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土岐 卓也 院長の独自取材記事

とき内科クリニック座間駅前

(座間市/座間駅)

最終更新日:2022/07/14

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前 main

小田急線座間駅の東口から徒歩1分、アクセスの良い好立地にある「とき内科クリニック座間駅前」は2022年5月に土岐卓也院長が開業した。木目調のナチュラルな色合いの広々とした待合室には、非接触の自動ドアや検温機、空気清浄機を設置。感染症の疑いがある患者の専用待合室と診察室を設けるなど、こまやかな配慮とともに感染症対策を徹底している。専門である糖尿病・内分泌疾患の治療を中心とし、総合的な内科の診療に対応する同院。ライフスタイルに合わせた治療提案や、生活習慣病の予防を啓発するために、スタッフ一丸となり患者との対話を大切にしている。土岐院長がめざすのは、地域のかかりつけ医として、より専門性の高い医院・病院との懸け橋的な役割。地域にとってどんなクリニックでありたいか、その想いを存分に語ってもらった。

(取材日2022年7月1日)

培ってきた知識や経験を生かして地域医療に貢献したい

まずは、開院に至られたきっかけや経緯を教えてください。

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前1

大学院に進み、研究に携わりながら勉強をしていくうちにより深くいろいろなことがわかるようになって、例えば、論文を活用する際に、基礎的なことや実験内容についてしっかり読み解けるようになりました。その知識や経験を臨床の場でフィードバックしていきたい、自分の長い人生を考えた時に、しっかりと地域に根差して診療をしていきたいという気持ちが強まっていきました。また、大学病院で担当していた糖尿病や甲状腺の患者さんを医療機関にご紹介する場面で、特に座間市では専門の先生が非常に少なかったので、そこで自分自身が座間にクリニックを開業し地域の患者さんの助けになれたらと思いました。他の周りの先生方と連携が取りやすい場所ということで、この地に決めさせていただきました。

クリニックづくりで一番こだわった部分はどこでしょうか?

院内の入り口には非接触の自動ドアと、アルコール消毒や体温測定器を設置しました。また、発熱や咳、吐き気があってもしも感染症の疑いがある方がいらっしゃった場合は、入って右側の奥に専用の待合室と診察室を設けていますので、完全に隔離したスペースで診察することができます。糖尿病の患者さんは、患者さん自身も新型コロナウイルスなどの感染症に恐怖心がおありです。感染症対策の徹底は、どんな時も安心して来院いただけるようにと一番こだわったところです。院内は、やわらかい雰囲気のクリニックにしたいと思いまして、木目やグリーンを基調にしたナチュラルな色合いの内装にしました。

検査機器などの設備も充実していますね。

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前2

検査機器は、糖尿病に必要な血糖値とヘモグロビンA1c、尿検査がそれぞれ数十秒で結果が出るような装置を導入しましたので、糖尿病で必要な検査はあまり患者さんをお待たせせずに結果が出るようにしました。また、甲状腺疾患に関しても、ホルモン値を測定する簡易迅速検査装置を導入しましたので、院内検査ができる施設でも通常、1時間~1時間半ほどかかるのですが、当院ですと20分~30分ほどで結果を出すことが可能です。ただ、迅速さを重視した検査なので、より精密な精査が必要な場合は院外で値を測定し後日結果をご説明しています。患者さんの病状に応じて、緊急性のある患者さんはすぐに結果を出してご説明をするというスタイルで対応しています。

専門性を生かした総合的な診療。病院との連携も重要視

専門的な治療を中心に、内科も診ていらっしゃるのですね。

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前3

当院では、糖尿病、内分泌疾患といった専門分野を中心に、内科全般に対応しています。糖尿病の患者さんは、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなりますし、手足がしびれたり、腎臓が悪くなったり、合併症が全身に起きてきます。糖尿病は全身疾患ですので、一般的な内科というところも併せて診ていく必要があります。開業前の1年間は、さらに内科に強くなりたいと思い、北里大学病院の総合診療部で勉強させていただきました。力を入れていきたい診療は、糖尿病や、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病や甲状腺の疾患など内分泌疾患です。

大学病院に勤務されていた頃と、現在のクリニックでの診療の違いはどんなところに感じますか?

大学病院ですと検査をする際、基本的にはパソコン上でオーダーを出して、出てきた結果を説明していました。一方で、クリニックでは超音波をはじめ、私自身が中心となって検査をさせていただいています。今は直接、患者さんとふれあう機会が多くなり、お話しする時間もしっかりとれますので、開業してよかったとやりがいを感じています。

病診連携にも注力されていますね。

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前4

当クリニックでは、木曜日を休診にしていますが、その日は北里大学病院の外来診療を続けさせていただいています。そのため、当院に来ていただいた患者さんで、精密検査や入院が必要な方は、大学病院でも病状を把握している私が外来を担当して診察することが可能です。北里大学病院だけでなく地域の総合病院さまと密に連携を取りながら診療をさせていただければと考えています。

そもそも医師になろうと思われたきっかけは何ですか?

もともと子どもの頃から、けがなどで入院することが多々あり、医療の現場を目の当たりにする機会が多くありました。そのため、自然と医療に興味が強くなっていきました。実際、将来について考え始めたのは高校生くらいですが、どうしたいかと自分に問いかけた時に医師という選択肢が一番しっくりきました。家族が医療関係の仕事をしていましたので、その影響も大きかったかもしれません。

各患者のライフスタイルに合わせた治療提案を心がける

診療にあたって、大切にされていることは何ですか?

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前5

できる限りの治療を患者さんにご説明した上で、患者さんそれぞれのライフスタイルに合わせた治療の提案を心がけています。急にいろいろな治療で介入していくと、そこで生活に無理が生じてしまいます。例えば、2~3ヵ月で挫折してしまったり、生活が元に戻ってしまったり……。そういったことがよくありますので、生活スタイルを極力急には変えないで、徐々に適応いただけるようなところを相談しながら、患者さんに寄り添って治療を進めていけたらと思っています。

患者さんの生活背景をよく理解することが大事なんですね。

そうですね。なるべく患者さんのお話はよく聞くようにしています。ただ、医師に話していただけることと、知人やご家族、他の医療スタッフに話していただけることは違います。ですから、私だけではなく、看護師からも患者さんの普段の状況を聞いてもらったり、ご家族の方がいらしていれば、生活の状態をお聞きしたり、そういったところでスタッフとの連携を大切にしています。患者さんが来院されたら、まずスタッフに体調のチェックや血圧測定、お薬が足りなくなっていないか、きちんと飲めているか、といったことをしっかり確認してもらいます。それをもとに患者さんとお話ししながら診察を進めています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

土岐卓也院長 とき内科クリニック座間駅前6

今後も、専門性を生かしながら生活習慣病に対して力を入れていきたいと考えています。生活習慣病は予防がとても大事になります。まだ糖尿病でない方や血圧がそこまで高くない、これから気をつけなくてはいけない方に、早期からお話をさせていただき、病状を悪化させないよう予防の意識をしっかり地域の方々に根づかせていくことが目標です。加えて、甲状腺の病気については、まだまだ世間への認知が足りていないと感じています。どんな病気か知らないがゆえに医療機関に受診していない方がたくさんいらっしゃいます。そういったところも、地域の方々に情報を発信しながら根差していきたいと思っています。

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