患者の理解と安全性を追求した
インプラント治療とは

一人ひとりの状態に適した治療の実現のためには、歯科用CTなどによる術前の入念な検査が重要

Qインプラント治療とはどのような治療ですか？

A

▲インプラント治療について語る山田院長

インプラントとは体に入れる人工物のことで歯科では人工歯根になります。インプラント治療は、虫歯や歯周病の悪化、外傷などが原因で歯を失った方に対し、お口の機能回復を図る治療法の一つ。顎の骨にインプラントを埋入して、その上に人工歯を取りつけるという手術です。利点は、ブリッジや入れ歯のように両側に隣接する歯に負担をかけず自立しているのでほかの歯を守ることにつながること、また天然歯のような噛み心地が期待できることなど。インプラントの材料は、人工関節の手術にも使う生体親和性の高いチタンで、当院では日本でよく使われているメーカーのものを採用しています。インプラント体には10年の保証もあります。

Q安全性やリスクについて不安な人もいると聞きます。

A

▲安全性を保ちリスクを最小限に抑えるためには、術前の検査が大切

安全性を保ちリスクを最小限に抑えるために一番大事なのは、術前の診査診断です。歯科用CTの検査で顎の骨の質や量、神経や血管の位置、埋入できる深さを観察し、それらの解剖学的な条件を総合的に診断し、綿密な治療計画を立てた上で手術に臨むことが重要です。また糖尿病や骨粗しょう症など全身疾患を持っている方の場合、術後の感染や炎症のリスクも考慮し、内科の先生と相談が必要なケースもあります。さらに安全に適切に手術を行うために、当院ではコンピューターガイドシステムを導入しています。手術では事前に作製されたガイドに従ってインプラントを埋入することで、神経や血管など損傷しないよう安全に配慮して手術を行っています。

Qインプラント治療で痛みや腫れはあるのでしょうか？

A

▲手術は局所麻酔、その前は表面麻酔を行う

手術は局所麻酔で、その前には表面麻酔を行います。手術時間は1本の場合、麻酔の処置も入れて30分程度。この間痛みを感じることはほとんどありません。そもそも痛みや腫れというのは侵襲の程度によります。インプラント手術は基本的に、しっかりと骨のあるところに埋入するものなので侵襲はさほど大きくありません。抜歯で歯の根っこが曲がっていたり、インプラント手術でも骨造成をしたり、軟組織を移植する場合においては、侵襲は少し大きくなりますが、一般的なケースであればほとんど心配はないでしょう。術後、麻酔が切れたら、その日の食事は普通にしていただいて大丈夫です。

Qこちらのクリニックならではの特徴について教えてください。

A

▲手術専用の個室も備える

繰り返しになりますが、治療の精度を高めるためにエックス線撮影装置のほか、歯科用CTやコンピューターガイドシステムを採用していることです。また患者さんにリラックスしていただけるように手術専用の個室も用意しています。さらに当院は、骨造成もできるため、一般歯科から骨量の少ない方などの紹介を受け入れています。歯のない方に対しても、すべてをインプラントにせずとも下顎だけ、あるいは1～2本をインプラントにして上部に入れ歯を固定するなど、症状に応じて複数の治療を組み合わせた方法をご提案できることが強みですね。

Qインプラント治療を受けるときの歯科医院の選び方は？

A

▲長期にわたって経過を診てもらえるかどうかもポイント

ホームページで歯科医師の経歴や症例数などを確認することはもちろん、3次元的に骨の状態や神経、血管の位置を確認できる歯科用CTがあって骨の状態をきちんと評価できるところであることが望ましいです。内科系の病気など全身的な評価もしてもらえるかどうかも重要ですね。またインプラント治療は手術をして終わりではありません。インプラント周囲炎を防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要であり、長期にわたって経過を診てもらえるかどうかもポイントになります。一番の安心は、患者さんにとって信頼できる先生であること、納得して治療を受けられることですね。もし説明に不安があれば、セカンドオピニオンをお勧めします。