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日々の診療の蓄積にヒントがある
かかりつけ医で受ける内視鏡検査

やまもと内科・内視鏡クリニック

(市川市/妙典駅)

最終更新日:2023/09/05

やまもと内科・内視鏡クリニック 日々の診療の蓄積にヒントがある かかりつけ医で受ける内視鏡検査 やまもと内科・内視鏡クリニック 日々の診療の蓄積にヒントがある かかりつけ医で受ける内視鏡検査
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「苦しい」「痛い」というイメージが強かった内視鏡検査。医療者の努力と工夫によって、少しずつ身近な検査になりつつある。「昔に比べ、痛みはかなり軽減が図れるようになった」と話す「やまもと内科・内視鏡クリニック」の山本栄篤院長は、内視鏡検査の専門家。しかし、「痛みのない検査」をうたうことには抵抗があるという。検査中に感じる苦痛の度合いは人それぞれであり、違和感を完璧に取り除けるわけではないからだ。「進歩したとはいえ、内視鏡検査は決してすがすがしい検査ではありません。それでも、内視鏡検査には大きな病気を早期発見できるという何者にも代えがたい価値があります。見落としを防ぐために、ぜひ定期的に検査を受けてください」と呼びかける山本院長に、かかりつけ医で行う内視鏡検査について聞いた。

(取材日2023年7月16日)

内視鏡検査の精度を上げるためのポイントは、「医師の見識」「先進の機器」「患者の情報」

Q内科・消化器内科・内視鏡内科を標榜しているのですね。
A
やまもと内科・内視鏡クリニック 内視鏡検査で重大な病気のリスクとなる因子を見つける

▲内視鏡検査で重大な病気のリスクとなる因子を見つける

開業まで約20年にわたって内視鏡検査に携わってきましたが、開業後は「検査をしてほしい」という人を待つのではなく「検査をしたほうがいい」人を見つける必要があると考え、日本内科学会総合内科専門医の資格も取得しました。現在は、「おなかの調子が悪い」「風邪っぽい」といった主訴の患者さんから、「健康診断で引っかかったので精密検査をしてほしい」と検査を希望して受診される方、とにかく検査をしてほしい方まで、さまざまな患者さんがいらっしゃいます。胃が痛いと受診されたものの、押さえているところが実は胃ではない場合など、他に考えられる病気の可能性をつぶすために内視鏡検査をお勧めすることもあります。

Q内視鏡検査は痛そうで不安です。
A
やまもと内科・内視鏡クリニック 先進の内視鏡検査機器を備え、精密な検査を行う

▲先進の内視鏡検査機器を備え、精密な検査を行う

内視鏡検査を円滑に行うには、「見識のある医師が検査を担当すること」「先進の内視鏡検査機器がそろっていること」の2つが重要です。それに、これまでの検査記録や所見、全身の検査結果といった患者さん側からの情報提供があることで、精度もぐっと上がります。当院の場合、私自身の経験と知見、大学病院レベルの内視鏡検査システムによって、つらさが少なく精度にこだわった検査を意識しています。しかし、口や肛門からカメラを入れる以上、違和感がゼロになるわけではありません。決してすがすがしい検査ではないのですが、重大な病気の早期発見がめざせるという大きな価値があります。

Q内視鏡検査を受けるべきタイミングを教えてください。
A
やまもと内科・内視鏡クリニック 早期発見のために、無症状のうちから検査を受けることが理想

▲早期発見のために、無症状のうちから検査を受けることが理想

胃の痛みがある、便秘や下痢が続くという方は、内視鏡検査を受けることをお勧めします。受診者さんの中でも多いのは、「健康診断や人間ドックで再検査と言われた」という方です。もちろん、検査結果は厳粛に受け止めて受診していただきたいですが、実際には「何の症状もない方」も定期的に受けるのが理想です。どんな検査でも、見落としがないとは限らないからです。また、がんなどはほぼ無症状で進行し、症状を自覚したときにはかなり進んでいることも少なくありません。見方が変わることで見つけられる病変や、昨年と比較することでわかる変化もありますから、皆さんが信頼できるかかりつけ医を見つけて検査データを蓄積してはいかがでしょう。

Qこちらでは、飛沫を吸引する装置を導入しているのですね。
A
やまもと内科・内視鏡クリニック 飛沫・エアロゾル吸引装置を導入し、感染症対策にも余念がない

▲飛沫・エアロゾル吸引装置を導入し、感染症対策にも余念がない

新型コロナウイルス感染症流行下での開院でしたから、一般診療とは完全に導線を分離した隔離診療室を設置したほか、飛沫・エアロゾル吸引装置を導入するなどさまざまな方法で感染症対策を行いました。私が歯科医院を受診して、口腔外バキュームを見かけたのが導入のきっかけなんですよ。エアロゾルを吸い取ってくれるので、患者さんも医療者も安心だと思います。現在、検査の際にはこの飛沫・エアロゾル吸引装置と換気、その他の感染症対策を合わせて行い、常にクリーンな環境の維持に努めています。

Q日々の診療で心がけていることを教えてください。
A
やまもと内科・内視鏡クリニック 検査結果をもとに、わかりやすく丁寧な説明を行っている

▲検査結果をもとに、わかりやすく丁寧な説明を行っている

なぜ検査が必要なのか、検査で何がわかるのか、患者さんの疑問に丁寧に答えることです。医療者にとっては当たり前のことでも、患者さんはわからないことや心配に思うことが多いでしょう。患者さんによって不安なポイントや知りたい点は異なりますから、ガイドライン等を参考に、個人の状況に合わせて次回の検査のタイミングなどを根拠を示してお伝えします。検査結果を含めて、口頭だけで終わらないよう情報を提供することも意識しています。

ドクターからのメッセージ

山本 栄篤院長

内視鏡検査に対して、準備が大変で苦しいのに「なんでもなかった」で終わることが多く、受ける意味が感じられないという人は少なくありません。しかし、問題がないことの確認はとても大切です。ほんの少し不快な思いをしたとしても、その1回で隠れていた病気の芽が見つかれば、これほど大きな価値はありません。かかりつけ医として普段から皆さんの体の状態を把握しておくことで、検査をすべきタイミングをこちらから推奨できることもあります。健診の結果が気になる時や、おなかの調子が悪い時、不調を感じたら気軽に受診なさってください。患者さん一人ひとりとの信頼関係のもと、人生を見据えた診療デザインをしていけたらと思っています。

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