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台蔵 晴久 院長の独自取材記事

だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科

(高岡市/高岡やぶなみ駅)

最終更新日:2023/09/28

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科 main

高岡やぶなみ駅から徒歩12分の場所にある「だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科」。院長の台蔵晴久先生は2001年に富山医科薬科大学医学部を卒業後、金沢医科大学形成外科教室へ入局。日本形成外科学会形成外科専門医を取得し、乳がん手術時の乳房再建手術や加齢とともに生じる眼瞼下垂症の手術などに従事してきた。2021年5月、勤務していた厚生連高岡病院に程近いこの地で開業。以来、勤務医時代から付き合いのある患者はもちろん、地域の幅広い世代の患者を診療している。台蔵院長に開業までの経緯や力を入れている診療、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2022年7月21日)

けがややけど、皮膚のトラブルなど幅広く診療

まずはこの地に開業した経緯をお聞かせください。

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科1

私は開業直前まで厚生連高岡病院の形成外科診療部長を務めていましたので、同院で診てきた患者さんを継続して診られるように、できるだけ厚生連高岡病院に近い場所で開業しようと考え、この地を選択しました。実際、勤務医時代からお付き合いのある患者さんが現在も多く通ってくださっていますので、とても幸せに思います。また私は富山県砺波市の出身なのですが、子どもの頃から高岡市はとても活気のある地域だと思っていたんです。ここは小学校にも近く、より多くの方に受診いただけるかと思い、この場所での開業を決意しました。

どのようなお悩みの患者さんが受診されますか?

年齢層は赤ちゃんから高齢の方まで幅広いですね。お子さんの場合、皮膚の乾燥やかぶれ、イボなどで受診される方が多いです。中高生になると、ニキビでお悩みの方が多く受診されますね。大人の方では、しみ・しわに対する自由診療を希望される方もいます。さらに高齢になると、足の裏のタコやうおのめ、加齢によるイボなどでお悩みの方もいらっしゃいます。またどの年齢でもけがややけど、粉瘤などの皮膚のできもの、ほくろなどで受診される方は多いですね。

診療のモットーや心がけていることについて教えてください。

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科2

開業にあたって定めたモットーは「患者さんファースト」です。常に患者さんの満足をめざして診療にあたることを心がけています。そのためにまずは、自分自身が患者さんのさまざまな希望に応えられるよう、常に先進の情報や技術を取り入れる努力をしています。知識や技術を常にアップデートするために、現在も以前勤務していた厚生連高岡病院にて乳房再建手術を行っており、クリニック以外での診療や手術にも力を入れていますね。そのほか、診療時は患者さんの希望を伺うことも大切にしています。例えば、当院でよく行う眼瞼下垂のまぶたの手術の場合には、仕上がりに強い希望を持つ患者さんも少なくありません。患者さんが何を望んでいるのか、よく話を伺った上で手術に望むことが大切だと思っています。

眼瞼下垂症などのまぶたの手術に尽力

こちらのクリニックの特徴について教えてください。

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科3

当クリニックでは、局所麻酔注射でできるほぼすべての形成外科手術を行っています。中でも特に力を入れているのは、加齢とともにまぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂症」やまぶたが内側を向くことでまつ毛が瞳に当たってしまう「眼瞼内反」などに対する手術ですね。特に眼瞼下垂症は、まぶたを開く筋肉が元来ついているべき「瞼板」から外れてしまうことにより、まぶたが垂れ下がり、視野が狭くなってしまいます。目が十分に開かなくなるので、顔の印象が眠たそうに見えたり、目を開くためにおでこの筋肉を使うようになるため、頭痛や肩凝りなどの症状につながったりする方もいます。診断基準を満たす方には保険診療で行える手術なので、積極的にお勧めしています。眼瞼下垂の診断基準を満たさない場合でも、このようなお悩みがある方は、自由診療でも対応してますのでご相談ください。

眼瞼下垂症の手術で特に大切にしていることは何ですか?

まぶたの手術は整容面にも大きく影響が出るため、精度にはこだわっていますね。当クリニックでは、手術顕微鏡と炭酸ガスレーザーを用いた手術方法を採用しています。まぶたの手術では拡大鏡を使うことはあっても、顕微鏡を使うことは少ないので、特徴的かもしれません。この手術方法は以前、ほかの先生が紹介しているのを見る機会がありそこで感銘を受け、学びに行って習得したものです。顕微鏡を使って手術をすると、どこに筋肉があって、どこに瞼板があるかわかりやすく、手術の出血量を減らし、まぶたの調整を行いやすいと感じます。また、手術にあたって患者さんにかかる負担をより少なくしたいと考えていますので、傷痕が目立たないようにできるだけ細かく縫合するよう心がけています。

そのほか現在力を入れている治療方法は何ですか?

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科4

ほくろの除去、わきが(腋臭症)や陥没乳頭など、形成外科で対応できるさまざまな治療に力をいれています。ほくろの除去は、ほくろのある場所や、大きさ、状態によって、炭酸ガスレーザーや手術による除去を行っています。手術の場合は、条件を満たせば保険適用となります。わきがでお悩みの方には、皮弁法によるアポクリン汗腺の除去手術、多汗症の方にはボトックス治療に対応しており、これらも保険適用となります。陥没乳頭の治療は、乳頭を突出させて再陥没を防ぎ、形態を整える手術を行っています。妊娠出産後、乳頭が陥没したままでは授乳が難しくなる場合もありますので、妊娠前の治療をお勧めしています。

けがをしたら「ここへ来よう」と思ってもらえるように

先生が形成外科の医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう。

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科5

私自身、子どもの頃に「口唇口蓋裂」という病気で複数回、形成外科の手術を受けてきたので、「人の役に立つ仕事はすてきだな」と思い、形成外科の医師をめざすようになりました。実際に医学部での学生実習中、さまざまな診療科を経験しましたが、形成外科は非常に細かく傷を縫うことが印象的で、「自分もこんな手術ができるようになりたい」と思いました。傷がきれいに治療できれば手術をした私はもちろん、患者さんにも喜んでいただける。そこが形成外科のやりがいだと感じていますね。

今後の展望についてお聞かせください。

患者さんが遠慮をしてしまうことなく、私たち医師やスタッフにフランクに接していただけるような、患者さんにとって身近な「皮膚のかかりつけ医」をめざしたいですね。当クリニックは、形成外科、皮膚科、美容皮膚科を標榜しているので、けがやかぶれなどの皮膚トラブルだけでなく、しみ・しわやほくろなどの悩み事でも気軽に頼っていただきたいです。皮膚をきれいに整え、より美しくなるお手伝いができるクリニック。患者さんにご納得いただき、満足できる医療の提供を行うクリニック。「だいぞうクリニックに来て良かった」と患者さんが笑顔になれるようなクリニックをめざして、日々診療を行っていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

台蔵晴久院長 だいぞうクリニック 皮ふ科・形成外科6

皮膚のトラブルは、気づいても放っておいてしまう方も少なくないかもしれません。しかし、症状がひどくなる前に受診していただくことでより早く治癒につながる可能性も高まり、私たち形成外科の医師が関わることで、よりきれいに治療できる可能性が高まることにつながります。また、皮膚のできものには「悪いものじゃないだろう」と思っていても、診察をしてみると皮膚がんが見つかるケースもあります。皮膚について気になることや悩みがあれば、早めにクリニックを受診していただけると、より安心していただけるのではないかと思います。まずはお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼瞼下垂に対する挙筋腱膜前転法(自由診療の場合・両目)/35万2000円、しわのケア(ヒアルロン酸注射・ボツリヌストキシン製剤注射)/8800円〜、炭酸ガスレーザーによるほくろ切除/7700円〜、しみのケア(ビタミンC内服)/1320円~

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