精密な補綴物で治療の質向上を図る
セラミックを使った補綴治療
青葉台なかむら歯科
(横浜市青葉区/青葉台駅)
最終更新日:2024/06/12
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失ったり欠けたりした歯の一部分を補うための補綴治療。治療に用いる詰め物・かぶせ物には近年さまざまな材料が登場しているが、中でもセラミックは天然歯に近い白く美しい仕上がりが期待でき、金属より形状や質の変形の心配が少ないなどのメリットがある。「しかしセラミックを選びさえすれば安心というわけではなく、複数の選択肢の中から患者さんに適した材料を選ぶこと、質の高い補綴物・治療を追求することを大切にしています」と話すのは、「青葉台なかむら歯科」の中村一寿(かずとし)院長。妥協を許さない精密な治療に加え、補綴物のクオリティーにも強いこだわりを持ち、信頼できる歯科技工士とディスカッションした上で作製を進めている。今回はセラミックを使った補綴治療のポリシーやクリニック選びのポイントなどを聞いた。
(取材日2024年5月1日)
目次
補綴物の質、接着力、見た目の美しさなど、さまざまな面に注意を払った精密な補綴治療で患者を笑顔に
- Q補綴治療には、どんな方法や種類がありますか?
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A
虫歯(う蝕)などで歯の一部分を失ったときに行う補綴治療にはさまざまな種類があります。例えばコンポレットレジン充填はガラスとプラスチックのハイブリッド素材を歯に接着する方法で、即日治療が完了するというメリットがあります。ただし天然歯と比べると強度が下がるため、噛む力が強い人には適さないこともあるでしょう。その他にも型採りをして補綴物を作る方法があり、材料となるのが金属やセラミックです。金属の補綴物は耐久性があり保険診療内で作製できますが、接着力がやや弱く、細菌が隙間に入り込むリスクや金属アレルギーの心配があります。その点が気になる方には、セラミック製の補綴物を使った治療がお勧めです。
- Qセラミックを使った補綴治療にはどんなメリットがありますか?
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A
セラミックは金属の補綴物と違って、接着力が強いため隙間が生じにくいといったメリットがあります。近年では、歯の全周を削らずに作成できるセラミックの形成方法もあるため、かぶせ物に比べ歯の切削量を減らし、歯の寿命を延ばすこともできます。具体的にはオクルーザルベニヤといって歯の噛む面の虫歯部分だけを削って詰め物を施す方法や、歯の表層の虫歯部分のみを切削してセラミックを接着するラミネートべニアという手法もあります。また、前歯のかぶせ物は顔の印象に大きく影響すると思いますが、セラミックならより天然歯に近い色や質感のかぶせ物を作ることができます。
- Qセラミックによる補綴治療は歯科技工士との連携も大切だとか。
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A
質の高いセラミックの補綴治療を実現するには、材料の良し悪しだけでなく、歯科技工士に精度の高い補綴物を作ってもらう必要があります。ですから当院では、セラミックの詰め物やかぶせ物は長年にわたり信頼できる歯科技工士さんにお願いし続けているほどこだわっています。見た目の美しさはもちろんですが、歯との適合に優れ、精密な補綴物をコンスタントに作製していただいています。歯科技工士と信頼関係があるからこそ、万が一納得のいかない物があがってくれば何度でも作り直してもらいます。患者さんの歯だけでなく顔全体のイメージを伝えた上で、ディスカッションしながら作製を進めています。
- Q補綴治療を受ける際の、クリニックの選びのポイントは?
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A
腕の良い歯科技工士が作った補綴物を使っていることも重要ですが、それを患者さんが事前に見極めるのは難しいでしょうから、補綴物をつける前に行う虫歯(う蝕)治療などの基本的な治療をどれだけ丁寧に行っているかを見ると良いのではないでしょうか。あとはセラミックを使った補綴治療は接着が非常に重要で、歯の表面に水分があると接着力が下がるので、そういった部分にも細心の注意を払っているクリニックを選ぶと安心ですね。事前の検査をしっかり行い、さらにその検査結果を丁寧に説明してくれるかどうか、顕微鏡などの先端設備が整っているかどうかも判断材料になるかもしれません。
- Q補綴治療において先生が心がけていることはどんなことですか?
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A
セラミックを入れたらそれで終わりではありません。どんなに歯科医師が努力して質の高い補綴治療を行っても、その後に患者さん自身が口腔内のプラークコントロールができていないと、セラミックが早々に駄目になってしまう可能性があります。セラミックの補綴物はそれなりに費用がかかりますので、それを維持したいという思いが、患者さんが自分の口腔内と向き合うきっかけになってくれればうれしいですね。また、患者さんによっては補綴治療前に治療しなければいけない部分もあります。1本の歯だけを見るのではなく口腔内全体のコンディションを見た上で、さまざまな補綴治療の中でどれが適切かを判断するようにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物/7万7000円~、セラミックのかぶせ物/13万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。