健康診断を「受けて終わり」にしない
結果に基づくフォローが大切

健康診断は受けた後のフォローが大切。早期発見・早期治療で、がんや血管の病気を予防するための外来

Q健康診断・人間ドック後のフォローに力を入れているそうですね。

A

▲病気を未然に防ぎ、未病を保つためにも健康診断の受診を推奨

当院は医療法人社団MYメディカルの一院です。法人全体でビジネスパーソンとそのご家族のサポートに力を入れており、その一つがアフターフォローのための外来です。健康診断・人間ドックの結果をもとに日本内科学会総合内科専門医が多角的に診断し、症状によって専門のドクターの診療につなげています。「がん」と「血管の病気」は日本人の死因の上位を占めますが、これらは初期段階で治療を始めることで重症化を防ぎ得るもの。そのような観点から予防医療に取り組んでいます。医師から直接話を聞いて、ご自身の体に意識を向けるきっかけにしてもらえたらうれしいですね。

Qなぜそのような取り組みをされていらっしゃるのですか？

A

▲健康診断は受けて終わりではなく、結果が届いてからの行動が大事

どのような診断結果でも、そのまま放置されてしまうケースがとても多いからです。働き世代の多くは、年に一度の健康診断・人間ドックを受けていらっしゃることでしょう。ですが結果に精密検査や治療が必要と書かれていても、大半の方が放置しているのが現状です。胃がん・大腸がん・乳がん・婦人科のがんなどは初期段階での治療が肝心です。また生活習慣病は放置すると動脈硬化につながり、心筋梗塞や脳梗塞といった重い病気を引き起こす恐れがあります。現在とこれからの健康を守るためには、健康診断の結果を無視してはならないのです。

Q大手町院ではどのような検査・診療が受けられるのでしょうか？

A

▲婦人科検診も対応

採血・CT・内視鏡など、あらゆる検査に対応しています。例えば糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病の兆候が見られる場合、頸動脈エコーで動脈硬化のリスクを調べます。ほかにも生活習慣病のリスクを高めるといわれる睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応しています。当院のドクターはそれぞれの分野の専門家です。私自身は総合内科専門医であり、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもあります。上部・下部内視鏡検査やピロリ菌の除菌も得意分野です。その他、消化器外科・循環器科・呼吸器科・放射線科・血管外科など、各領域の専門のドクターがそろっています。

Q大手町院はCTも備えていると聞きました。

A

▲生活習慣を見直す機会としても健康診断は非常に重要

先進のマルチスライスCTを導入しています。健康診断のエックス線撮影で、エックス線画像に胸部の結節陰影という白く小さな影が映ることがあります。しかしエックス線では1cm以下の病変は特定しづらく、写っているものが骨や血管の重なりか腫瘍か区別がつきにくいことがあります。そういった診断にもCTは有用です。今は若い方や喫煙されてない方にも肺がんが増えていますので、CTを活用して検査していきたいですね。また肝血管腫など肝臓の腫瘤（しゅりゅう）も自覚症状がほぼなく、健康診断で見つかることの多い病気です。当院では造影剤を用いた造影CTの検査にも対応しており、ご自身では気づきにくい病気の早期発見に努めています。

Qアフターフォローの外来はどんな人が受診すればいいですか？

A

▲先進のCTなど各種検査機器が充実している

まずは健康診断で数値が基準値から外れていたり、CやDの判定がついた方。当院では忙しいビジネスパーソンにも気軽に利用していただけるよう、システムや人員体制を整えています。自覚症状がない方もぜひいらしてください。特に糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病は、気づかぬうちに症状が進行します。大腸がんも同様です。自覚症状がなくてもポリープが複数見つかるケースも多く、放置すれば大腸がんを発症する可能性が高いのです。40歳を超えたら一度は検査を受けることをお勧めします。