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巻き爪は何科を受診すべき?
爪専門のクリニックで行う適切なケア

祇園お肌と爪のクリニック

(広島市安佐南区/下祇園駅)

最終更新日:2024/04/15

祇園お肌と爪のクリニック 巻き爪は何科を受診すべき? 爪専門のクリニックで行う適切なケア 祇園お肌と爪のクリニック 巻き爪は何科を受診すべき? 爪専門のクリニックで行う適切なケア
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巻き爪に悩む患者は、年齢や男女を問わず非常に多いという。巻き爪が悪化すると爪の端が皮膚に食い込み、炎症を起こす陥入爪(かんにゅうそう)という状態になってしまうことも。「そうなる前に、痛みを我慢せず早めに受診してほしいです」と話すのは、「祇園お肌と爪のクリニック」院長の野村洋子先生。長年、肌と爪の治療に携わってきた野村先生は、手術ではなくテーピングやワイヤー、爪をやわらかくするための薬剤などを使った「なるべく痛みの少ない治療」に努めているそうだ。「巻き爪の治療は痛そうだから受診しづらいという人を少しでも減らしたい」と話す先生に、巻き爪の原因や詳しい治療法について聞いた。

(取材日2023年12月18日)

手術をせず、痛みに配慮した巻き爪治療の選択肢も

Q足の巻き爪の原因としてはどのようなものが考えられますか?
A
祇園お肌と爪のクリニック 患者の要望にも寄り添いながら丁寧な説明を心かける野村院長

▲患者の要望にも寄り添いながら丁寧な説明を心かける野村院長

巻き爪の原因となるのは、主に歩き方・靴の選び方・履き方・爪の切り方の4つの誤りです。まず歩き方の誤りは、足の指に体重がかかっていない「浮き指」という状態です。爪は本来丸くなる性質がありますが、歩くときに指に圧がかかることで平らな状態をキープできています。だから指を使っていないと巻き爪になりやすいのです。次に靴の選び方・履き方の誤りは、きつい靴を履いて爪を圧迫しているか、大きすぎる靴を履いてつま先が前にずれて当たっている状態です。靴紐が緩くブカブカの状態で履いても同じことになり得ます。切り方の誤りは、爪の角を切り込んでしまっている状態。角がないと爪に正常な圧がかからないので巻き込んでしまいます。

Q爪の痛みの原因は、巻き爪以外の可能性もありますか?
A
祇園お肌と爪のクリニック 白癬の診断のために白癬菌の顕微鏡検査も実施

▲白癬の診断のために白癬菌の顕微鏡検査も実施

陥入爪という、爪の先端が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態になっても痛みます。もっとも、巻き爪と陥入爪には深い関わりがあって、巻き爪が悪化することで陥入爪になってしまう人も多いです。年齢、性別にかかわらず幅広い世代の患者さんが巻き爪や陥入爪に悩んでいらっしゃいますね。残念なのは、長くそれらの症状を抱えているにもかかわらず、なかなか受診しようとしない方が多いことです。「巻き爪の治療は痛い、手術や麻酔の注射が嫌だ」という先入観から、ぎりぎりまで我慢してしまう人もいるようです。実際のところ、手術をしたり爪を抜いたりせずに、痛みに配慮した治療をする選択肢もありますから早めにご相談いただきたいです。

Q具体的にはどんな治療法があるのですか?
A
祇園お肌と爪のクリニック 爪や足のチェックを行い患者に合った治療を行う

▲爪や足のチェックを行い患者に合った治療を行う

外科で爪を抜く手術を行うこともありますが、ほとんどの場合は爪を温存したまま治療することが可能です。例えば、テーピングをして爪の食い込みや痛みを和らげることを図る方法。自費診療にはなりますが、爪が十分長く傷がない場合は、超弾性合金ワイヤーを利用して矯正することをめざす方法も選べます。陥入爪の場合は、爪の角を斜めに切る「くさび形切除」をする方法もありますが、伸びると再発しやすいのがデメリットです。

Q治療期間はどれくらいかかりますか?
A
祇園お肌と爪のクリニック 資料を用いながらわかりやすく説明する野村院長

▲資料を用いながらわかりやすく説明する野村院長

巻き爪矯正の場合は、爪をやわらかくするための特殊な薬剤を併用することで、治療期間をかなり短縮することが期待できます。この薬剤は、パーマ液のように爪の組織の結合を外すことをめざす薬です。すると爪の柔軟性が高まるのでワイヤーの効果を見込みやすく、おおよそ1週間程度で治療完了が望めます。巻き爪の再発も起きにくいのもメリットです。これまで何度か再発を繰り返してきた患者さんにもお勧めしたいですね。

Q巻き爪を予防する方法があれば教えてください。
A
祇園お肌と爪のクリニック 患者の症状に合わせたオーダーメイドの巻き爪治療を実施

▲患者の症状に合わせたオーダーメイドの巻き爪治療を実施

第一に、足の指をちゃんと地面につけて正しく歩く習慣をつけることです。過去に巻き爪で痛い思いをした人は、指に体重をかけない癖がついて再発することもあります。つま先立ちのように指に体重をかける運動を取り入れて、指を使うことを意識するといいですよ。それから入浴時などには足指のストレッチをすることもお勧めです。爪を切るときは、スクエアオフカットに。切り方は受診された際に皆さんにお教えします。靴は、ぴったりサイズでつま先にゆとりのあるものを選びましょう。ハイヒールや、甲にベルトのないバレエシューズなどは足を痛める原因になるのでほどほどに。履くときは、踵の位置をよく合わせて紐でしっかり結んでください。

ドクターからのメッセージ

野村 洋子院長

爪の治療は痛いというイメージを持つ方は少なくありませんが、実のところ矯正治療はほとんど痛みを伴いません。また巻き爪でも痛みを感じない場合もありますが、爪に少しでも違和感を感じたら一度ご相談いただければと思います。早めに治療すると治りも早いことが期待できますので、我慢せずに爪治療に詳しいクリニックを受診してください。当院は原則予約制ですが、どうしても痛いときはお待ちいただければ飛び込みでの診療にも対応します。ぜひお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

巻き爪矯正(1本)/3500円、爪をやわらかくするための薬剤/手数料1000円※初診料2000円

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