんな症状に悩む患者さんに来てほしいですか?

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック2

例えば、「動機・息切れがする」と来院された場合、症状をお伺いして、心臓や呼吸器など原因を探っていきますが、検査の結果、心電図やエックス線検査で異常がないことがあります。そこでさらに詳しくお話を伺うと「ストレスを感じた時に苦しさを感じる」といった事実が判明することがあるんですね。最初は内科の門を叩いて受診されても、診察を進める中で、実は身体だけでなく心のケアが必要となるケースは珍しくありません。そうなった場合、当院であれば内科から心療内科へと診療のシフトチェンジが可能です。ほかにも、精神科・心療内科の受診は依然として少し敷居が高いと感じる方もいると思います。そんな時もまずは内科を受診していただくとよいでしょう。当院の診療科目は、心療内科、精神科、内科、呼吸器内科、脳神経内科ですが、何科を受診すればいいかわからなくても、ご相談いただければ包括的に対応します。

「心と身体」両面を診ることができるクリニック

西山先生と茂木先生の診療分担についてお聞かせください。

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック3

「心」は茂木先生、「身体」は私が診療します。茂木先生は、心の専門家として精神科の分野で幅広い経験を積んできた人物です。心のお悩みは茂木先生が診察し、診療の中で身体の不調があれば、内科医である私の診療を並行して受診いただくこともあります。私は内科全般の診療に対応しています。専門は呼吸器内科ですが、呼吸器だけを診るという診療スタイルではありません。私のめざすところは、プライマリケアとしてなんでも相談できる医師です。ご来院いただく患者さんは、「どこからどこまで内科なのか」線引きがわからないと思いますので、身体の心配事はなんでもご相談いただきたいです。その上で茂木先生と連携することや、近隣の医療機関をご紹介することも可能です。

プライマリケアについて、ご自身の役割をどのようにお考えですか?

プライマリケアとは、簡単に言うと「身近にあって、なんでも相談に乗ってくれる総合的な医療」のことです。何か困った時にどこに相談すればいいかわからなくても、まず相談できる存在がプライマリケアの医師だと考えています。社会的にも、分野を限定せずに心も身体も総合的に相談できるプライマリケアは求められていると感じます。プライマリケアと聞くと、医師が少ない地方で発達しているイメージがあるかもしれません。当院のような都心部のクリニックでプライマリケアをめざすのは珍しいと思いますが、症状によって複数のクリニックをはしごしたり、薬の管理をしたりするのは、患者さんにとって大変なので、必ずやお役に立てるでしょう。新潟の中心である万代でプライマリケアを提供する価値は高いと考えます。

院内設備について、どんな検査ができるのか主なものをお聞かせください。

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック4

高性能マルチスライスCT装置など先進の医療機器をそろえています。この検査では、患者さんが寝台に横になるだけで、画像を鮮明に撮影することが可能です。ほかにも、超音波装置(エコー検査)では新型のタブレット型超音波画像診断装置を導入しています。高精細な画像が得られ、細部まで観察できますので、病変の早期発見・早期治療に役立ちます。将来的には、訪問診療、禁煙治療、睡眠時無呼吸症候群などの診療にも注力することも考えているため、さまざまな検査ができる設備を取りそろえています。

こちらのクリニックでの感染症対策について教えてください。

感染症対策も徹底しています。感染症の疑いのある患者さん専用の診療室をご用意していますし、出入り口の動線も分かれており、中の空気が外に出ない構造になっているので、どなたでも安心してご来院いただけます。また、新型コロナウイルス感染症へのワクチン接種も行っています。10代〜30代の若年層の接種率を上げたいという自治体からの要請もあり、ワクチン接種加速化を進める医療機関として協力しています。2022年7月からは新潟でも国産ワクチンの取り扱いが始まり、国産の安心感からか副作用の心配をされる方の新しい選択肢となり、多くのご予約をいただいています。

一人ひとりの患者の気持ちと生活に寄り添う

西山先生が医師をめざした背景や、仕事をする上でのモチベーションについてお聞かせください。

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック5

幼少期に体が弱く、よくクリニックに通っていたことが大きいです。あとは、自分の名前である佑樹の佑に「人を助ける」という由来があると知ったことも、きっかけだったと思います。これまで、急性期・慢性期の医療、非常にまれな疾患も診てきました。都心部の医療・地方の医療も幅広く経験を積む中で、私が常に大切にしてきたことは、医療を提供するだけではなく「人をみる」ということです。その結果として、患者さんやそのご家族に感謝される瞬間の喜びは、どんな時でも感慨深いものがあります。

ちなみに、茂木先生との出会いは、いつどのように訪れたのでしょうか?

茂木先生との出会いは、10年前。新潟大学の医学部でさまざまな科をローテートする中で、精神科の指導医師が茂木先生だったのです。その後、私が在籍する病院の精神科に茂木先生が赴任されて再会いたしました。仕事もプライベートも全力投球の先生に魅了され、勤務する病院が変わってからも交流が続きました。私は地方の総合病院をたくさん回ってきたキャリアの中で、病院・医師の数が少ないことから専門分野だけでない総合的な対応をしてきました。そんな医療の現場に携わる中で「こうしたらもっと患者さんのためになるのでは」といった考えが生まれ、その想いを茂木先生にぶつけることも。そんな中で、自分が理想とする医療を実現できるのは、総合病院ではなくクリニックであると気づき、お互いに共感が生まれ、一緒に開業するに至りました。

患者に対しての向き合い方、理念や考え方をお教えください。

西山佑樹先生 万代メディカルクリニック6

病気の症状だけを診るのではなく、人と人として向き合うことを心情としています。子どもから高齢者まで幅広い世代の患者さんがいらっしゃるので、幅広い医療を経験してきたことを生かして、その人の生活全体を包括的にサポートしていきたいです。また当院では、医師が決めた方針にそのまま同意させる医療ではなく、「合意の医療」をめざしています。患者さんにはそれぞれ考え方やライフスタイルがあるので、お互いの意見をすり合わせて「合意」に基づいた医療を提供したいと考えています。

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