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梅沢 翔太郎 院長の独自取材記事

うめ消化器内科・ファミリークリニック

(横浜市泉区/緑園都市駅)

最終更新日:2024/04/08

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック main

緑園都市駅から歩いて3分ほど、フェリス女学院大学緑園キャンパス向かいのビル2階に「うめ消化器内科・ファミリークリニック」はある。横浜市立大学を卒業後、神奈川県内を中心に消化器内科で診療にあたってきた梅沢翔太郎院長が、「検査から診察まで、患者さん一人ひとりと誠実に向き合いたい」との思いから2021年に開業。これまでの経験と日本内科学会総合内科専門医としての視点を生かし、消化器内科を中心に、内科・小児科にも幅広く対応している。めざすのは、なんでも相談できる地域のかかりつけ医だ。内視鏡検査では患者の不安や苦痛を和らげられるよう工夫を凝らし、胃がん・大腸がんの早期発見に注力。「育ててくれた横浜や県内の皆さんに、恩返しがしたい」と語る梅沢院長に、クリニックの診療や、働くスタッフについて話を聞いた。

(取材日2023年12月6日)

不安に寄り添い、受けやすく苦痛の少ない内視鏡検査を

消化器内科を中心に、内科全般を診ていただけるのですね。

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック1

はい。おなかの不調から風邪などの感染症、生活習慣病まで、大人も子どもも幅広く診療しています。患者さんの一部だけを診るのではなく、全体を診て健康を支えるのが、私のめざす医療です。全身の健康を支える医療を実現するのに一番近いと考え、消化器内科を専門に選びました。消化器内科は対応する臓器の数が最も多く、食道・胃・小腸・大腸・肝臓・膵臓・胆嚢、その他にも「おなか」の悩みはほぼ関係しているといえます。後に日本内科学会総合内科専門医の資格を取ったのも、全身の内科疾患全般の診療スキルを身につけることで、その方の健康をトータルサポートできると考えたからです。

患者さんからは、どんなご相談が多いですか?

胃もたれ・食欲不振・胸焼けなどの不快感、そしてお通じのお悩みが多いです。こんな症状くらいでクリニックを受診するなんて、と考える方もいらっしゃいます。しかし胃の不調やお通じの悩みが生活の質を低下させるとの研究結果もありますから、気軽に相談に来ていただきたいと考えています。検査で慢性胃炎やピロリ菌が発見されることもあり、逆流性食道炎の患者さんも増えていると感じています。そして中には、がんが見つかることも。最初に挙げたものが、がんの初期症状だったというケースもあり、これは検査してみないとわかりません。国内のがんの中でも、罹患率が高いといわれているのは胃がんと大腸がんなんです。心配しすぎるのも健康に良くありませんが、早期発見・早期治療が重要な病気です。40歳を過ぎたら、一度は内視鏡検査を受けることをお勧めします。

こちらのクリニックの胃・大腸内視鏡検査の特徴を教えてください。

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック2

安心でわかりやすい検査の提供を第一に、事前説明から、検査、結果説明まで、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である私が一貫して担当していることが特徴の一つです。胃内視鏡検査に使うカメラは先進のもので、画像の鮮明度が高いにもかかわらず直径5.4mmと極細で、経口と経鼻どちらから行うかを選んでいただけます。経鼻内視鏡では鼻に麻酔をした上で、舌の根に触れないように挿入していくため、嘔吐感がかなり抑えられます。所要時間は5分程度です。また、大腸内視鏡検査でも苦痛の生じにくい挿入法・観察法を採用しており、ポリープが見つかれば、その場でサイズや表面の粘膜の構造を確認したうえで判断しポリープ切除を行います。さらに胃・大腸どちらの検査でも、希望があれば鎮静剤を使うことができ、ウトウトしながら、苦痛や不安をほとんど感じずに検査を終えられると思います。

検査の負担軽減に取り組んでいらっしゃるのですね。

大学院では大腸内視鏡検査の負担軽減に関わる研究に携わっていたこともありました。麻酔により痛みの軽減をすることはもちろんですが、何より大きいのは検査への不安を事前に解消しておくことだと考えています。そのため、来院された時点からお気持ちをよく伺い、丁寧な説明で不安を一つ一つ消してから、検査に入れるように心がけています。また、検査を受けたストレッチャーに横になったままリカバリー室でお休みいただけるようにしたり、忙しい方のために胃・大腸内視鏡検査の同日実施に対応したりと、患者さんの負担を減らす工夫を多方面に凝らしています。もちろん、感染リスクには細心の注意を払い、マスク着用による飛沫防止や、ガイドラインに基づく検査器具の滅菌にも取り組んでいるので、安心して検査に臨んでいただけるかと思います。

病院と密に連携し、炎症性腸疾患の専門診療を展開

特に力を入れている治療はありますか?

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック3

近年増加傾向にある、炎症性腸疾患の治療ですね。横浜市立大学附属市民総合医療センターで週に一度外来を担当しており、連携を強化しています。同センターの患者さんである程度状態が落ち着いた方などは、より受診しやすい当院での定期通院に切り替える方もいらっしゃいます。炎症性腸疾患は薬の扱いなどに経験が求められる病気で、どの医師でも診られるというものではありません。また、悪化した際などに速やかに入院へと移行できる体制を備えている必要があるのです。当院では専門性を持って診療にあたっている他、駅近で土曜も診療しており、通いやすい環境ですし、私自身も横浜市立大学のバックアップがあることで、安心して積極的に診療にあたれています。

炎症性腸疾患は、どのような症状が出るのですか?

症状自体は一般的な胃腸炎、腹痛や下痢、出血などです。まれに発熱が続くこともあります。血便があればすぐに受診したほうが良いでしょう。感染性の胃腸炎などの場合、腹痛の症状は1週間ほどで改善に向かうケースがほとんどです。1週間を超えて慢性的に症状が続く場合や、度々症状を繰り返す場合には、一度消化器に詳しい医師の診療を受けることをお勧めします。

診療の際に心がけていることは何ですか?

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック4

開業の動機でもありますが、問診から検査、治療説明までを一貫して担当し、わかりやすく説明することです。大きな病院ではこれらを担当する医師が異なるケースも多く、どんなに情報共有に努めていてもフィードバックが十分でない場合もあります。最初に対面した医師が一貫して担当することで、検査の際にどこを重点的に見るか、検査結果を受けてどのように治療するかなど、方針に一貫性を持たせることができるのです。その上で、聞くこと、わかりやすく話すことを大切にした診療をめざしています。

スタッフとは「不安なまま帰したくない」思いを共有

スタッフさんについても教えてください。

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック5

診察前に看護師が症状や気がかりを丁寧に聞き取りますので、診察室に入る時点である程度安心されている方もいらっしゃいます。私としても心配な点などがわかった状態で問診をスタートできるので、スムーズに診療に入ることができ非常に助かっています。患者さんからいろいろと相談を受け、親身になって対応している場面もよく目にします。とても優しいスタッフぞろいです。診察にかかりっきりな私に代わり、きめ細かな対応でいつもありがたく思っています。「来院されたからには心配を抱えたままお帰ししたくない」というのが私を含めたスタッフ一同の共通の思いであり、なんでも相談できるクリニックの雰囲気づくりに取り組んでいます。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか?

休診日はジムで運動することが多いです。あと、これは楽しみというより必要に迫られてのものでもあるのですが、日曜には子どもたちの平日分の食事の作り置きにいそしんでいます。子どもたちが保育園に通っていた時代から続けていることで、どんな料理が好きで何が苦手かなどもばっちり理解しています。「お父さんの味」をリクエストされることもあり、楽しみながら続けています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

梅沢翔太郎院長 うめ消化器内科・ファミリークリニック6

横浜で育ち、大船にある高校に平塚から通い、横浜市立大学を卒業し、神奈川県内を中心に医師として研鑽を積んできました。これからはこの場所から、私を育ててくれた横浜や県内の皆さんに恩返しをしていきたいと思っています。おなかの症状は身近なものが多いものの、中には重篤な病気が隠れているケースもあります。相談しやすいクリニックの雰囲気と、受けやすく苦痛の少ない検査で、地域の皆さんの健康維持に貢献していきたいと考えています。地域の皆さんの「医療の入り口」として、気軽にご活用いただければと存じます。

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